住宅

賃貸物件を探す時の注意点や仲介会社の見極め方について解説

お部屋探しをするとき、どのようポイントを押さえると良いのでしょう?

住環境は生活の基盤であり、お金の面でも、家賃は毎月の支払いのうち一定の割合を占めます。
そのため、できるだけ希望の条件にあったお部屋を見つけたいものです。

この記事では、安全で快適な賃貸生活を送るため、お部屋探しのポイントや仲介会社の見極め方を詳しく解説します

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賃貸物件を探す際に確認したいポイント

お部屋探しの際には、まずは自分の基本的な希望や条件を明確にすることが非常に重要です

1. 予算の設定

月々の家賃は、収入の何割までを上限とするか決めておくとよいです。

一般的に、収入の3分の1程度が家賃の上限といわれています

初期費用(敷金、礼金、仲介手数料など)を考慮に入れ、総額での予算も忘れず設定しましょう。

2. 希望の立地と交通アクセス

通勤・通学時間やアクセスの良さを基に、最も住みたいエリアをリストアップしてみましょう。

駅からの距離やバスの便、車を使うようであれば車でのアクセス等も考慮して検討すると、より詳細に希望のエリアを割り出すことができます。

3. 生活施設の確認

日常生活を送る上で必要な施設(スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストア、医療機関など)の近さや充実度は大切です。

家族構成などにもよりますが、病院や公園、レジャー施設など、ライフスタイルに合わせて必要な施設の位置を確認しましょう。

移動方法が徒歩メインとなる場合は、近隣施設の確認は特に重要ですので念入りにチェックしてください。

4. 安全性の確認

地震に強い構造の物件や、防犯面での設備(セキュリティカメラやオートロック)が整っているかといった点も確認すべきポイントです。

賃貸物件の多くは、インターネット上の仲介業者のサイトで詳細を確認できます。

特に、防犯面を気にする女性も多く、事前にオートロックやセキュリティ関連設備の詳細を確認しておきましょう。

5. ペットの飼育や楽器の使用可否

ペットを飼っているなど、特別な事情を考慮する場合、ペットと共に入居が可能か確認が必要です。

ペットだけでなく、趣味で楽器を演奏することがある場合などは、入居しても問題がないか事前に確認をしたうえで条件を満たす物件を探す必要があります。

【契約前に要チェック】物件確認時のポイント

気になる物件があれば、仲介会社に問い合わせをしてから実際に自分自身の目で確認しましょう。

契約前の確認は、「想像と違った」「思っていたような物件ではなかった」といったミスマッチを防ぐための重要なステップです。

以下に、契約前に特に注意して確認すべきポイントを詳しく解説します。

実際の物件訪問(内見)

