家計を見直すとき、固定費の項目が思ったより多く、驚いたことはありませんか?固定費は定期的に発生する費用であるため、ここを削減できたら節約効果も大きいですよね。しかし、具体的にはどうしたらよいのでしょう?
固定費の削減は、やみくもではなく順序だてて行うのが大切。家計の棚卸のつもりで、思い切って取り組みましょう。
そこでこの記事では、固定費の項目一覧や削減の手順、固定費削減のコツなどを紹介します。
なぜ固定費削減が大切なのか
固定費は一度やってしまえば、そのあとずっと節約効果が続きます。日々の食費や交際費などは、その都度考えながら節約しないといけませんが、固定費はいわば「自動で」節約をし続けてくれるようなものです。
ただ、固定費は住居費や保険代のように生活に重要な項目が多く、簡単に削減できるものでもありません。それだけに、どのような項目があり、どこまでなら削減できるのか、正しい知識に基づいて判断することが大切なのです。
固定費の項目一覧
固定費には主に以下の項目があります。
- 住居費:住宅ローンや家賃など
- 水道光熱費:水道代、電気代、ガス代金
- 教育費:塾や習い事など
- 自動車費用:自動車の維持に必要な費用(自動車ローン、保険料、駐車場代など)
- 保険料:医療保険や生命保険など
- 通信費:スマホ代、インターネット回線代、サブスクリプションサービス代金など
上から、一般的に削減が難しい順番に並べてみました。住居費や水道光熱費は生活に無くてはならないものなので削減は難しいですが、保険料や通信費はサービスの種類が多く、見直しによる削減の余地も大きいと考えられます。
固定費削減の優先順位
実際に固定費削減に取り組む際には、難易度が低い項目から手を付けていきましょう。特に、サブスクリプションサービスのように生活に必須でない項目は削減しやすい部分です。
また、スマホ代やインターネット回線代などは、額が大きい割に難易度が低いため、必ず取り組んでおきたいところです。
ただ、難易度が高い項目になるほど削減した場合の節約額が大きくなる傾向にあります。固定費を大きく削減したい場合は、住居費や水道光熱費などにも取り組んでみましょう。
固定費削減の手順とポイント
実際に固定費削減に取り組む際には、以下の手順で進めるのがおすすめです。
- 固定費一覧を書き出す
- 項目ごとに削減の必要性を決める
- 固定費を削減する方法を決める
- 固定費削減後の項目一覧を書き出す
- 削減の可否を決める
手順自体はシンプルで、現在の固定費一覧を把握してから削減の必要性を決め、削減方法を決めてから実行するかを決定するという流れです。
固定費削減の方法は、必ずしも「解約」ではなく、内容の「変更」でも対応できます。サービスのグレードダウンや事業者の変更などは積極的に取り組みましょう。
固定費は漏れなく書き出す
ここで注意したいのは、最初に「漏れなく」固定費を書き出すことです。
固定費の中には把握していない費用があることも珍しくありません。例えば、スマホのオプション代がいつの間にかついていたり、動画や音楽のサブスクを解約し忘れていたり、長期間放置されている固定費が隠れていることも珍しくありません。
そのため、固定費一覧を書き出す際には、記帳やクレジットカード明細の取得を忘れずに。改めて固定費を洗い出すところから始めましょう。
削るか悩んだら「とりあえず削減」してみるのもアリ
固定費削減の方針が決まっても、いざ削減となると二の足を踏んでしまう方もいると思います。そんなときは、「とりあえず削減」してから様子を見るのも一つの手です。
もちろん、住居費や水道光熱費のように生活に必須な項目は難しいですが、「使うかもしれないから」で悩んでいる場合は試してみましょう。
特に生活に「+α」の項目は、「そもそも削減したことを忘れていた」というレベルで気にならないことも。配偶者や同居人に背中を押してもらうのもおすすめです。
固定費削減のコツ5つ
ここからは実際に使ってほしいコツを紹介します。今回は、すぐ取り組めるコツを4つ、腰を据えて取り組む必要がある代わりに効果が高いコツを1つ紹介します。
保険代|保険見直しサービスを活用する
保険代は誰もが見直したいと考えている項目ではないでしょうか?しかし、検討する項目が多かったり、サービスを理解する知識が必要だったりとハードルが高いのも事実です。
そんなときは、保険見直しサービスを活用しましょう。
無理に自分で理解しようとしても時間がかかりすぎますし、正しく理解できない可能性もあります。
