このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
お金を貯めるのは簡単なことではありませんが、適切な方法を取り入れれば誰でも実現可能です。
この記事では、お金が貯まらない原因や貯められない人の特徴、そしてお金を貯めるためのポイントについて詳しく解説します。
この記事の内容を少しずつ実践することで、あなたもきっとお金を貯められるようになるはずです。どうぞ最後までご覧ください。
・みんなどのくらい貯金しているの?
・お金が貯まらない原因とは?
・貯められない人に共通する5つの特徴
・お金を貯めるための7つのポイント
・お金を貯めるために活用したい貯蓄方法
・お金が貯まる人になるためのマインドセット
・まとめ:お金を貯めるには習慣と工夫が必要
みんなどのくらい貯金しているの?
他の人がいったいどのくらい貯金しているのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
令和5年の金融庁の調査によると、年齢別の貯蓄割合は以下のようになっています。
年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合
※金融資産保有世帯
世帯主の年齢 | 平均の貯蓄割合 |
20歳代 | 14% |
30歳代 | 14% |
40歳代 | 12% |
50歳代 | 12% |
60歳代 | 11% |
70歳代 | 8% |
参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](令和5年)
20歳代から50歳代では、平均で収入の12%~14%くらい貯蓄をしていることがわかりました。理想は収入の20%~30%といわれていますが、なかなかそうはいかないのが現実のようです。
お金が貯まらない原因とは?
無意識の出費が積み重なっている
「気づいたらお金がなくなっている」という経験はありませんか?
これは、無意識の出費が原因であることが多いです。
コンビニでの小さな買い物や、カフェでのコーヒーなど、少額の出費が積み重なり、大きな額になっていることがあります。
このように“なんとなく使っている”ような出費を減らすことで、お金を貯める第一歩を踏み出せます。
また、スマートフォンの課金やサブスクリプションサービスなど、気づかないうちに支払っている出費も見直してみましょう。
こうした定期的な小さな出費を減らすだけで、長期的には大きな貯蓄につながります。
収入と支出のバランスが取れていない
収入に対して支出が多すぎると、当然お金は貯まりません。
とくに必要以上に高額な家賃を払っている場合や、支出が収入を超えてしまっている場合は家計が成り立たなくなります。
まずは、自分の収入に見合った支出になるよう調整していきましょう。
家計のバランスを見直す際には、固定費と変動費を分けて考えることが重要です。
食費や娯楽費といった変動費にムダな部分がないかを見直すことも大事ですが、貯金を増やしたいなら固定費の見直しはかかせません。
固定費の見直しについては、後述する「お金を貯めるための7つのポイント」で詳しく解説します。
お金を貯める目的が決まっていない
お金を貯める目的が明確でないと、貯蓄のモチベーションが続きません。
「子どもの将来のために」「旅行に行きたい」「家を購入したい」など、目的を設定することで、貯金の意義を感じやすくなります。
目的を具体的にすることで、貯金に対する意識が変わり、日々の支出にも気をつけるようになります。
例えば、「2年後に海外旅行に行くために50万円貯める」といった具体的な目標を持つと、毎月どれくらい貯める必要があるかが明確になり、節約のモチベーションも高まるでしょう。
貯められない人に共通する5つの特徴
特徴1: 衝動買いが多い
衝動買いは、お金が貯まらない大きな原因です。
セールや限定商品の誘惑に負けてしまうと、計画的な支出ができなくなります。まずは「本当に必要か?」と考える癖をつけることが重要です。
衝動買いを防ぐためには、買い物リストを作り、必要なものだけを購入するのもおすすめ。
また、欲しいと思ったものをすぐに買わず、数日間考えてから決断するのも効果的です。無駄な買い物を減らすことができますよ。
特徴2: キャッシュレス決済派
クレジットカードやスマホ決済などのキャッシュレス決済は便利ですが、使いすぎるとあとで大きな請求に驚くことになります。
キャッシュレス決済は現金を使う感覚が薄れ、どれだけ使ったか把握しにくくなるため、注意が必要です。
利用が手軽である反面、計画的な支出ができなくなるリスクも伴います。とくにリボ払いなど、高額な利息がつく支払い方法は避けるべきです。
