物価高騰が続く中で、家計管理の見直しはますます重要になっています。
そんな時に強い味方となるのが PB商品(プライベートブランド商品) です。
PB商品は大手スーパーやコンビニなどが自社で開発・販売する商品で、ナショナルブランド(NB商品)よりも低価格で提供されることが多く、品質も日々向上しています。
本記事では、PB商品の安さの秘密や賢い活用方法などについて詳しく解説していきます。さらに筆者がおすすめするPB商品もご紹介!
どうぞ最後までご覧ください。
・止まらない値上げラッシュ
・PB商品(プライベートブランド)とは?
・PB商品のメリットとデメリット
・PB商品の特徴と安さの秘密
・筆者がおすすめするPB商品
・まとめ:PB商品を賢く活用してメリハリ消費を!
止まらない値上げラッシュ

物価高騰の背景
まずは昨今の物価高騰の状況について触れておきましょう。
帝国データバンクが食品主要195社におこなった調査によると、2025年4月の家庭用品を中心とした飲食料品の値上げは、なんと4225品目に上ったそうです。
参照:帝国データバンク「食品主要195社価格改定動向調査 2025年4月」
とくに最近では普段の生活に欠かせない米や調味料などの値上げが多く、私たち一般生活者にとって大きな負担となっています。
物価高騰が続く原因としては、世界的な原材料・エネルギー価格の高騰やインフレの継続、人件費の上昇などがあげられています。
給与のベースアップをおこなっている企業が増えているとはいえ、まだまだ物価上昇に追いついておらず、家計への負担は増すばかりです。
良いものを安く買い、使うべきところには使おう
昨今の物価高が続くなかでは、消費はできるだけ抑えたいものですが、節約ばかりに気を取られすぎてしまうと、必要以上に支出を抑えすぎて生活の質が下がってしまうことも。
そこでぜひ活用したいのがPB商品(プライベートブランド商品) です。
「普段の消費はPB商品など安くて良いもの利用して賢く節約し、特別な日や大切なイベントなどにはお金をかける」 という 「メリハリ消費」 をオススメします。
PB商品(プライベートブランド)とは?

PB商品とNB商品(ナショナルブランド)の違い
PB商品は、スーパーやコンビニなどの小売業者が独自に開発し、販売している商品です。
これに対して、NB商品(ナショナルブランド商品)は、メーカーが製造し全国展開しているブランド商品を指します。
PB商品はコストを抑えることで安価に提供され、日常使いに最適ですが、NB商品はブランド力や品質への安心感から、信頼性を重視する場面で選ばれることが多いです。
PB商品の特徴
- 価格が安い
- シンプルなパッケージデザイン
- 小売業者のニーズに合わせて開発されている
- 商品によってはNB商品と同等の品質を実現している
- 消費者の声が反映されやすく、改善サイクルが早い
NB商品の特徴
- 広告・宣伝が豊富で知名度が高い
- ブランドの信頼性が高い
- 高価格でも品質の安定感がある
- 長年の実績があり、安心して購入できる
- 商品によってはアフターサービスや保証が付くこともある
PB商品が支持される理由
近年、PB商品は品質の向上とともに消費者の支持を得ています。価格だけでなく、安全性を意識した商品も増え、「賢い消費者」 にとってPB商品は大きな魅力となっています。
また、PB商品は頻繁にリニューアルや改良が行われており、消費者のフィードバックが反映されやすいのも支持される理由の一つです。
たとえば、味や使い勝手に対する意見を受けて改良された商品や、「商品が分かりづらい」などの意見からパッケージデザインが変更されたケースなどがあります。
さらに、小売業者が自社ブランドの信頼性を高めるために、品質管理や原材料の透明性にも力を入れていることから、安心して手に取れる商品が多く存在します。
PB商品のメリットとデメリット

メリット
価格が安い
中間マージンが削減されているため、同じ品質の商品でも低価格で購入できます。とくに日常的に消費する食品や日用品では、PB商品を選ぶことで年間の支出を大幅に抑えることが可能になります。
商品ラインナップが豊富
PB商品の種類は、日用品から食品、衣類、家電まで多岐にわたります。最近では、オーガニック商品やアレルギー対応食品、環境配慮型商品など、ライフスタイルに応じたラインナップも増えているのも特徴です。
デメリット
ブランドイメージが弱い
NB商品に比べて認知度が低いことがあります。また、低価格のイメージが強いため、ギフトや手土産としては選びにくいケースもあるでしょう。
製品の独自性が出にくい
PB商品は、シンプルなパッケージが多く、売り場が画一化されやすい面があります。
他の製品と類似してしまいやすく、NB商品に比べて独自性が出にくいという点があげられます。
PB商品の特徴と安さの秘密

