お金の基礎知識

外貨預金とは?メリットやリスクを解説します!

日本円で所有しているお金を、金利の高い他国のお金に換えて預ける「外貨預金」は、資産を守り増やす方法の一つです。

「外貨預金をやってみたいけど不安」「日本円で預金するのと何が違うの?」と外貨預金に興味はあっても、よくわからないままの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、外貨預金のメリット・デメリットや注意点など、これから始めたい人向けにわかりやすく紹介します。

外貨預金とは?

外貨預金とは、日本円を外国の通貨に換えて預金することです。

預け入れたお金に金利がつくのは、日本円の預金と同じですが、外貨預金はそれぞれの通貨ごとに金利が異なります。

外国の通貨としては、アメリカの米ドル、ヨーロッパのユーロ、オーストラリアの豪ドルなどが代表的です。

これらの通貨以外にも、イギリスのポンド、中国の人民元、南アフリカのランドなど、先進国だけでなく新興国の通貨も取扱いがある銀行もあります。

外貨預金を始めるには、まず金融機関にて外貨預金口座の開設が必要ですが、スマホやパソコンで開設から取引までできる金融機関がほとんどです。

預け入れ時の外貨への交換は金融機関が行うため、自分で入金する必要はなく、日本円で行う預金と同様に、外貨預金にもいつでも引き出せる「普通預金」と6か月や1年と満期が定められている「定期預金」があります。

定期預金は、基本的に満期日が来るまで解約できません。

また、満期日の前に解約すると、予定されていたよりも受け取る利息が減ってしまう場合があるため注意が必要です。

外貨預金のメリット

日本円で銀行へ預けるのではなく、わざわざ外貨に換えて預ける「外貨預金」にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

メリット①日本円と比べて金利が高い

日本の普通預金金利は0.001%です。100万円を1年間預けても、たった10円の利息しか付きません。

定期預金においても、0.002%程度のため1年預けても利息は20円です。

一方、外貨預金の金利は円預金に比べて高金利の場合が多いです。

預金として預け入れておけばその分の利息を受け取れ、利息を再び投資すれば複利の効果も期待できます。

メリット②為替レートの変動次第で「為替差益」を得られる可能性がある

外貨預金は、金利の他にも為替変動による利益(為替差益)を期待できます。

為替レートの変動とは、外国為替市場で通貨の価値が変わることをいいます。

例えば、1米ドル100円から80円に変われば、米ドルの価値は下がり、円の価値は上がります。「円高」の状況です。

反対に1米ドル100円から120円に変われば、米ドルの価値は上がり、円の価値は下がり「円安」になります。

円高の時に円を外貨に変更し円安の時に外貨を円に交換すれば、その差額分の利益を得られます。

外貨預金のデメリット

メリットがある外貨預金ですが、デメリットも存在します。

デメリット①元本割れする可能性もある

外貨預金は為替レートの変動のリスクがあります。

預けた外貨を円に交換する際、預金を預け入れたタイミングよりも円高になっていれば、元本割れしてしまう可能性があります。

「円安」「円高」は、様々な要素が関係しているため予想は難しいですが、日ごろからテレビのニュース等で為替相場を確認する習慣を付けると良いでしょう。

デメリット②為替コスト(為替手数料)がかかる

外貨預金には手数料がかかります。

一般的に、円から外貨に交換するときも、外貨から円に交換するときも、それぞれ手数料がかかります。

為替相場を見て利益が出ていても、少額の場合は手数料分を引くとマイナスになってしまう可能性があるため注意が必要です。

一般的に米ドルの為替手数料は安く、その他の通貨になるほど為替手数料は高くなる傾向があります。

そのため、外貨預金は手数料と金利を考慮して選ぶ必要があります。

外貨預金の為替レートは、手数料込みで表示されているのが一般的です。
具体的には以下のように表記されます。

金融機関の基準レート   (TTM)1ドル=100円
外貨預金に預け入れるレート(TTS)1ドル=101円
外貨預金を引き出すレート (TTB)1ドル=99円

この為替レートで、1万ドルの外貨預金をする場合、日本円で101万円必要です。

そのまま為替レートが変わらずに、預け入れた1万ドルを日本円に戻す場合、99万円となり2万円減ってしまいます。

手数料は、通貨や金融機関によっても違いますが、店頭での取引はインターネットでの取引より手数料が高くなる傾向があります。

外貨預金取引をするときは、(TTS・TTBの)レートを確認しましょう。

デメリット③預金保険制度の対象外になる

預金保険制度とは、銀行などの金融機関が破綻してしまった場合に、預金者1人あたりに元本1,000万円とその利息分が保護される制度です。

外貨預金はこの預金保険制度の対象外となっています。

預金保険制度ってなに?銀行が破綻したらどうなるの?銀行にお金を預けている人は多い一方で、銀行が破綻したときに預金がどうなるか知っていますか?今回は、預金保険制度について解説します。銀行にお金を預けている人なら知っておきたい制度ですので、ぜひご確認ください。...

金融機関の信用リスクが心配な人は、ひとつの金融機関に多額の外貨預金を持つことは避けたほうがいいでしょう。


外貨預金のリスクを減らすには?

外貨預金には、為替レートの変動により元本割れするリスクがありますが、リスクを減らす方法はあるのでしょうか?

ここからは、外貨預金を始める際に注意したいポイントを紹介します。

複数の通貨に分散する

通貨の種類によって為替レートの値動きには大きな違いがあるため、ひとつの通貨に預金を集中してしまうと為替差損や元本割れのリスクも大きくなります。

複数の通貨に分散して預け入れると、リスクを軽減させることができます。

通貨を分散しておけばいずれかの通貨で損失が出たとしても、他の通貨で補填できる場合もあるでしょう。

同じ時期にまとめて預けない

外貨預金は、円高のときに預け入れ、円安のタイミングで払い戻しをするのと差額分の利益がでます。

しかし、為替レートは日々変動しているため、タイミングを見極めるのは困難です。

一度に大きな金額をまとめて預け入れるのではなく、何度かに分けて預けると、為替変動によるリスクを回避できる可能性があります。

毎月の指定日に自動的に外貨に預け入れる積立サービスを利用し、積立投資をすることでリスクとリターンを平準化することも一つの方法です。

長期的な目線を持つ

為替相場は長い年月をかけて相場が上下に変動するため、一時的に円高傾向となっていても長期で保有していると、やがて有利な為替レートに戻る可能性もあります。

外貨預金は短期間のうちに預け入れ、払い戻しを繰り返すと、そのたびに為替手数料が発生します。

外貨預金は、近いうちに使う予定のないお金である余裕資金を活用すると良いでしょう。

リスク分散としての外貨預金

資産運用には様々な手段がありますが、円建ての資産だけを持つことを避けたい方などが、リスク分散の目的で外貨預金を活用することもあるでしょう。

外貨預金は、為替の仕組みを学べる側面もあり、注意点を知った上でスタートしてみるのも良いでしょう。

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