キャッシュレス決済を利用する際には、毎月の利用額に上限を設け、自分の収入に見合った範囲内で利用することを心がけましょう。
また、カードやアプリの利用履歴をこまめに確認し、自分がどれだけ使っているかを把握することも大切です。
特徴3: 家計簿をつけていない
家計簿をつけていないと、自分が何にどれだけお金を使っているか把握できません。
毎月の収支を可視化することで、節約できるポイントが見えてきます。
家計簿をつけることは、単に支出を記録するだけでなく、自分の消費行動を振り返り、無駄を見つける手段でもあります。
最近では、スマートフォンアプリを使って簡単に家計簿をつけることができるので、日々の収支を手軽に管理してみましょう。
特徴4: ライフスタイルが高コスト
無理に高級なライフスタイルを維持しようとすると、当然お金は貯まりません。
自分にとって本当に必要なものを厳選し、無駄な支出を避けることが大切です。
とくにブランド品や外食、旅行など高額な支出が多い場合は見直すことも必要です。
ライフスタイルを見直す際には、自分の価値観を再確認し「本当に自分が大切にしたいもの」にお金を使うようにしましょう。
特徴5: 将来の計画がない
将来の計画がないと、目先の欲しいものにお金を使ってしまいがちです。
長期的な視野で「どのくらい貯めたいのか」を考えることで、日々の使い方にも変化が生まれます。
例えば、将来のマイホーム購入や子供の教育資金、老後の生活費など、具体的な目標を持つことで、貯金に対する意識が高まります。
計画を立てる際には、短期・中期・長期の目標を設定し、それぞれに向けた貯蓄プランを考えると良いでしょう。
お金を貯めるための7つのポイント
ポイント1: 収支のバランスを見直す
まずは、自分の収入と支出をしっかり把握しましょう。家計簿をつけたり、家計管理アプリを使ったりすることで、収支のバランスを見直すことができます。
とくに、収入に対してどれだけの割合を貯蓄に回せるかを考えることが重要です。
できれば収入の20%以上を貯蓄に回すことを目指し、そのために無駄な支出を減らす工夫をしてみましょう。
ポイント2: 貯蓄専用口座を作る
お金を貯めるためには、貯蓄専用の口座を作るのが有効です。
給与振込口座とは別にすることで、貯蓄に手をつけにくくなり、自然とお金が貯まっていきます。
また、自動的に貯蓄専用口座に資金を移す設定をすると、貯金を習慣化することができます。
口座を分けることで、日常の出費と貯蓄が明確に分かれるため、貯蓄の進捗状況も把握しやすくなるでしょう。
ポイント3: 自動積立を利用する
自動積立を利用すると、貯金が習慣化されます。毎月一定額を自動的に積み立てられるため「気づいたら貯まっていた」という状態を目指せます。
自動積立は、自分の意思とは関係なく強制的に貯金が行われるので、貯蓄の習慣を身につけやすくなります。
ポイント4: 固定費を見直す
固定費は節約の大きなポイントです。
スマートフォンのプランや保険の見直し、サブスクリプションの解約など、見直せるものがあれば積極的に削減しましょう。
固定費は毎月の支出に大きく影響するため、一度見直すだけで長期的に節約効果が得られます。
また、電気やガスなどの公共料金や通信費も、プランの見直しやプロバイダーの変更を検討することで、支出を抑えることが可能です。
ポイント5: 目標を設定し、視覚化する
貯金の目標を設定し、それを視覚化することで、モチベーションを維持できます。
例えば、貯金額をカレンダーに書いたり、目標達成時のご褒美を決めたりすると効果的です。
また、目標を見える場所に貼っておくことで、日々の支出を抑える意識が高まります。
具体的な金額や期限を設定し、それを達成するためのステップを細分化することで、目標達成に向けた行動が取りやすくなります。
ポイント6: 家計簿をつける
毎日の出費を把握するために、家計簿をつけることは非常に大切です。
手書きでもアプリでも、自分に合った方法で続けられるものを選びましょう。
家計簿をつけていると、自分の消費行動を客観的に見ることができ、無駄な出費を発見することができます。
家計簿を振り返ることで、毎月の支出の傾向を把握し、どこを削減できるかを考える手助けとなりますよ。
ポイント7: 小さな節約を積み重ねる
毎日の小さな節約が、大きな貯蓄につながります。
・買い物に行く回数を減らし、買ったものは使い切る
・飲み物や弁当を持参する
・コンビニに立ち寄らない
このようなことを心掛けるだけで、意外と節約効果を感じられます。
小さな節約を積み重ねることで、節約の習慣が身につき、結果的に大きな貯蓄へとつながるでしょう。
