前回の30代向け記事、「着実に貯金する方法(具体的なやり方編①)」↓の続きです。
「出口の強制力」の重要性をご理解いただいたと思いますので、それをふまえてどのように将来必要なお金を貯めていくか、
30代の方に絞って目的・ニーズ別に「オススメのやり方」をお伝えします。
(あくまでも、FP安藤の私見ですのでご容赦くださいね!)
パターン① 貯金がゼロの場合
中長期的に必要なお金を貯めるのも大事ですが、もし貯金がゼロの場合は「万が一の病気や失業」といった緊急事態の際に困窮する可能性があります。
そのため、当てはまる方は「何かあった時にいつでも引き出せるお金」を急いで貯めるアクションを起こしましょう!
こちらの記事↓で具体的なやり方を解説していますので、参考にしてください。
パターン② 子どもの教育費を準備したい場合
30代で子どもがいる親御さんは、「子どもがまだ小さいうちに、将来かかる教育費をしっかり貯めておきたい」というニーズが多いと思います。
今回は、30代で乳幼児~小学生低学年くらいの子どもがいるケースを想定して、オススメのお金の貯め方をお伝えします。
(執筆者のFP安藤自身が0歳と4歳の娘を持つ親でもありますので、基本的に「僕がやっている方法」をベースに書きますね。)
ポイント
先に2つの大事なポイントをお伝えします。
- 出口の強制力と換金性をバランスよく活用すること
- 運用益の期待できない「預貯金」ではなく、「積み立て投資」をすること
前回の記事で「あえて引き出し制限のある制度や商品を使うことによって、着実に貯めていくことができる」という機能、すなわち「出口の強制力」の重要性について解説しました。
子どもの教育費は、「必要な時期が決まっている資金」ですので、それまでに何としてでも貯める必要があります。
そうした資金は、出口の強制力を活用することが欠かせません。
ただし、子どもの教育費は「進路の変更」等で変動したり、急な出費が発生する可能性もあります。
それをふまえ、ある程度は換金性を持たせることも必要。
バランスよく制度・商品を使い分けていくことが重要、と認識しておきましょう!
また、子どもがまだ小さい場合は、教育費でまとまったお金が出ていく15~20歳前後まで時間があります。
一般的に10年程度の時間があれば「投資・運用」での成果が十分に期待できますので、運用益が全くと言っていいほど期待できない銀行預金等ではなく、コツコツと「積み立て投資」をしていくことがお金を効率よく貯めていくコツです。
※投資の基礎知識については、こちらの記事↓をご覧ください。
「変額保険」と「つみたてNISA」の二刀流が、FP安藤のオススメ
では、上記の「出口の強制力」と「換金性」を念頭に、僕も実際にやっている具体的な方法をお伝えします。
ザックリと言えば、こんな感じです。
①変額保険で出口の強制力を持った積み立て投資を実行
→子どもが15~20歳前後の時にかかるまとまったお金を準備
②つみたてNISAで換金性のある積み立て投資を実行
→基本的には子どもが15~20歳の時にかかるお金を貯めるイメージで積み立てしつつ、状況に応じて一部引き出す
変額保険
「コツコツ積み立て投資をしながら、万が一の時は運用状況と関係なく決められた保険金が支払われる」という商品です。
教育費を積み立てる保険としては「学資保険」が有名ですが、この超低金利下で各社利率を引き下げたことにより魅力がなくなってしまい、、、変額保険を学資保険代わりに使う人も増えています。
この保険はどの保険会社で加入しても、10年間は解約控除(解約すると違約金が発生しる仕組み)があるため、「出口の強制力」がしっかりと付いています。
出口の強制力+万が一の時でも教育資金を確保できるという機能を持たせつつ、コツコツ積み立て投資をすることができるので、オススメのやり方の一つです。
つみたてNISA
中長期的にコツコツと「積み立て投資」でお金をふやしていくことを、国が後押しする制度です。
本来、投資で得られた「値上がりによる利益」や「分配金」には一定の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用すると一定の金額・期間まで*非課税になります。
※非課税となる期間は20年間、限度額は年間40万円まで(=月々3万3,333円まで)
非課税期間は20年となっていますが、引き出し制限はありません。
そのため、15~20歳のまとまった教育費がかかる時期をターゲットにしつつも、必要に応じて引き出すことが可能というメリットがあります。
前述の変額保険は引き出し制限があるため、そこを補完しながら積み立て投資をしていくのにお勧めです。
注意点
上記はあくまでも一般論でお伝えしただけですので、全てのケースに当てはまる「お勧めの方法」ではありません。
例えば「ある程度まとまった貯金がある」という方の場合は、つみたてNISAよりも一般NISAの方が効率的に運用できるので、そちらをお勧めすることも多いです。
個別具体的なご相談は弊社「個別FP相談(カウンセリング)」をご利用いただくか、まずはオンラインセミナーに参加してみてくださいね。
パターン③ 老後資金を準備したい場合
独身の方でも、結婚されている方でも、将来ほぼ間違いなく必要になる資金が老後資金。
30代の場合はまだ時間がたっぷりとありますが、それでも「そろそろ考えておかなきゃ」と不安になってきた方も多いと思います。
ということで今回は、「だれでも簡単に始められる方法」をお伝えしておきます。
ポイント
こちらもまずは2つの大事なポイントをお伝えします。
- 「出口の強制力」をしっかり活用すること
- 運用益の期待できない「預貯金」ではなく、「積み立て投資」をすること
パターン②とほぼ同じですが、違いに気づきましたか?
答えは1つ目で「換金性の活用」がなくなっている点です。
30代の人にとって老後資金づくりは「だいぶ先に必要となるお金の積み立て」であるため、「大きな出費があった時などにストップしたり換金してしまう」可能性が非常に高くなります。
よって、出口の強制力をちゃんと付けることが非常に重要なのです。
結論:確定拠出年金を活用すべし!
国が老後資金づくりを後押しする制度として、「確定拠出年金」があります。
勤務先で「企業型確定拠出年金(DC/401k)」に加入する方法と、個人事業主や勤務先に企業型がない人向けの「個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)」で加入する方法があります。
どちらも60~65歳までコツコツと積み立て投資をして、税金面で優遇を受けることができます。
「原則60歳まで引き出し不可」という非常に強い出口の強制力が備わっていますので、それをメリットとして活用することをお勧めします。
ただし、その分「つみたてNISA等の換金性がある制度・商品も併用する」ことも欠かせません。
全てにおいて万能な制度・商品は存在しませんので、やはりバランスの良いプランを組み立てることが重要と言えるでしょう。
まとめ
ということで、ザックリと3つのパターンに分けて解説しました。
貯金する目的・ニーズは人それぞれなので、本来は個別の事情をふまえて具体的なやり方をアドバイスしたいところです。
まずは上記を参考に、「現在の収入・支出・貯蓄をチェックすること」「将来必要なお金について整理してみること」から始めてみてくださいね!
今回お勧めした中で出てきた「変額保険、つみたてNISA、確定拠出年金」などの具体的な活用法については、専門家であるファイナンシャルプランナー等に相談してみると良いでしょう。
もちろん私たちもご相談をお受けしていますし、オンラインセミナーも随時開催していますので、ぜひお気軽にご利用ください。
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、iDeCo/イデコやつみたてNISA、企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo・つみたてNISA等の活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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