「ガソリン代の支出を減らせないだろうか」
「最近、ガソリン代が高くなった気がする…」
今回は、そんな疑問や感想をお持ちの方向けに、ガソリンを取り巻く現状や節約方法について解説します。
特に地方に住む人にとって、ガソリン代は家計の中でも無視できない支出の1つ。
この記事を参考にしながら、ガソリン代の節約を無理なく実践してみてくださいね。
ガソリンの高騰が続く現状
通勤や子供の送迎、レジャーでの利用などを目的に、車を所有している人はたくさんいます。
また、居住エリアによっては生活の足として必要不可欠なアイテムであり、一家で複数台の車の所有しているというケースもあるでしょう。
そうなると、車の利用頻度が高いほどガソリン代の支出が膨らみます。
しかし、このところガソリン価格の値上がりが続いており、11月11日付の日本経済新聞には「10週連続の値上げで、ガソリンの店頭価格は1リットルあたり169円」という情報が掲載されました。
(※11月17日時点の速報では、全国平均価格は168.9円となり11週間ぶりの値下がりとなったとありますが、未だに価格が高い水準であることには違いありません。)
家計への影響を考えると、ガソリン代の高騰は非常に大きな問題と捉えている人も多いのではないでしょうか。
年初と比べると2割強の値上がりで、なんと2014年8月以来の高値で推移しており、原油価格の高止まりを背景にガソリンが高騰しています。
ガソリン価格の高騰で家計負担はさらに増える可能性があることを考えると、できるだけガソリンへの支出は抑えたいものですよね。
ガソリン価格については、今後も引き続き注視していく必要があるでしょう。
ガソリン代の平均支出額っていくら?
ガソリン代の高騰に伴い、「我が家のガソリン代は払いすぎ?」「平均支出額はどれくらい?」と、世間のガソリン代が気になる人もいるでしょう。
総務省の家計調査データによると、2人以上世帯のガソリン代の平均支出額は以下の通りです。
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
ガソリン代としての支出(年間) | 6万2,203円 | 5万2,569円 | 5万8,135円 | 6万7,322円 | 6万6,293円 | 5万2,096円 |
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)」
2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、在宅勤務の機会が増えたほか、レジャーでの車利用が減ったこともあり、ガソリン代としての支出は減少しています。
しかし、過去数年を見ると、ガソリン代としての支出額は徐々に上昇傾向にあることがわかります。
ただし、ガソリン代は車の利用頻度や居住地などに応じて、実際の負担額には大きな差があり、平均値はあくまでも目安として捉えると良いでしょう。
なお、エリアごとのガソリンへの支出額は以下の通りです。
全国 | 4,884円 |
北海道 | 5,786円 |
東北 | 6,410円 |
関東 | 4,086円 |
北陸 | 7,276円 |
東海 | 5,543円 |
近畿 | 3,588円 |
中国 | 5,848円 |
四国 | 5,926円 |
九州 | 5,890円 |
沖縄 | 5,700円 |
出典:総務省統計局「家計調査/家計収支編/二人以上の世帯/詳細結果表(2021年9月)」
公共交通機関が発達している大都市を含む関東や近畿は、他のエリアに比べてガソリン代が少ないことがわかります。
一方、北陸は7,276円と、近畿の2倍以上のガソリン代を支払っていることになります。
日々の生活に車が必要なエリアに住んでいる場合は、おのずとガソリン代がかさむ傾向にあり、さらに居住エリアによっても大きな差がありますね。
- 2020年は一時的にガソリン代としての支出額は減少しているものの、過去数年間を見ると上昇
- 地方のガソリン代の支出が膨らむ傾向に
【実践してみよう】ガソリン代の節約方法
「車の利用頻度は減らせないけど、どうにかガソリン代を抑えることはできないか」と考えたとき、いますぐ実践できる方法はたくさんあります。
今回は、無理なく始められるちょっとした節約という考え方を軸に、さまざまな観点からガソリンの抑えられる方法をご紹介します。
「やってみようかな」と思える方法は、ぜひ普段の車利用時に取り入れてみてくださいね!
