お金の基礎知識

軽自動車からミニバンへ!買い換え時に検討することを解説

今度3人目が産まれるけど、軽自動車で大丈夫かな?
ミニバンに憧れるけど、維持費はどれくらい?

この記事は、そんな疑問・ニーズにお答えする内容です。

維持費や乗り心地の良さから軽自動車に乗られている方も多いのではないでしょうか。
ですが、家族が増えるなどライフスタイルが変わると車の買い替えも検討しますよね。
その中でも、ミニバンは車内スペースが広く、乗車定員も多いのでファミリー層にとても人気がある車です。
その反面、ミニバンは軽自動車に比べると維持費が高くなります。
買い替える前に、ミニバンの維持費を見ていきましょう。

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軽自動車には何人乗車可能?


ライフスタイルが変わっても、家族全員が乗車できれば、軽自動車ほど維持費の安い車はありません。
そもそも軽自動車には何人乗車することができるのでしょうか?
軽自動車の乗車人数は「乗車定員大人4人以下」と決まっています。
しかし、これは大人の場合です。では、乗車定員での大人とは何歳からなのでしょう。

道路交通法によると、12歳未満の子供は「3人で大人2人」と換算されると定められています。

軽自動車でも5人乗車できるケース
  1. 大人2人 12歳未満の子供3人
  2. 大人1人 12歳未満の子供4人

上記のケースであれば、子供が3人以上であっても、軽自動車には5人乗車可能です。
しかし、軽自動車に用意されているシートベルトは4人分。5人乗車した場合、シートベルトが1人分不足します。

さらに、道路交通法では、6歳未満の幼児にチャイルドシートを使用することが義務づけられています。
チャイルドシートを後部座席に設置すれば、もちろんですが乗車スペースは狭まくなり、物理的に5人乗車は難しくなります。

法律上、チャイルドシートを助手席に設置しても問題ありません。
しかし、危険性があるため、推奨はされていません。

安全面で軽自動車に5人乗車することは難しいことが分かりましたね。
では、車内スペースが広いミニバンを見ていきましょう。

ミニバンとは?


実はミニバンという車の定義はありません。
後方に3列シートがあり、乗車定員が6~8名のファミリー向けの普通自動車が、一般的にミニバンと言われています。
ミニバンには多くのメリットがあり、ファミリー層にとても人気です。

ミニバンのメリット
  1. 室内空間が広く、ゆったりと座ることができる
  2. 広い収納スペースがあり、多くの荷物を積むことができる
  3. ライフスタイルに合わせたシートアレンジが可能
  4. スライドドアのため狭い場所でも乗り降りが可能 など…

ミニバンは大きさや排気量によって車種が分かれています。

クラス排気量大きさ(全長)代表車種
SSクラス1,500cc4,200mmフリード、シエンタ
Sクラス1,500cc~2,000cc4,600mmプリウスα
Mクラス1,500cc~2,000cc4,685mmセレナ、ヴォクシー、ノア
Lクラス2,000cc以上4,800mmエスティマ
LLクラス2,500cc~3,000cc4,900mmアルファード、ヴェルファイア

SSクラスの車種は、3列シートが確保されているミニバンの中でも小回りが利くサイズで、人気が高いです。
しかし、代表車種にあるようにトヨタの「シエンタ」とホンダの「フリード」の事実上2車種のみで、ラインナップは少ないと言えます。

Mクラスの車種は、3列目の広さに加え、収納スペースの広さも確保されています。
さらに、各メーカーの主力車種が多く、豊富なラインナップから選択できるのも魅力的です。

LLクラスの車種は、ミニバンの中でも最も大きなサイズ。
その分、小回りが利かず、車体が重く燃費が悪い傾向にありますが、高級感のある車種で人気が高いです。

ミニバンは多くの車種があり、ライフプランに合わせて選ぶことができる

ミニバンの魅力について紹介してきましたが、維持費はどのくらいかかるのでしょうか?

ミニバンの維持費 ①税金


車は、乗ればもちろんのこと、乗らずとも所有しているだけでお金がかかります。
毎年4月1日時点で車を所有していれば、5月末までに自動車税(種別割)を支払う必要があります。

自動車税(種別割)は、排気量に応じて金額が変わり、総排気量が大きくなるにつれ高くなります。

総排気量が660cc以下の軽自動車は、自動車税(種別割)ではなく軽自動車税(種別割)がかかり、その税額は一律で10,800円です。

軽自動車以外の税額は、2019年10月の税額改正で、総排気量だけでなく購入時期によっても変わることになりました。
総排気量6,000ccを超える車は最も税額が高く、その税額は11万1,000円です。