中間コストの削減で価格を抑える
PB商品の最大の強みは中間コストの大幅削減です。
小売業者が直接メーカーと契約することで、流通業者や卸売業者を介さずに商品を仕入れることができます。これにより、商品原価が抑えられ、消費者へ安く提供できるのです。
広告費を抑えたマーケティング戦略
NB商品はブランドイメージを維持するために多額の広告費を投入していますが、PB商品は広告を最小限に抑えることで価格を下げています。
パッケージもシンプルなデザインが多いため、結果的にコストが抑えられます。
大量生産によるスケールメリット
PB商品は特定の人気商品を大量生産することで、 コスト削減を実現しています。一定の品質を維持しながら、消費者の求める価格帯で提供できるのはこの仕組みのおかげです。
独自開発で品質を維持
近年のPB商品は、単なるコスト削減だけでなく 品質の向上にも注力しています。自社の研究開発部門で独自に商品開発を行い、NB商品に匹敵する品質を維持することで、消費者の信頼を得ています。
筆者がおすすめするPB商品

イオン:トップバリュ
「トップバリュ」は、イオングループが展開するPB商品で、食品・日用品・衣料品まで幅広く揃っています。
2025年4月には「トップバリュ」の食料品や日用品などを過去最多の75品目を値下げすると発表がありました。物価上昇が続くなかでの値下げは嬉しいですね。
トップバリュにはベーシックラインの「トップバリュ」のほか、環境や健康に配慮した「トップバリュ グリーンアイ」、お手頃価格の「トップバリュ ベストプライス」、原料や製法にこだわった最上質ラインの「トップバリュ セレクト」の4つがあります。
ここからは、筆者おすすめのトップバリュ商品をいくつかご紹介します。

まずはこちらの調味料類です。
例えば醤油ですが、他のメーカー商品では750mlで400円以上するところ、トップバリュの「国産丸大豆醤油」は1Lで257円(税込)とかなりお得です。

最近ではPB商品の冷凍食品も充実しています。
こちらの「きつねうどん」は159円(税込)で、具材やスープも一緒に冷凍されているので簡単に調理でき、とても便利です。
また、今回私も初めて購入したのですが、冷凍のワンプレート弁当も種類が豊富です。
こちらの「2種のチーズハンバーグとえびピラフ」は354円(税込)。
節約だけでなく時短にもなるので、忙しいときの1人ランチなどにおすすめです。
セブンイ&アイ:セブンプレミアム
品質の高さが特徴の「セブンプレミアム」は、セブン&アイグループのPB商品です。セブンイレブンでも販売しており、コンビニPB商品の代表格ともいえるでしょう。
画像引用:セブンプレミアム公式
セブンプレミアムには、生鮮食品などの「セブンプレミアムフレッシュ」や、環境にも配慮した日用品などの「セブンプレミアムライフスタイル」などがあります。
中でも「セブンプレミアムゴールドシリーズ」では、ワンランク上の品質を追求しており、まるで専門店の味のようなクオリティの高い商品が多いのが特徴です。

画像引用:セブンプレミアム公式
こちらの「金のマルゲリータ」は581円(税込)と、通常のPB商品と比較すると安価とはいえませんが、有名シェフが監修していて味は本格的。口コミなどでも“まるでお店の味”と評価の高い商品です。
例えば外食の代わりにこのような商品に置き換えるなどの工夫で、食費を抑えつつも満足感を得られるのではないでしょうか?
ローソン:ローソンセレクト
「ローソンセレクト」は、ローソンが展開するプライベートブランドです。
高品質で低価格な商品が多く、日常的に使える食品や生活雑貨を中心にラインナップされています。とくに低カロリーや低糖質などの健康志向食品が多いのも特徴です。
また、ローソンでは2025年3月、これまで展開していたPB商品の95%を刷新し、今後「3つ星ローソン」のブランド名に統一していくと発表しました。
ローソンには、お菓子やパン、飲料や総菜など多くのPB商品が並んでいますが、「ローソンセレクト」のパッケージはシンプルで、手に取りやすいデザインになっています。
また、ローソンでは「無印良品」の一部の商品を販売していますが、ローソンでしか購入できない商品も扱っているのが特徴です。
まとめ:PB商品を賢く活用してメリハリ消費を!

物価が高騰する今こそPB商品を上手に活用し、生活の質を保ちながら家計の負担を抑えることが大切です。
日常の支出を減らしつつ、家族や自分へのご褒美を楽しむ「メリハリ消費」を心がけ、ファイナンシャルウェルビーイングの実現を目指しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
【あしたばライター:藤元綾子】
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からiDeCo/イデコや企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
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