「FP(ファイナンシャルプランナー)の資格って、役に立つの?」
「難易度はどれくらいなの?」
この記事は、そんな疑問がある方向けの内容です。
個人投資や老後資金といった言葉が語られるようになった昨今、お金の基礎知識が身に着く「FP(ファイナンシャルプランナー)」の資格が注目されるようになっています。
しかし「役立つのは分かるけどFP試験って難易度高いんじゃ?」と心配に思っている方も多いはずです。
じつは、FP試験は3級なら合格率が約70%とかなり高い傾向にあります。しかも、3級の知識でも投資や積み立ての基礎知識をはじめ、自分に「関係のある」お金全般の知識を学ぶことができるんです。
さらに2級以上になると転職活動で有利に働くことも。この記事ではFP試験の難易度とおすすめの理由を紹介します。
FP(ファイナンシャルプランナー)とはどんな資格?現役FPがおすすめする理由
資格には仕事で役立つものと生活で役立つものがありますが、FPは両方で役立つお得な資格です。
FPは「ライフプランニング」という将来に向けた資産設計を主な業務としますが、そのためには投資や税、相続、不動産といった幅広い知識が必要。これらの知識をまんべんなく学ぶことで、お金全般の知識が身に付きます。
試験科目は大きく以下の6分野です
- ライフプランニング
- 保険
- 金融資産運用
- 税
- 不動産
- 相続・事業承継
税や相続の知識は日々の生活に関係してくるものですし、投資や積み立てを考えているなら基礎知識が身に着くのは大きなメリットです。また、仕事のうえでもお金の知識はさまざまなシーンで役立ちます。
そのため、FPは「コスパが良い資格」と言われることも。ここでは特におすすめの理由を3つ紹介します。
自分に「関係のある」お金全般の知識が身に付く
FPを取る一番のメリットは、自分に「関係のある」お金全般の知識が身に付くことです。
税、保険、相続、年金など、長い人生の中で必ず付き合うことになる制度を一通り学べます。
お金の知識は「知っている」と「知らない」では大きな差があります。特に税や相続関係では、制度を一つ知っているだけで100万円単位の節税が可能になることも。
お金の知識は生きる上で必ず必要ですし、知識を持っているほど賢く生活することができるようになります。
日々を賢く過ごしたい方、相続に不安がある方、将来に備えたい方など、一人一人が持つお金の不安を解消するヒントとなるのが、FPを取る何よりのメリットです。
投資や積立に関する基礎知識が身に付く
個人も投資や積立で資産形成をする時代。必要だと分かっていても、投資や積立の経験が無い方にとっては不安なことも多いと思います。
「投資はリスクが大きいのでは」
「どんな商品を選べばいいか分からない」
「そもそも投資の仕組みは?」
FPの分野では、こんな素朴な疑問を一通り解消してくれる知識を学びます。投資や積立に関連して必要となる税や相続の知識も身に付くため、投資や積立の基礎知識を覚えるつもりで取得するのもアリです。
転職活動で有利に働く場面も
不動産や保険、金融、税務など、お金や税の知識が必要となる職種へ転職する場合、FPの資格は有利に働く傾向にあります。
とはいえ、実際にアドバンテージとして働くのは2級以上のケースがほとんどで、金融・保険業界では1級を求められるケースもあります。
また、ほかの資格と組み合わせて取得することで周囲と差別化することもできます。例えば不動産業界なら、不動産の知識を証明する「宅建(宅地建物取引主任者)」と組み合わせることで「税や相続も分かる不動産屋」として活躍できるかもしれません。
FPの知識は宅建や税理士などで必要となる知識とかぶっている部分もあるため、専門資格を取る前の下準備として取得するのもおすすめです。
FP試験の難易度と合格率
FP試験の難易度は、入口である3級は門戸が広く、2級はしっかりとした知識が要求され、1級では極めて専門的な知識が必要という傾向にあります。
そのため、基礎知識だけ欲しい場合は3級、実務的な知識が必要な場合は2級、専門家として知識を証明したい場合は1級といったように使い分けると良いでしょう。
試験は学科と実技に分かれており、学科と実技の両方とも合格点(6割)を超えることで資格を獲得できます。なお、合格点は1~3級まで共通です。
また、「日本FP協会」と「きんざい(金融財政事情研究会)」の2カ所で受験できますが、試験内容はどちらも同じです。合格率はそれぞれ別々に発表されます。ちなみに、日本FP協会ときんざいでは合格率に差がありますが、これは試験者層による違いだと言われています。
FP3級|基礎知識があれば合格できるレベル
FP3級の難易度は低く、各分野の基礎知識が身についていれば合格するレベルとなっています。それでも、合格すれば生活に必要な知識や投資に関する基礎知識は十分身に付きます。
