FPブログ

【実録】NISAの非課税期間満了の時期がやって来た!

先日、1通の封書がA証券会社から届きました。
「売買も何もしてないけど、何の手紙かな?」
と思いながら開けてみると・・・・

NISA非課税期間満了に伴うお手続きのご案内

でした。

FP福永
FP福永
えっ?私、NISAで5年間も運用続けてたっけ??

改めて振り返ると、2016年にA証券でNISA口座を使い、投資を続けていました。

気がつけば、もう5年経過していたのですね・・・。

(本人のことは、割と無頓着です・・・紺屋の白袴)

そもそも「NISA(一般NISA)」って何?「NISA(ニーサ)がお得と聞いたけど、そもそもどんな制度なの?」 「NISAとつみたてNISAって、別物?」 そんな疑問にお答えします。...

NISA口座で5年間運用を続けたのは初めて(笑)


NISA(少額投資非課税制度)が日本で始まったのが2014年1月。

当時は、NISA口座は一人一金融機関のみで開設でき、
金融機関を途中で変更することは不可という決まりがありました。

なので、この制度が出来た当初は顧客の囲い込みの意味もあってか、
各金融機関はこぞって「NISA口座開設キャンペーン」を実施。

キャッシュバックやポイント付与など色々ありましたね。

FP福永
FP福永
「とりあえずNISA口座を作るだけでもいかがですか?」と、おすすめされるケースも多くあったように思います

銀行や証券会社からすすめられて、よくわからないけれどNISA口座を作ったものの
全く使っていませんor一度だけ使ってそのまま放置です、という方、
意外と多いのではないでしょうか?

私FP福永は、2014年に当時勤めていた某銀行でNISA口座を開設。

当時、すでに複数の証券会社でいくつかの株式や投資信託を運用していたので、
その中のどこかでNISA口座を開設しても良かったのですが・・・

当時の勤め先で開設したのは、完全に忖度です(笑)

そして同時に、投資信託を少額購入しました。

FP福永
FP福永
この時購入した投資信託は、数年でなんとなく解約することに!
あるあるですね~

ほどなくして制度改正により、1年単位でNISA口座を開設する金融機関を変更することが出来るようになりました。

それを受けて、2016年からはA証券にNISA口座を移管し、改めて投資信託への投資を再開。

移管した時期が2016年の11月だったため、あと2か月の間に2016年の非課税枠120万円をなるべく有意義に使いたいという思いもあり、

とりあえずスポット(数十万というまとまったお金を投資する方法)で、2種類の投資信託に投資しました。

そして時は過ぎ・・・2020年末がやって来たわけです!

証券会社からお知らせが!


NISA非課税期間満了に伴うお手続きのご案内が、最近、手元に届きました。

そこには今後の対応として、4つの選択肢から選んでくださいと書いてあります。

(厳密には、下記①~③の3つの中から選んでくださいと書いてありましたが、④売却も選択肢として記載します)

①すべて特定口座(未開設の場合は一般口座)に移管する
②すべてNISA口座に移管する
③NISA口座への移管を「銘柄ごと」に指定する
④売却して資金化する

要は「今後どうしますか?」のおうかがいです。

そうなんです。

NISA口座を利用して非課税期間5年間、運用を続けられた方には、
必ずこの選択を迫られる時期がやってきます。

5年経過した今の運用成果はこうです!

FP福永
FP福永
赤裸々に公開します♪
その方がわかりやすいと思いますので
FP福永が2016年に投資した投資信託

Aファンド
投資元本50万円 → 現在の評価額90万円
なんと、40万円の利益が出ています!

Bファンド
投資元本50万円 → 現在の評価額44万円
6万円の損失が出ています

さて、この先どうしましょうか・・・。

4つの選択肢をそれぞれ考えてみましょう


今後の対応について、選択肢ごとに考えてみます。

①すべて特定口座(未開設の場合は一般口座)に移管する

両ファンドともに、非課税期間終了時(2020年12月末最終日の終値)の評価額(残高)が、
2021年からの運用についての取得価額になります。

わかりやすく説明するために、
仮にそれが現時点の評価額Aファンド90万円、Bファンド44万円だとすると、
それぞれこの金額を起点として利益が出た場合はその利益は20%の課税対象となります。

FP福永
FP福永
みなさん、気づかれましたか?

