「iDeCo(イデコ)の掛け金を増額して、限度額いっぱいまで積立(拠出)したい!」
「年の途中に増額(金額変更)をする時の注意点は?」
この記事は、そんな疑問・ニーズがある方向けの内容です。
iDeCo/イデコ(個人型確定拠出年金)とは、国が用意している「じぶん年金(老後資金)をつくるための制度」。
払った掛け金の「全額が所得控除になる」ため、税制面から見て非常にお得な制度です。
掛け金の額は人によって様々ですが、「とりあえず月1万円から」という感じで【上限額まで枠を使い切っていない】状態の方も多くいらっしゃいます。
今回は、そんな方が1年の途中に「やっぱり、金額を上限いっぱいまで増やしたい」と考えた際の、注意点をお伝えします。
(とにかく、“簡単に・分かりやすく”いきたいと思いますので、細かいルール・用語の説明は一部省きながら進めていきます。ご容赦ください。)
掛け金を増額する前に注意すべきこと
①自分の上限額(限度額)がいくらか
iDeCoの掛け金の上限額は、職業等によって異なります。
そもそもの上限額を知らずに増額の手続きを進めると、
「上限額を超える金額で申告してしまった」「元から上限額いっぱいで、増額はできなかった」
というような不備(エラー)の発生する可能性が高くなります。
必ず「自分の上限額がいくらで、あとどれくらい掛け金を増やせるのか」をチェックしてから手続きを進めましょう。
※上限額の詳細はこちらの記事(↓)をご確認ください。
②増額できるのは、早くても2か月後から
掛け金を増額しようと思っても、すぐにできるわけではありません。
次回詳しく解説しますが、手続きはこんな流れです。
- 窓口の金融機関(運営管理機関)から必要書類を取り寄せる
- 必要事項を記入して返送
- 翌々月(2か月後)の引き落とし分から増額
なお、原則として「月末締め(金融機関に到着した分)」となっていますので、
月をまたいでしまう場合は【更に1ヶ月】先になってしまうので、注意が必要です。
締切をまたいでしまったケース
10月26日(月) 資料請求
10月28日(水) 自宅に書類到着
10月31日(土) 休みの日に書類を書いて、ポストに投函
11月2日(月) 金融機関に到着
日々忙しい中ですぐに書類を返送できない人も多いでしょうから、できるだけ早めに手続きを進めるようにしてください。
※締切につきましては、金融機関によって異なる場合があります。また、今後ルールが変更される可能性もありますので、詳細は窓口の金融機関にお問合せください。
③「年末に残りの枠を使い切る」作戦は可能だが、年末以外は不可
iDeCoは毎月定額で掛け金を払っている方が大多数ですが、年払い・半年払いもできます。
また、「特定の月だけを多く払う」ことも認められているので、【年末ギリギリ(12月)に残っている枠を全部使い切る】という方法も可能なのです。
ただし、年初やボーナスをもうら方も多い6月など、12月以外で1年の限度額を使い切ることはできません。
この点はやや複雑なルールとなっているため、こちらの記事で別途解説しています。
④「年末に残りの枠を使い切る」作戦なら、早めに手続きを!
iDeCoの掛け金の上限額は、引落しベースで「1月~12月を1年の区切り」としています。
(正確には12月分の掛金から翌年11月分の掛金ですが、実際の引落しは翌年1月~12月のため上記の考え方でOKです)
よって、12月の引落しに間に合わないと、その年の枠を使い切ることができずに終わってしまいます。
ですから、冒頭にあったような
「年の途中に金額変更して、限度額いっぱいまで掛け金を積立(拠出)したい!」
と考えた方が、「年末に残りの枠を使い切る」ために1年の後半で手続きをする場合は、要注意。
12月の引落しに間に合うスケジュールで、掛け金の増額手続きを完了させないといけません。
前述の通り、実際に増額できるタイミングは「手続きが完了した月の2か月後」ですから、遅くとも10月までに手続きを完結させる必要があります。
もちろんですが、10月に手続きを始めても、締め日を過ぎて「完了したのは11月」となった場合はアウト。
12月引落しの増額はできずに終わってしまいます。
そうならないように、こう覚えておきましょう。
- 年末ギリギリ(11~12月)の増額手続きではダメ
- 10月の締切までに、必ず手続きを完了させないといけない
- できれば、9月中には手続きを始めた方が良い
毎年11月頃の年末調整時期に、「iDeCoの掛け金を増額して少しでも節税したい」と考える人が増えますが、、、そのタイミングでは間に合わないということです。
ぜひ、余裕をもって手続きを進めるようにしてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私たちは日々たくさんのiDeCoに関するご相談をお受けしていますが、
収入・支出・貯蓄状況とマネープランのバランスから問題なければ、限度額は使い切ることをお勧めしています。
それくらい、iDeCoは税制面で非常にお得な制度だからです。
実際に掛け金の増額をする前に「自分はいくらが適正なんだろう」と迷ってしまった時は、私たちFPのような専門家に相談すると良いでしょう。
お金の事情は人それぞれなので、ネットの情報だけでなく「専門家による個別具体的なアドバイス」を受けることはとても効果的ですよ!
次回、具体的な手続きの仕方を解説しますので、ぜひ合わせてチェックしてください。
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、iDeCo/イデコやつみたてNISA、企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
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