このように新NISAの成長投資枠の使い方に悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、成長投資枠は一括購入と積立購入のどちらの方がいいか解説いたします。
つみたて投資枠との違いや成長投資枠の活用方法をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
成長投資枠とは
新NISAの成長投資枠は、幅広い金融商品に対して年間240万円まで非課税で投資ができる制度です。
株式やETF、投資信託など、多様な商品に投資できるため、自分の投資目標やリスク許容度に応じたポートフォリオを構築することが可能です。
2024年から非課税期間は無期限となり、長期的な資産形成を目指す投資家にとって非常に有利な制度となっています。
まずは、新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違い3つをご紹介します。
成長投資枠とつみたて投資枠の違い3選
成長投資枠とつみたて投資枠には次の3つの違いがあります。
- 投資対象の商品
- 年間の投資上限額
- 非課税保有限度額
こちらの3つの違いについて詳しく解説します。
投資対象の商品
成長投資枠とつみたて投資枠では、投資できる商品に違いがあります。
成長投資枠では、株式やETF、幅広い投資信託など多様な商品に投資できます。
多くの商品の中でも、以下の商品は成長投資枠で購入できません。
- 整理銘柄や監理銘柄
- 信託期間20年未満の投資信託
- 高レバレッジ型の投資信託
- 毎月分配型の投資信託
一方、つみたて投資枠では、長期投資に適した低コストの投資信託に限られています。
成長投資枠はより積極的な投資戦略が可能であるのに対し、つみたて投資枠はリスクを抑えた安定的な資産形成を目指すことができます。
年間の投資上限額
成長投資枠では年間240万円まで投資できるのに対し、つみたて投資枠では年間120万円までとなっています。
成長投資枠は一度に大きな金額を投資することができるため、リスクをとって、資産を早く増やしたい人に向いています。
つみたて投資枠は小額からコツコツと投資を続けたい人に適しています。
非課税保有限度額
一生涯の非課税保有限度額は1800万円ですが、成長投資枠で使える金額は1200万円までです。
そのため、成長投資枠でしか購入できない個別株やETFなどは1200万円までしか投資できません。
つみたて投資枠は、1800万円の上限額すべて使うことが可能です。
新NISAで個別株やETFの投資を検討されている方は、非課税保有限度額に注意して購入を検討したほうがよいでしょう。
一括と積立のメリット比較
成長投資枠で一括購入するメリット
成長投資枠での一括購入には、2つのメリットがあります。
- 株価値下がり時に購入できれば大きなリターンを目指せる
- 一括で購入するため、購入の手間がかからない
タイミングの良い時期にまとまった金額を一度に投資すると、市場の上昇局面に乗ることができます。
投資額を集中して、大きなリターンを狙うことができるのも一括投資の特徴です。
積立で購入する場合は、買付の設定をしておけば自動的に買付できますが、買付日までに残高不足にならないよう確認が必要です。
一括で購入する場合は、自動購入の設定をする必要がなく、残高も購入する時だけ確認すればOKです。
このように、大きなリターンを狙えることや購入の買付に手間がかからないメリットがあります。
成長投資枠でつみたて購入するメリット
成長投資枠で積立購入には、2つのメリットがあります。
- 購入タイミングを気にしなくていい
- リスク軽減の効果が期待できる
つみたて投資する時によく使われる「ドル・コスト平均法」という言葉をご存知でしょうか。
ドル・コスト平均法は一定期間、一定金額でコンスタンスに買付をする積み立て投資のことです。
コロナショックやリーマンショックのような株式市場の大きな株価下落時にも同じ金額を積立投資することで、口数を多く購入することができ、株価変動のリスクを抑える効果があります。
一括投資に比べると大きなリターンは見込めませんが、リスクを比較的抑えるメリットが魅力です。
成長投資枠で一括購入・積立購入する商品
一括購入と積立購入にはそれぞれの利点があります。
成長投資枠で一括購入・積立購入する商品は以下のものがあります。
- 高配当の株式
- 成長が期待できる株式
- 株主優待を受け取れる株式
- つみたて投資枠と同じ投資信託
- つみたて投資枠では買えないアクティブファンドの投資信託
一括購入する商品
【高配当株】
配当利回りは、1株あたりの年間配当額を現在の株購入価額で割って計算されます。
配当利回り(%)=1株あたりの年間配当額÷1株購入価額×100
こちらの式で配当利回りが3〜4%を超えているものが高配当株とされています。
配当目的に株式を検討される方は、高配当株を探してみてはいかがでしょうか。
【成長が期待できる株式】
成長株とは「グロース株」とも呼ばれ、売上が増加傾向で成長が期待できる企業の株式です。
成長株の良さは、株価が値上がりし、売買で大きなリターンが見込める点です。
しかし、これからどのような業種が注目されるのか、最先端技術や流行を敏感に察知しなければなりません。
そのため、成長株を見つけ出すのは容易なことではありません。
【株主優待を受け取れる株式】
日本株には、自社商品や商品券などを株主に還元する企業もあります。
株主優待はお得に買い物ができたり、商品がもらえたりするので毎年プレゼントが届く楽しみができます。
また、株主限定の商品や長期保有で優待内容が優遇されることもあり、面白いサービスを展開している企業もあります。
株主優待をもらうには企業ごとに決めた「必要な株数」と「決められた月の月末までに保有」していなければなりません。
業績悪化により突然廃止になることもあるので注意が必要です。
積立購入する商品
【つみたて投資枠と同じ投資信託】
つみたて投資枠で投資信託の購入をしている人は、シンプルに同じ商品を買い付ける方法もよいでしょう。
たくさんの投資先から自分が納得のいくものを選ぶのは至難の業です。
そのため、つみたて投資枠を利用している方は同じものを選ぶことで選択に悩む必要がなくなります。
つみたて投資枠の金額より、もっと多く投資に回したいと考えている方におすすめの方法です。
【つみたて投資枠では買えないアクティブファンドの投資信託】
アクティブファンドの投資信託とは、目安となる指数を上回る運用を目標としている投資信託です。
プロの運用で市場平均を上回るリターンが期待できるメリットがあります。
しかし、アクティブファンドは市場調査や運用判断にコストがかかるため、インデックスファンドに比べて運用管理費が高く設定されています。
高いリターンが期待される分、運用コストも理解したうえで投資判断をすることをおすすめします。
投資初心者におすすめな積立の商品は、下記の記事で詳しく記載していますので合わせてご覧ください。
まとめ
新NISAの成長投資枠の利用は、一括購入と積立購入のどちらも可能です。
購入方法にはそれぞれのメリットがあり、投資したい商品によって購入方法を検討する必要があります。
一括投資は市場が上昇基調にある時や、一度に大きな利益を狙いたい場合に適しています。一方、積立投資はドルコスト平均法を活用することで、購入価格を平均化し、リスクを分散する効果があります。
市場の動向や自身の投資スタイルに合わせて、これらの投資方法を使い分けることで、効果的な資産形成を目指すことができます。
どの商品が自分に合っているのかお悩みの方は、私たちあしたばでも相談を承っておりますので、お気軽にお申し付けください。
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