合格率も高いですが、その分資格の希少性は無いため、転職活動でのアドバンテージにはなりにくい点は注意しましょう。
FP3級の合格率(日本FP協会)
- 2021年9月
- 学科:84.69%
- 実技:80.50%
- 2021年5月
- 学科:83.25%
- 実技:76.65%
- 2021年1月
- 学科:87.92%
- 実技:86.53%
FP3級の合格率(きんざい)
- 2021年9月
- 学科:53.31%
- 実技:46.29%
- 2021年5月
- 学科:47.81%
- 実技:53.16%
- 2021年1月
- 学科:63.75%
- 実技:57.29%
FP2級|難易度は上るが転職ではアドバンテージに
FP2級以上になると転職活動でアドバンテージとして働きますが難易度はグッと上がり、合格率は3級よりかなり低くなります。試験範囲は3級と同じで、それぞれの知識をさらに深掘りした形となっています。
各分野とも表面的知識だけでなく、制度の本質を理解することが重要となってくるため、自分で制度を解説できるくらいまで理解を深めておくと良いでしょう。
FP2級の合格率(日本FP協会)
- 2021年9月
- 学科:50.56%
- 実技:60.26%
- 2021年5月
- 学科:55.61%
- 実技:66.67%
- 2021年1月
- 学科:44.02%
- 実技:71.01%
FP2級の合格率(きんざい)
- 2021年9月
- 学科:25.46%
- 実技:40.03%
- 2021年5月
- 学科:33.82%
- 実技:44.76%
- 2021年1月
- 学科:23.42%
- 実技:45.58%
FP1級|実務経験も要求されるプロフェッショナル
FP1級は、FPに関する専門的な知識と技術を持っていることはもちろん、受験資格に実務経験が要求される、プロフェッショナルな資格です。
試験はきんざいでの学科試験を受けてから、学科合格者のみが日本FP協会で実技試験を受ける流れとなります。合格率は学科が10%前後に対して実技が90%以上と、実質的に学科でふるいにかけられる形となっています。
また、日本FP協会認定視資格に「AFP」と「CFP®」という資格があり、CFP®を取得している場合は学科試験が免除されます。
FP1級の合格率(日本FP協会・実技)
- 2021年9月:93.8%
- 2020年9月:97.7%
- 2019年9月:93.0%
FP1級の合格率(きんざい・学科)
- 2021年9月:13.03%
- 2021年5月:20.05%
- 2021年1月:9.95%
FPの試験日程
FP試験は毎年1月、5月、9月の年3回実施されます。ただ、FP1級の実技のみ、毎年9月の年1回実施となっています。
ちなみに、2022年の試験日程は下記のとおりです。
1級学科試験および2級・3級
- 5月22日(日)
- 9月11日(日)
1級実技試験
- 9月11日(日)
詳しいスケジュールはこちら
日本FP協会
FPの申込みはネットから簡単に
FPの試験申し込みはすべてネットからできるうえ、支払もクレジットカードに対応しているため、受付期間中ならいつでも申し込むことができます。
資格試験の申込みは「申し込もう申し込もう」と思っていても、気が付いたら過ぎているケースもありがち。そうならないように、思い立ったらすぐにネットから申し込みましょう。FP3級なら申し込んでから勉強を始めても十分間に合います。
FPの資格は人生を賢く生きるためのお得ツール
FPで学ぶお金の知識はどれも人生に関わってくるものばかり。投資や積立の基礎知識が身に付くだけでなく、税や相続といった避けては通れないお金の知識も身に付きます。
また、「ライフプランニング」という長い人生を生きるための技術は、自らの人生設計を行うためにも活用できるお得なツール。お金を賢く貯めたい方ほど、身に着けておくべき技術ではないでしょうか。
いわばFPの資格は人生を賢く生きるためのお得ツール。お金の知識はとっつきにくい部分もありますが、身に付ければ心強い味方になってくれます。
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からNISA・ジュニアNISAやiDeCo/イデコ・企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なNISAやiDeCoの活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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