弊社には、20代~30代の方がよくセミナー・個別相談にいらしゃいます。
私たちが「既にお金(資産)をたくさん持っている高齢者層」をメインターゲットとせず、
「これからお金を貯めていきたい・ふやしていきたい若手層」のサポートに力を入れているからでしょう。
(執筆者のFP安藤自身が30代なので、自然と近い世代の方が多くなるのかもしれません)
ということで、前回の記事ではそうした世代の方向けに「着実に貯金するためのポイント」をお伝えしました。
今回はその続編ということで、20代の方に絞って「具体的なやり方」を解説します!
※前回の記事をご覧になっていない方は、先にこちら↓をご覧ください。
おさらい:「強制力」を使おう!
まず、「着実に貯金するためのポイント」をおさらいしましょう。
一番大事なのは「最初にまず貯金に回す仕組み」を作ること、すなわち「強制力」を使うこと、でしたね。
人は、「あればあるだけ」お金を使ってしまうのが本能的な感覚。なので、
「お給料が入ってきたら家賃や生活費、趣味・交際費に使って、残りを貯金」
という流れでは、なかなか貯金ができません。
「給与天引き」か「口座引落し」のような形で、「収入が入ると同時に、毎月強制的にお金が貯蓄口座へ移されていく仕組み」を作ることが重要です。
今回は20代の方に絞って、目的・ニーズ別に「オススメのやり方」をいくつかお伝えしたいと思います。
パターン① 貯金がほぼゼロ or 目先のお金が必要
現在の貯金がほぼゼロだったり、1~2年以内の結婚や留学が決まっているなど「目先のお金が必要」というケース。
この場合は、とにかく「いつでも引き出せる銀行預金」に近い形で、どんどん貯金することをお勧めします。
10~20年後など中長期的に必要なお金を貯める場合は「積み立て投資」をしていくことがお勧めですが、
投資・運用は短期間で成果を出すのが難しいため、この場合はリスクをとらない貯蓄方法が一番です。
よって、次のような制度・商品を活用しましょう。
「一般財形貯蓄」制度
勤務先によっては、福利厚生で財形貯蓄制度が用意されています。
とにかく貯金したい場合は、その中で「一般財形制度」を使うのも選択肢です。
ポイントは以下の通り。
- 「給与天引き」で積み立て貯金をする仕組み
- 金利(利息)は、基本的に普通預金か定期預金くらい
- 元本割れリスクはない
- 引き出し制限は特にないので、引き出す手続きをすれば1週間~1ヶ月程度で口座にお金が入る
ということで、投資・運用のように増える効果は期待できませんが、給与天引きの強制力は非常に大きいので、勤務先にこの制度があればぜひ積極的に利用しましょう!
なお、「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3種類がありますが、すぐ使う可能性が高い場合は「一般財形貯蓄」を選びましょう。
積立定期預金・積立定額貯金
各銀行・信金や郵便局(ゆうちょ銀行)で用意されている商品です。
- 「口座引落し」で毎月一定金額をコツコツと貯金していく
- 金利(利息)は、基本的に定期預金程度
- 元本割れリスクはない
- 引き出し制限はほぼない(あっても開始後6か月程度)ので、手続きをすればすぐに口座にお金が入る
※金融機関によって金利や引き出す時のルールは若干異なります。
こちらも運用効果は期待できませんが、とにかく目先のお金を貯める場合には有効な手段です。
パターン② 50~100万円くらいの貯金はあるけど、将来を見据えてもっと増やしたい
このようなケースでは、万が一の病気や失業といった「緊急時」にも耐えられるお金がありますし、
「将来を見据えた貯金」なので、パターン①とは全く異なるやり方が可能です。
- まだ独身だけど、ゆくゆくは結婚したい
- 結婚したばかりで、子どもはまだ(もしくは生まれたばかり)
- 今は会社員だけど、将来独立する可能性もある
このように、20代の方の場合は「ライフプラン」や「キャリアプラン」が定まっていないケースが多いため、
「柔軟性」を重視しつつ、「中長期的に必要になるお金を貯める・ふやす」ための仕組みをスタートさせると良いでしょう。
例えば、こんな制度・商品があります。
つみたてNISA(積立NISA)
中長期的にコツコツと「投資」でお金をふやしていくことを、国が後押しする制度です。
ポイントは以下の通り。
- 「口座引落し」で積み立て投資をする
- 投資で得られた「値上がりによる利益」や「分配金」が非課税になる(本来、投資で増えた分は一定の税金がかかります。)
- 非課税となる期間は20年間
- 限度額は年間40万円まで(=月々3万3,333円まで)
- 投資する商品は、国が決めた基準を満たす投資信託から選ぶ
- 引き出し制限はなく、いつでも自由に引き出しができる(口座にお金が入るまで1週間程度はみておきましょう)
金額も月々5,000円とか1万円程度からOKなので、気軽に始めることができます。
投資・運用なので短期的な成果は期待できませんが、ゆくゆく子どもを授かった時にかかる教育費のように、10年~20年スパンで必要になるお金を貯めるには「投資・運用していく方が遥かに効率的」と言えます。
ただし、一定の投資リスク(元本割れリスク)がありますので、最低限の知識は必要です。
つみたてNISAと投資の基礎知識についてこちらの記事↓でチェックしてから、スタートすることをお勧めします。
「積み立て型」の保険
各保険会社で開発している、「貯蓄」と「万が一の保障(ほしょう)」を兼ね備えた保険です。(保障だけの保険は、「掛捨て型」といわれます。)
様々な商品がありますが、共通するポイントは以下の通り。
- 「口座引落し」でコツコツ積み立てていき、決められた時期または自分の好きなタイミングでお金を受け取る
- 事故や災害による「死亡・高度障害・要介護状態」など、万が一の時には「保険金」というお金を受け取ることができる
- 中長期的に積み立てを続けていると、払った掛け金よりも増える可能性が十分ある(増えない商品もあります)
- 加入後すぐにやめる(解約する)と、払った掛け金よりも大きく減ってしまう
4つ目のポイントに書きました通り、基本的には「すぐにやめたら損をする」商品です。
ものによりますが、最低でも3~5年は継続しないと増えることはまずありませんし、10~15年くらい続けてやっと成果が得られるものと考えておいてください。
(20年・30年と続けないと増えない商品もたくさんありますので、ご注意を。)
そのため、こちらも「ゆくゆく子どもを授かった時にかかる教育費」のような中長期的な貯蓄・資産づくりに向いている商品と言えます。
ここでは詳細の説明を省きますが、つみたてNISAと同様に「投資・運用をしていく」タイプの積み立て型保険として「変額保険」があります。
前述の通り中長期スパンであれば投資・運用の成果も十分に期待できますので、検討してみると良いでしょう。(繰り返しますが、投資・運用にはリスクがあります。最低限の知識を身に付けてからにしましょうね!)
※変額保険についての詳細はこちら↓
まとめ
いかがでしたか?
今回は2つのパターンだけを前提に解説しましたが、貯金する目的・ニーズは人それぞれなので、本当はもっと細かい事情をふまえて具体的なやり方を検討する方がベターです。
(例えば「既に貯金が200~300万円ある」という方であれば、上記のやり方とは違う選択肢も検討した方が良いでしょう。)
そうした個別事情をふまえた総合的なアドバイスをしてくれる専門家が、ファイナンシャルプランナー(FP)!
ぜひ一度、お知り合いやお近くのFPさんに相談してみるか、私たちにもお気軽にご相談くださいね。(オンラインでも受け付けています。)
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、iDeCo/イデコやつみたてNISA、企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo・つみたてNISA等の活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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