Aファンドの方はさておき、Bファンドの2021年からの運用についての取得価額(44万円)は、
もともとの2016年の投資金額50万円より下回りますよね。

仮に将来的に、最初(2016年)に投資した金額と同額の50万円で売却した場合、
その差額である6万円が20%の課税対象となるのです。

50万円投資して、同じ50万円になった時に売却したら、
税金引かれて元本割れて手元に戻るという現象が起きる訳です。

悩ましいでしょう?

②すべてNISA口座に移管(ロールオーバー)する

①と同様、両ファンドともに非課税期間終了時(2020年12月末最終日の終値)の評価額(残高)が、
2021年からの運用についての取得価額になります。

その金額からさらに5年間は、非課税で運用を続けることができます。

ですが!
2021年の非課税枠120万円のうち、移管した2ファンドの合計評価額(非課税期間終了時の評価額)分は、新たな投資ができなくなります

つまり、仮にそれが現時点の評価額Aファンド90万円、
Bファンド44万円の合計金額134万円だとすると、
2021年にNISAで使える非課税枠は0円になるという訳です。

ロールオーバーした金額が120万円を超えていても、全額が引き続き非課税で運用できます

2021年は非課税枠内での新たな投資ができなくなってしまう。

悩ましいでしょう??

③NISA口座への移管を「銘柄ごと」に指定する

もしかすると、より良い選択肢になるかもしれないこちら。
銘柄ごと(ファンドごと)に、異なる対応をすることも可能です。

今回のケースだと例えば、
Aファンドは特定口座に移管、
BファンドはNISA口座にロールオーバーするという方法を選択すると、

Aファンドは今後課税されることになりますが、成長に期待して引き続き運用を続ける。

Bファンドは引き続き非課税で5年間運用を続けている間に、当初の投資金額よりも増えることを期待。

2021年のNISA口座で使える非課税枠は76万円残るため、新たな投資でつみたてもスポットも色々考えられそうです

どうでしょう?

④売却して資金化する

ひと区切りとして、利益確定して(2ファンドの損益を相殺しても利益が出ますね)ご褒美を買うか、
新たな投資にその資金を投入することもできます。

今回の対象の2ファンドの投資先が、やや特化したジャンルのものでもあるため、
(お知りになりたい方は、福永に直接聞いてください(笑))

このまま投資を継続すべきかどうか、実は、非常に悩ましいところです。

結論としてどうするか

FP福永
FP福永
迷うところですが・・・

選択肢を絞っていく基準として、下記の点について自問自答しながら決めていこうと考えています。

「5年間運用してきた資金が今、手元に必要か?」
→ 必要なら売却して資金化する。すぐに必要でないなら運用を続ける。

「2ファンドの投資先の将来性をどう信じるか?」
→ 引き続き運用したいと思えなければ資金化する。思えるなら運用を続ける。

「2021年の非課税枠(NISA枠)を使って、新たな投資をしたい別のファンドがあるか?」
→ あれば、どれくらいの金額枠を残したいかにより、ロールオーバーする金額を検討。

なるべくメリットを享受できる方法を選びたい!とは思いますが、
目先の損益や課税のみに囚われすぎず、そもそもの投資の目的も考えた上で
長期目線を忘れず考えたいところですね。

まとめ


いかがでしたでしょうか?

今回のように、制度の期間満了によって以後の対応の選択を迫られることや、
特に満期のない運用であればいつ終わらせるかを迷う場面などは、
投資運用を経験・継続されていれば必ず訪れるものです。

何かしら資金が必要になるタイミングであれば、
何も迷うことなく運用中のものを売却するということがスムーズに行われるような気もします。

では、特に資金が必要な状況ではない場合はどうすればいいの?ということになりますが、

それは、

 

 

私達は、みなさんに投資運用のお話をする際に、

できれば一生涯投資を続けながら、必要な資金をそこから取り崩していくこともお勧めしています。

お金を働かせることで、お金の寿命を延ばしていくこともできます。

そして同時に、世の中の経済活動や発展にも貢献することができると信じています。

人間は、感情のもとに成り立っている生き物であるがゆえ、

特に投資運用の世界は色々な要因に惑わされ揺さぶられることも多いと感じますが、

いつも長期目線で、余裕をもって取り組んでいきたいですね。

弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、iDeCo/イデコやつみたてNISA、企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています

収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo・つみたてNISA等の活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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