お金を貯めるために活用したい貯蓄方法
積立定期預金
積立定期預金は、毎月一定額を定期的に積み立てることで、確実に貯めることができる方法です。
金融機関によりますが、状況に合わせて預入金額や期間を変更できるので、定期預金と比べて自由度が高い特徴があります。
元本保証されているので「投資は抵抗がある」という方には有効な貯め方です。
長期間続けていくためには、積立額を無理のない金額に設定することが大切です。
財形貯蓄
財形貯蓄は、会社を通じて給与から自動的に積み立てる仕組みです。
財形制度を導入している企業の会社員であれば利用することができます。
財形貯蓄には以下の3種類があります。
- 一般財形貯蓄:利用目的は問われない
- 財形年金貯蓄:60歳以降に年金形式で受け取れる
- 財形住宅貯蓄:住宅の購入やリフォームを目的としている
財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄は、合わせて元利合計550万円までの利子等に対する非課税措置がありますが、一般財形貯蓄には非課税措置はありません。詳しくは厚生労働省「財形貯蓄制度」でご確認ください。
NISA
NISA(少額投資非課税制度)は、少額から始められる投資の一種で、利益が非課税になるなどメリットの多い制度です。
NISAは長期的な資産形成に適しており、毎月少額から積み立てることで、リスクを分散しながら資産を増やしていくことが可能です。
投資なので当然リスクはありますが、長期的に見れば大きなリターンを期待できるため、貯蓄の一環として考えることもできるでしょう。
NISAは途中で引き出すことも可能です
iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金を自分で積み立てる私的年金制度です。
掛金が全額所得控除の対象になり、受取り時も税制優遇があります。また、運用益も非課税になるメリットの多い制度です。
ただしiDeCoは60歳まで引き出せないため、始めるときは慎重に検討しましょう。
子どもの教育資金や住宅購入など、生活上まとまったお金が必要になることもありますので、ある程度資金に余裕を持った状態で始めるのがおすすめです。
お金が貯まる人になるためのマインドセット
長期的な視野で考える
お金を貯めるためには、長期的な視野を持つことが大切です。
「今」の満足よりも「将来」の安心を優先することで、自然と貯金に意識が向かうでしょう。
今は少額しか貯められなくても長期間継続していけば少しずつ増えていきます。長期的な目線で考えてみましょう。
無駄な浪費に対する意識を高める
無駄な浪費を減らすには、「これが本当に必要か?」と自問自答する習慣をつけることが重要です。
意識的にお金の使い方を見直すことで、無駄な支出を避けることができ、貯金につながっていきます。
浪費を減らすことは、単にお金を貯めるだけでなく、自分の価値観を見直す良い機会にもなるでしょう。
節約を楽しむ
節約は「我慢」と捉えるのではなく、「楽しむ」ことがポイントです。
節約料理を工夫したり、ポイントを貯めて活用したりすることで、楽しみながら貯めることができるでしょう。
節約をゲーム感覚で楽しむことで、ストレスを感じることなく続けられます。節約の結果が貯蓄額として見える化されると、達成感が得られ、さらに貯蓄の意欲が湧いてきますよ。
まとめ: お金を貯めるには習慣と工夫が必要
お金を貯めるためには、日々の小さな行動の積み重ねが大切です。
無意識の出費を減らして収支のバランスを見直し、適切な貯蓄方法を取り入れることで、誰でも貯蓄を実現することができます。
また、貯蓄の目標を設定し視覚化することで、モチベーションを維持することができるでしょう。
まずは小さな一歩から始めてみましょう。自分に合った方法を見つけて、楽しみながらお金を貯めていくのが貯蓄を続けるコツです。
将来の自分に対する投資として、今からしっかりと貯蓄を始めていきましょう。
FPオフィス「あしたば」では、家計を改善させてお金を貯めていけるようにアドバイスをさせていただきます。お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【あしたばライター:藤友アヤ】
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からiDeCo/イデコや企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
大好評の「無料iDeCoセミナー」も随時開催中!
↓↓↓弊社推奨の「融資(貸付)型クラウドファンディングのプラットフォーム」はこちら↓↓↓