①利用するガソリンの価格を下げられないか検討する
ガソリンの利用量が多い人ほどガソリン価格高騰の影響を受けやすいため、いかに安くガソリンを利用するかという点に着目することは非常に重要です。
ガソリン価格が安いガソリンスタンドを探してみることに加え、給油はセルフスタンドで行いましょう。
それぞれ多少手間がかかりますが、支出を抑えることができます。
また、利用頻度の高いガソリンスタンドの会員になると、会員価格でガソリンが利用できてよりお得です。
ガソリンが減る度に異なるガソリンスタンドで慌てて給油するよりも、会員価格で利用できる決まったガソリンスタンドの利用を心がけましょう。
②車の状態を確認する
所有する車の状態を適宜確認することで燃費を上げることができます。
例えば、車の重量を軽くするだけでも燃費は上がります。
例えば、月に一度しか使わないゴルフバッグなどを積んだままにしておくのではなく、利用の都度積み込むことを心がけるだけでも燃費には好影響です。
車のメンテナンスとして、タイヤの空気圧にも注意しましょう。
タイヤの空気圧が下がると燃費にも悪影響があるため、空気圧が適度に保たれているか、ガソリンスタンドでの給油時などに併せてチェックしてもらうと良いでしょう。
③エコドライブを徹底的に実践する
ガソリン代を節約するには、ガソリンの利用をできるだけ抑える走行を心がけるのも良いと言われています。
急発進・急減速を避け、ゆっくりと発進・停止は交通ルールを遵守する観点からも実践している人が多いでしょう。
また、スピードを頻繁に変更することもガソリンの余分な消費に直結しますので、できるだけ一定速度で走行することを意識することも大切です。
最近は、アイドリングストップという言葉も広く知られるようになっていますね。
アイドリングストップとは、短時間の停止時にこまめにエンジンを切ることを指し、アイドリングを停止することでガソリンを必要以上に消費することがありません。
アイドリングストップは環境保護にも貢献できますので、面倒だと感じることがあっても積極的に実践すると良いでしょう。
(エンジン始動時にもガソリンは必要なので、ある程度の停止時間が見込める場合に実施することをおすすめします。)
④目的地までの最適路を事前にチェックする
目的地があっても、「道は分かるから」と詳細なルートを調べないまま発進していませんか?
当たり前ですが、目的地までの最短ルートを通ることで不必要なガソリン利用を回避できますよね。
また、カーナビやラジオの交通情報をチェックすると混雑・渋滞情報も予め確認可能です。
乗車時間が長くなればなるほどガソリンの使用量も増えるため、渋滞している道を避けてスムーズに走行できるルートを確認すると良いでしょう。
⑤支払い方法を工夫する
先述の通り、ガソリン価格の高騰は家計に大きな影響があります。
ガソリン代が増えている場合は、その支払い方法について見直すことで家計にもプラスの影響があるかもしれません。
具体例として、ENEOSやコスモ石油など各ガソリンスタンドを運営する石油会が発行しているクレジットカードを使うと一般的なクレジットカードよりも高い還元率でガソリン代がさらにお得になります。
なお、還元方法はカードごとに異なり、一律割引型もあればポイント還元型もあります。
ライフスタイルや利用方法に応じて適切なカードを選ぶと良いでしょう。
また、最近ではキャッシュレス決済がますます主流となり、電子マネーの利用も増えています。
各社ではキャンペーンとしてキャッシュバックを実施していることもあり、各社のポイント還元・キャッシュバックキャンペーンをうまく活用することで、結果的にガソリン代の抑制につなげることができます。
支払い方法の見直しは、ガソリン代の節約に留まらず家計改善にも好影響があります。
これまで現金の利用が多かったという人や、支払い方法を特に決めていなかったという人は、この機会にガソリン代の支払い方法を確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はガソリン代の節約方法について、ガソリン価格の現状を交えて解説しました。
ここ最近のガソリン代の高騰は無視できない状況であり、家計への影響をできる限り抑えたいと考える人は少なくありません。
そのため、ガソリン代の節約と並行して、支出管理を含めた家計の見直しは急務と言えるでしょう。
弊社あしたばでは、毎月の収支改善のご相談をはじめ、暮らしのお金に関わるアドバイスを積極的に行っています。
ご自身でさまざまな節約方法を実践しつつ、ファイナンシャルプランナーによるプロ目線でのアドバイスを取り入れるためにも、お気軽にご相談ください。
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