こんにちは。あしたばアシスタントFP(ファイナンシャルプランナー)の舘野です。
お金に関する高度な知識と経験を有し、総合的な視点でアドバイスすることができる資格の1つにCFP資格があります。
かくいう筆者も、目下のところCFP資格の取得に邁進中です!
しかし、CFP資格が広く認知されているかというと決してそうではなく、
「CFP資格ってなに?」
「CFP資格とFP1級は何が違うの?」
「金融業界の経験がなくてもCFP資格は取得できる?」
といった疑問を抱いている人もいるでしょう。
そこで今回は、CFP資格の詳細を解説した上で、CFP資格を取得するための試験についてもご紹介します。
FP試験の難易度については、過去記事をご覧ください。(↓)
CFP資格とは
「お金は大切!」
「無駄使いはだめ!」
小さいころから、親にこのように言われて育ってきた人も多いのではないでしょうか。
お金がなければ生きていけないにも関わらず、お金のことは誰も教えてくれません。
最近ようやく学校での「お金の教育」がクローズアップされつつありますが、豊かな人生を送るためには、まずは自分自身でお金に関する知識を習得することが大切です。(これをマネーリテラシーといいます。)
自己研鑽として、そしてファイナンシャルプランナーとしてお客様に総合的な視点でアドバイスするための資格の1つにCFP資格があります。
CFP資格は、「サーティファイド ファイナンシャル プランナー(Certified Financial Planner;認定ファイナンシャルプランナー」が有する資格のことであり、頭文字を取ってCFP(資格)と表現されることが多いです。
CFP資格保有者は、
高度な知識と経験をもって長期的かつ総合的な視点で適切なアドバイスをし、他のFPの規範となる確固たる職業倫理を身につけているプロフェッショナル
引用元:CFP資格とは?
と表現されている通り、より高い水準のアドバイスを行い、幅広いご相談をお受けすることができる専門家です。
CFP資格とFP1級の違い
ファイナンシャルプランナーの資格に興味がある人であれば、一度は、「CFP資格とFP1級ってどう違うの?」と思ったことがあるでしょう。
結論からお伝えすると、CFP資格は国際資格であり、FP1級は国際資格ではない点が相違点です。
CFP資格は、北米やアジア、オセアニアやヨーロッパを中心に世界20ヵ国を超える国と地域で導入されている資格で、言ってみれば「世界が認めるプロFPの証」です。
一方のFP1級はあくまでも日本国内で効力のある資格試験であるという点も併せて覚えておきましょう。
また、それぞれの資格試験を実施している団体・協会も異なります。
資格の位置づけ | 資格試験の実施団体・協会 | |
CFP資格 | 国際資格 | 日本FP協会 |
2級・3級FP技能検定 | 国家資格 | きんざい/日本FP協会 |
1級FP技能検定 | 国家資格 | 学科試験はきんざいのみ 実技試験はきんざい/日本FP協会 |
※表内の「きんざい」とは、一般社団法人金融財政事情研究会のことを指します。
表の内容を全て覚える必要はありませんが、ファイナンシャルプランナーの資格試験を実施している団体・協会は2つあることは覚えておきましょう。
CFP資格を取得するメリット
①お客様からの信頼が深まる
CFP資格を取得するメリットは、なんといってもお客様からの信頼が高まることです。
CFP資格の取得者の多くは、金融業界で働く人であり、例えば、銀行の担当者がCFP資格を取得していることもあるでしょう。
先述の通り、CFP資格はより高度な知識と経験に基づいてアドバイスができるプロが保有している資格であるため、「できればCFP資格を持つ人に相談したい」といった要望にも応えられるでしょう。
②自信が増す
後述しますが、CFP試験は保険や不動産、相続といった6つの分野から構成されており、6科目全てに合格しなければ資格が認定されません。
つまり、CFP資格を保有しているということは、各分野について深い知識を有している証でもあります。
ファイナンシャルプランナーと名乗るのであれば、最上位資格であるCFP資格を保有していると大きな自信につながります。
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CFP試験はどんな内容?
金融業界で働く人だけでなく、お金に関する知識を深めるためにCFP資格の取得を目指す人はたくさんいます。
CFP資格の取得のためには以下の6科目の試験に、全て合格しなければなりません。
- 金融資産運用設計
- 不動産運用設計
- ライフプランニング・リタイアメントプランニング
- リスクと保険
- タックスプランニング
- 相続・事業承継設計
6科目すべてに合格しなければならないものの、1科目ずつの受験・合格が認められています。
コツコツと1科目ずつ受験して合格を目指す人もたくさんいますし、中には一気に6科目合格したという強者も…!
自分のペースで勉強しながら、合格を目指しましょう。
四肢択一式の出題形式で50問出題(試験時間は2時間)されます。
配点は1問2点で、100点満点の試験です。
時事問題などもあり、なかなか盛だくさんな試験です。
合格点は毎回、そして科目ごとに異なりますが、各科目とも56点~66点(28~33問)前後の得点で合格できる傾向があります。
CFP試験対策のための参考書や問題集は書店て販売されていますので、まずはさっと立ち読みして、どのような知識を習得するのかチェックしてみても良いですね。
CFP資格・試験に関して抱くことの多い疑問点
①金融業界での経験がなくてもCFP試験を受験できる?
これまで金融業界での経験がなくてもCFP試験を受験することは可能です。
CFP試験の受験には、まずAFP資格の取得が求められます。
AFP資格は、オンラインでの講習・所定の課題に合格すれば取得できますので難易度はそれほど高くありません。
AFP資格を取得した上でCFP試験を受験し、6科目全てに合格したのち、CFPエントリー研修を受講します。
また、その際に通算で3年以上の実務経験があるかどうかが問われますが、認定教育機関が実施する「みなし実務研修」を修了することで、実務経験に代替できますので、金融業界での経験がなくても大丈夫です。
②CFP資格とFP1級はどちらを取得すべき?
CFPかFP1級か、どちらの資格を取るべきか迷う人も少なくありません。
この疑問に対する明確な回答は、正直なところありません。
ただし、試験範囲という観点からお伝えすると、CFP資格を取得していると、FP1級の学科試験が免除され、実務試験のみのチャレンジが認められます。
また、CFPは1科目ごとの受験が認められているため、「今回は不動産に絞って勉強しよう」ということができますが、FP1級は6科目の内容が一度に出題されるため幅広く勉強する必要があるのは確かです。
勉強の要領やペース配分を考えた上で、どちらを受験するか決めましょう。
高いマネーリテラシーは必須!
「きっと儲かるからと誘われて投資に手を出し、大損した」
「リボ払いで買い物を続けていたため、資金繰りに困っている」
「よくわからないまま複数の保険に加入しており、保険料負担が重い」
これらは、お金(とその周辺知識)に関する知識がないために起こる問題であり、世間ではこういった問題を抱える人が少なくありません。
先述の通り、学校における金融教育はまだ始まったばかりであり、自分自身でいかにマネーリテラシーを高めるかが、今後の人生を大きく左右するといっても過言ではありません。
いきなりCFP資格にチャレンジすることはハードルが高いかもしれませんが、FP3級や2級から勉強をスタートしてみるのも良いでしょう。
弊社あしたばには、CFP資格を取得しているFPが複数在籍し、これまでも多くのお客様からのさまざまなご相談をお受けしてきました。
高度な知識と経験の証であるCFP資格を持つスタッフが親身に対応しますので、ぜひお気軽にご連絡くださいね。
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