ミニバンの自動車税(種別割)の目安

・SSクラス:3万4,500円 または 3万500円
・Sクラス:3万9,500円 または 3万6,000円
・Mクラス:3万9,500円 または 3万6,000円
・Lクラス:4万5,000円 または 4万3,500円
・LLクラス:5万1,000円 または 5万円

ハイブリッド車のようなエコカーを購入された場合は、グリーン化特例で税金が優遇されます。
グリーン化特例が導入された当初は2023年3月31日で終了予定でしたが、
半導体不足による納車遅れの影響もあり、2026年3月31日まで延長されています。

自動車税(種別割)に加えてかかってくるのが、自動車重量税です。
自動車重量税は、車検ごとに納税することになり、以下の通り区分されています。

車両重量 3年自家用(新車購入時) 2年自家用(中古車購入・車検時)
 500kg以下 1万2,300円 8,200円
 500kg~1,000kg 2万4,600円 1万6,400円
 1,000kg~1,500kg 3万6,900円 2万4,600円
 1,500kg~2,000kg 4万9,200円 3万2,800円
 2,000kg~2,500kg 6万1,500円 4万1,000円
 2,500kg~3,000kg 7万3,800円 4万9,200円

エコカーを購入された場合、自動車重量税についてもエコカー減税という優遇措置が用意されています。こちらについても延長が決まっており、2026年4月30日までの新車新規登録が対象となります。

新車登録時から13年を経過した車は、自動車税(種別割)及び自動車重量税が高くなります。
排気ガスが地球温暖化に悪影響を与えることが理由なので、電気自動車もしくはハイブリッド車などのエコカーは、この重課税の対象外です。

参考:自動車:自動車重量税額について – 国土交通省 (mlit.go.jp)

ミニバンの維持費 ②保険料


車には保険があり、強制加入の自賠責保険のほか、所有者が任意で加入する任意保険があります。
自賠責保険は車検時に支払うことになり、ミニバンは24カ月で約17,650円となります。

任意保険の保険料は、加入する人の年齢や職業、等級、加入条件などによって保険料が異なるので、一概にいくらかかるとは言えません。
一般的には、軽自動車は年間約35,000円、普通自動車は約70,000円、ミニバンは80,000~150,000円程度が相場と言われています。

金額を見ると加入を懸念されるかもしれませんが、自賠責保険だけでは補償は十分ではありません。
ドライバーのほとんどが任意保険にも加入しているのが現状です。

エコカーを購入された場合、任意保険料も優遇される場合があります。
保険会社によっては、「エコカー割」を用意しているため、加入を検討している保険会社に確認してみてくださいね。

参考:【自賠責保険】自賠責保険に加入したいのですが、保険料を教えてください。 | よくあるご質問(FAQ) | 東京海上日動火災保険 (tokiomarine-nichido.co.jp)

ミニバンの維持費 ③車検費用


車には車検があります。
車検は、新車購入時は3年目にやってきますが、その後は2年に1度が義務となります。

法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、法定検査手数料)は、お店に支払う費用ではなく、国や保険会社に支払う費用なので、どこで実施しても同じ金額です。
法定費用以外には、車検基本料金と部品交換費用がかかってきます。

車検基本料金はお店ごとが価格設定していますので、一律の価格ではありません。
一般的には、そのメーカーの車種に対する知識やデータが豊富なディーラで実施すると高額になると言われています。

また、部品交換費用についても、車の状態によって異なるため、こちらも一概にいくらとは言えません。
初回の車検時には、交換する部品が少ない傾向にあります。

法定費用とそれ以外の費用をあわせて、ミニバンの車検費用は80,000~110,000円ほどが相場と言われています。

ミニバンの維持費 ④燃料費


車は日常的な費用として、ガソリン代がかかります。

ガソリン代の単価は当然ですが、普通自動車でも軽自動車でも変わりません。
しかし、排気量も少なく燃費がいい車種を選ぶことで、ガソリン代は少なく収まります。

また、エンジンオイルやタイヤなど消耗品の交換も日常的な費用としてかかってきます。
車検時の点検整備はもちろんですが、日常的にメンテナンスすることで車を長く乗ることができます。
こちらの費用についても、車種や部品、お店によって料金が変動します。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

ライフスタイルが変わり軽自動車からミニバンに乗り換える際に検討したいミニバンの維持費について解説してきました。

ミニバンはメリットが多い分、税額や本体価格が高く設定されています。
車の本体価格は、物価の高騰に加え、機能や装備が強化されていることもあり、今後ますます値上がりするでしょう。

車は決して安くない買い物です。1年に何度も買い替えるものでもありません。
ライフスタイルにあった車種を選択することをお勧めします。

あしたばでは、車の買い方などのお金にまつわるご相談を受けておりますので、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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