保険見直しを専門で取り扱う店舗で相談するのも手ですし、保険だけでなく投資や税金などお金全般の知識を持っているFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのもおすすめです。
特にFPは、今後の生活を見据えた「ライフプランニング」という目線から解説してくれます。保険は長く付き合っていくものであるため、長期目線による見直しが大切です。
通信費|スマホ・インターネットは重点的に見直す
スマホやインターネットの代金は、さまざまな事業者がさまざまなプランを取り扱っているため、削減の可能性が大きい項目です。しかし、同時に理解が難しく、手を付けるのが面倒な項目でもあります。
じつは、スマホ・インターネット代金も見直しサービスが登場しています。家電量販店で行っている場合もありますし、見直し専門業者やFPがサービスを実施している場合もあります。
ほかの項目と合わせて見直したい場合は、思い切ってFPに相談してみても良いでしょう。
通信費|サブスクリプションサービスはアカウント削除も手
サブスクリプションサービスは、近年サービス拡大と共に家計を圧迫しはじめている項目です。「1ヶ月無料」や「今だけ割引」といったキャンペーンで契約して、いつの間にか料金が発生していることもよくある話だと思います。
サブスクリプションサービスの削減は、サービスの解約が基本ですが、思い切って「アカウント削除」をするのもおすすめです。
サブスクリプションサービスの中には、サービスを解約してもアカウントが残っていると、キャンペーン情報やメールマガジンを送ってきて再契約につなげようとするケースがあります。
同じ失敗を繰り返さないためにも、使う予定がないサービスはアカウント削除も選択肢に入れてみましょう。
水道光熱費|電力会社見直しやガスとの統合を検討する
水道光熱費は、「電力自由化」「ガス自由化」に伴って見直しが可能な項目になりました。
どちらも会社によって料金が異なるほか、TポイントやPontaポイントなどのポイントが貯まる場合もあります。また、ガス会社が電気も取り扱っている場合、両方をまとめることで割安になることもあります。
まずは電気とガスの比較サイトで下調べをして、気になった事業者に問い合わせてみるのが良いでしょう。
住居費|賃貸の住み替え・住宅ローンの借り換えを検討する
住居費の削減は簡単ではありませんが、節約できれば年間10万円単位の効果も見込める項目です。削減の方法は、賃貸であれば安い物件に住み替え、持ち家であれば、住宅ローンの借り換えで対応できます。
賃貸は、単純な家賃だけでなく管理費や駐車場代、周辺エリアの物価や職場への交通費なども考慮しましょう。また、転居を機に車を手放すことがあれば、自動車維持費がまるまるかからなくなります。
持ち家は、住宅ローンの「変動金利か固定金利か」と「現在の金利」を確認して、必要であれば借り換えを検討しましょう。
変動金利は金利が経済状況に変動して上下する特徴があり、固定金利は契約時の金利が期間終了まで継続する特徴があります。契約中のローンがどちらの種類で、現在の金利がいくらか、また、今後の見通しはどうかを確認し、新たな条件で借りなおした方が得だと判断できれば借り換えを行います。
ただ、借り換えの判断を個人で行うのは難しいため、FPのようなお金の専門家や、銀行のローン相談窓口などに必ず相談しましょう。
固定費の削減は将来の資産を守ること
固定費削減に取り組むのは腰が重いかもしれませんが、一度やってしまえばずっと効果を発揮する、節約効果の高い作業です。
今取り組むのは面倒くさくても、将来にわたって節約できる、いわば将来の資産を守ってくれると考えれば、やる気も湧いてくるのではないでしょうか?
浮いたお金でiDeCoやNISAを活用した資産形成に取り組んでみるのもおすすめ。固定費の削減は、生活をより良いものにしてくれる下準備でもあるのです。
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からNISA・ジュニアNISAやiDeCo/イデコ・企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なNISAやiDeCoの活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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