「老後資金を2,000万円貯めるには、月々いくら積み立てすれば良いのかな?」
「教育費の積み立てを始めようと思うけど、金額設定の目安が知りたい!」
この記事は、そんな疑問・ニーズをお持ちの方向けの内容です。
前回の記事(↓)では「収入に対して、どれくらいの割合を貯金に回すべきか」を解説しました。
今回は、「積み立て貯金」「積み立て投資」という2つの方法を比較しながら、目標額を達成するための毎月の積立額をシミュレーションしていきます。
積み立てる方法は2つ
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/07/15709e5bd81633ed0815f2acf02d43e5-300x227.png)
「貯金しよう」と考えた時、多くの人は「単純に銀行等の預貯金を増やしていくこと」をイメージします。
もちろんそれもアリですが、、、
- 普通預金の金利は0.001%
- 定期預金の金利は0.002%(高めの設定のネット銀行等でも0.02~0.1%程度)
仮に金利0.002%の定期預金で1,000万円を20年間寝かせても、利息で増えるのは4,001円
このような状況ですから、利息はまったく期待できません。
預貯金には「額面の元本割れがない」という大きな安心感があるのも事実ですが、上記のような現状では効率的にお金を増やしていくことは困難と言えます。
そこで選択肢となるのが「積み立て投資」
大金を投じてドーンと投資する方法ではなく、毎月コツコツ貯金していくのと同様に、毎月コツコツ投資に回していくやり方です。
もちろん、投資には一定のリスクがありますが、預貯金以上に増える可能性も十分に期待できます。
「お金を貯めよう」と思った時には、
「預貯金を増やす(=積み立て貯金)」だけでなく、「投資で増やす(積み立て投資)」という選択肢も合わせて検討しましょう。
積立シミュレーション
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/06/d04d1c9e129e9dbc4230e4770d9e5138-239x300.png)
ではいよいよ、具体的にシミュレーションしてみましょう。
「毎月1万円・3万円・5万円」で積み立てていく場合に、それぞれの積立方法と運用成果を下記3つのパターンで比較していきます。
- 積立貯金 年利0.001%(普通預金に入れただけの想定)
- 積立投資 年利3%
- 積立投資 年利5%
※年利回りは複利計算で、年金終価係数を使用して算出しています。なお、あくまでも架空の利回りですから、実際の運用益を保証するものではありません。
毎月1万円のケース
積立貯金 年利0.001%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/463b2b117db752f2fe4e759388b8e257.png)
積立投資 年利3%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/41b6576a88e690dca3bfb15c33a64406.png)
積立投資 年利5%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/9f096ca2bf444306f877eabbc0cad59e.png)
いかがですか?
月1万円を頑張って30年積み立てても、普通預金だと522円しか増えないというのは悲しくなりますね…
逆に積立投資なら年利3%でプラス190万円ほど。年利5%ならプラス437万円ほどになります。
「積立投資の場合は、月1万円でも1,000万円近く貯められる可能性がある」
という事実がご理解いただけたかと思います。
毎月3万円のケース
積立貯金 年利0.001%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/93b7e48cc0076ebf9691a5e725c094cc.png)
積立投資 年利3%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/3b5049cd0568af487207c1fad3d12f18.png)
積立投資 年利5%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/5ff825a4c6f21c341baa979fac0ff0db.png)
月3万円だと、かなり金額の差が広がってきます。
普通預金でも30年なら1,000万円の大台は突破しますが、結局増えたのは1,566円だけ。
積立投資の場合は、年利3%・20年でも1,000万円近く。年利5%の30年だと2,000万円を軽くオーバーしています。
老後資金2,000万円を目指して30~40代から積み立てを始める時の、目安になるのではないでしょうか。
毎月5万円のケース
積立貯金 年利0.001%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/0cf72504603cd1547d927a61ae772407.png)
積立投資 年利3%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/d8d0af3cd38f653373c0aca8a295cde1.png)
積立投資 年利5%
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/11/0e7a3f86033b5700386e8be2c44593d8.png)
5万円にもなると、また更に金額の差が大きくなっていますね。
普通預金で30年だと、まだ2,000万円に到達しません。
それに比べ、積立投資の年利5%なら20年でも約2,000万円に到達しています。
ポイント
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/07/091184bcda645b76415dad025b422929.png)
いかがでしたでしょうか?
積立投資の威力を感じていただけたかと思います。
実は、最大のポイントは「期間の長さ」です。
早く始めて、長く続けることで、得られる運用成果の期待値も大きくなるのですよ。
ただ、投資・運用で得られる成果に「必ず」はなく、繰り返しますが一定のリスクも伴います。
そのあたりの積立投資に必要な知識は別の記事でお伝えしていますので、ぜひご参考ください。
普通預金の安心感も大事ですが、ぜひ積立投資も生活に取り入れていただきたいと思います!
![](https://ashitaba-mirai.jp/wp-content/uploads/2020/10/983460ef68032279a0000cfe9605c14e-320x180.png)
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、iDeCo/イデコやつみたてNISA、企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo・つみたてNISA等の活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
大好評の「無料オンラインセミナー」も随時開催中!