写真や広告だけでは物件の実際の雰囲気や状態というものはわからないものです。

想像していたのと違ったとならないようにできる限り現地を訪問しましょう

訪問は昼間だけでなく、夜間や週末にも行うと、異なる側面が見えることもありますのでおすすめです。

またこの時、物件のみではなく周辺の雰囲気についても確認しておくと良いですね。

物件によっては、

  • 夜間は人通りがない
  • 街灯がなく暗い

など、昼間の内見だけではわからない要素もあります。

時間(朝・晩)や曜日(平日・週末)などを変えて、再び物件近くに足を運ぶことをおすすめします。

騒音の確認

「できれば静かな場所でお部屋を借りたい」と考える人は多く、周辺の道路の騒音や隣人の生活音、上下階からの騒音なども事前にチェックしましょう。

その際には、物件近くの建設現場や鉄道なども騒音の原因となるため気にしておくと良いですね。

日当たり・風通りの良さ

物件の方角や周囲の建物の高さを確認し、日当たりの良さをチェックしましょう。

1日中太陽の陽が当たらない場合、洗濯物もなかなか乾かず困ることになります。

窓の位置や数を確認し、風通りの良さも気にしてみましょう。風通りの良いお部屋はとても気持ちが良いものです。

日当たりは、インターネット上の物件情報からはわからないことも多く、仮に「南向き」であっても周辺の建築物の状況次第では日当たりの良さは変わります。

水回りの確認

水圧や排水の状態、傷やカビの有無など、浴室・キッチン・トイレなどの水回りを特に注意深く確認しましょう。

使用されている設備のブランドや型番を確認することで、古さや品質を判断できる場合もありますので参考にするのも良いと思います。

さらに、共用部分の清潔さや維持状態、ゴミ置き場の位置や使用ルールなども確認しておくとなお良いです。

しかし、なにより自身のライフスタイルや要望に合致するかをしっかりとチェックすることが大切です。

物件の確認は、念入りに行うようにしましょう。


仲介会社の見極め方

お部屋探しの際は、仲介会社を利用する人がほとんどであることを考えると、仲介業者は物件探しの重要なパートナーです。

信頼性やサービスの質を見極めることで安心して物件探しを進めることができますが、どうやって見極めれば良いのでしょうか。

会社の評判や口コミの確認

インターネットでの評判や口コミをチェックし、他の利用者の実際の経験や感想を参考にするのはひとつの手と言えるでしょう。

また一概には言えませんが、長い歴史を持つ会社はそれだけ信頼性が高い可能性があります。

担当者の対応を確認

初めての問い合わせや内見時の担当者の対応が丁寧か、こちらの質問に対して迅速かつ正確に答えてくれるか、意図をきちんと汲み取ってくれているかが大切なポイントです。

コミュニケーションが必要なため担当者との相性はあるものの、しっかりと対応してくれる担当者かどうか確認しましょう。

手数料や諸費用・サービスの確認

仲介手数料や初期費用、更新料などの費用が明確に提示されているか、書面で確認しましょう。

書面で確認することで、「言った、言わない」といったトラブルを避けることや他の費用が隠れていないか見極めることができます。

同時に契約後のサポートや、何か問題が発生した際の対応について説明があるか確認することも必要です。

不動産は専門用語があり、中には補足説明が必要な用語もあるでしょう。

きちんと説明してもらえずわからないという場合は遠慮せずに、きちんと納得できるまで確認しましょう。

会社の専門性や特色

一部の仲介会社は、ペット可物件やデザイナーズマンションなど、特定のジャンルに特化していることがあります。

自分の希望にあわせてそのような専門性や特色を持つ会社を利用することも、良いお部屋に出会うための方法のひとつです。

知っておきたい!賃貸業界の豆知識

わからなくて困っている女性の画像

最後に賃貸業界の業界用語や裏事情について少し紹介します。

それぞれ注意することは難しいですが、豆知識として知っててもらえるといつか役に立つかもしれません。

おとり広告

賃貸物件検索サイトでは募集しているはずなのに、実際に不動産屋さんへ行ったら「ちょうどさっき入居者が決まってしまったんです!」というものです。

本当は募集していないお部屋なのに募集掲載をしておいて、その物件を問い合わせしてきたお客様を来店させて他の部屋に誘導するという意図があります。

AD(アドバタイズメント)物件

AD(アドバタイズメント)とは、広告料です。

大家さんや管理会社が、仲介会社に「このお部屋は入居者が決まったら広告料払いますので、営業頑張ってください!」というものです。

このような物件は「AD150%」とか「AD200%」といった表記になり、入居者が決まったら家賃の150%や200%を支払うことを意味します。

もちろん、通常借りる人にはADが何%かわからないようになっています

ケシ

入居者を募集しているお部屋には、入居者が決まれば広告料があるお部屋と、広告料が特にない物件があります。

仲介会社としては、お部屋を紹介するなら広告料が入る方が嬉しいのは当然で、「ケシ」と呼ばれる物件を設定していることがあります。

「ケシ」とは、お客様に広告料がある物件のみ紹介し、広告料の設定がない物件を出さない(消してしまう)ことです。

トバシ

トバシとは、内見の際に担当者が同行をせずお客様のみで部屋を見てきてもらうといった行為です。

担当者は内見の手間が省けるので、その分楽ですが、大家さんからすると知らない人が勝手に部屋にあがりこんでいる状態は心配ですよね。

トバシという行為はやってはいけないものとされているため、そのような案内をしてくる仲介会社は避けた方が良いでしょう

ノッケ

ノッケとは、本来の価格を書き換えて金額を多めに請求してくる(金額を多く乗せてくる)ことです。

例えば、本来礼金が1ヶ月のところ、仲介会社のところで上乗せして2ヶ月分請求するといったものを指します。

その分「仲介手数料を半額にします!」など、お客様がお得に見えるような見せ方をしたりすることがあるようです。

賃貸業界では、このような裏事情があると言われています。

しかし私たち借りる側は残念ながら本来の物件情報を見ることができないため見抜くのは非常に難しいというのが現状です。結局は相手を良くみて信頼できる会社か、信頼できる人かどうかを見極めることが大切です。

まとめ

お部屋探しは簡単に見えて実は多くのポイントを押さえる必要があります。

注意点に気をつけ、仲介会社の見極めをしっかりと行えば、安心して快適に過ごせるお部屋と出会うことができます。

今回解説したポイントを中心に確認しながら、ぜひご自身に合う物件を見つけてくださいね。

なお、家賃は毎月の固定費となり、収支や貯蓄に影響します。

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