新NISAが始まって1か月、投資をより身近なものと感じるようになっている方も増えているのではないでしょうか。
投資やNISAについて調べると、金融庁という言葉もよく目にすると思いますが、実際どんなことをしているのかは知らない方が多いと思います。
今回は金融庁がどのような役割を持っているか、そして個人としてどのように利用するべきなのかを解説していきます。
金融庁とは
金融庁とは、内閣府に属する省庁のひとつです。
もともとは大蔵省という省庁が金融行政をすべて管轄していましたが、平成の時代に大きく変化し、現在は金融庁と財務省で金融行政を担う形になっています。
どのような仕事をしているのかを知るために金融庁のホームページを確認すると、下記のように説明されています。
金融とは、身体をめぐる血液のようなものであり、資金が適切に供給されていくことで、経済や国民の生活の向上が図られます。金融庁は、金融を取り巻く環境が急激に変化する中にあっても、(1)金融システムの安定/金融仲介機能の発揮、(2)利用者保護/利用者利便、(3)市場の公正性・透明性/市場の活力のそれぞれを両立させることを通じて、企業・経済の持続的成長と安定的な資産形成等による国民の厚生の増大を目指すことを目標とし、金融行政に取り組んでいます。
(出典:金融庁『金融庁について』https://www.fsa.go.jp/common/about/fsainfo.html)
このように金融庁とは、お金を公平かつスムーズに流すことで日本の経済成長を促し、また国民の豊かな生活を守るという大事な役割を持った公的機関であることがわかりますね。
では実際にどのような仕事をしているのか、具体的な業務内容をみていきましょう。
金融庁の業務
金融庁の主な業務3つについて説明します。
金融制度の企画立案
お金を貸したり借りたりする金融についての法律やルールを作っています。
具体的には銀行法や保険業法、金融商品取引法などを制定し、金融機関が法律をまもることで、利用者が安心して金融機関を利用できる環境を作っています。
銀行、保険会社、金融商品取引業者などの民間金融機関や金融商品取引所などの市場関係者などに対する検査・監督
金融機関が法律やルールを守り、健全性を保っているかどうかを確認する大事な業務です。
業務面、財務面でモニタリングを行ない、問題が起こった場合や予兆がみえた場合には金融機関へ予防的対応を促したり、厳しい対応が必要な場合は処罰や業務改善命令などを出し、改善を促します。
金融商品市場のルール遵守状況等の監視
株式や債券などの金融商品市場についてもルールを制定しており、それらがきちんと守られているかどうかを監視することで、投資家が安心して取引できる環境を作っています。
このように金融庁は日本の金融を守っており、ひいては国民の豊かな生活を守ってくれているということをご理解いただけたのではないでしょうか。
金融庁があるからこそ、私たちは安心して金融機関を利用することができますね。
金融庁と個人の関係は
ここまで説明してきたように、基本的に金融庁は金融機関や金融市場を統括する立場にあります。
そのため、個人との関わりはあまり多くは感じないかもしれませんが、実際はどうでしょうか。
例えば新NISAでのつみたて投資枠で投資できる投資信託の銘柄は281本ありますが(2024年1月末現在)、その基準を設定しているのは金融庁です。
また、金融リテラシーを身に付けるための教育である「金融経済教育」を推進している機関でもあり、学校への出張授業を行うことはもちろん、2021年には小学生向けにうんこドリルとの連携も行なっています。
(出典:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/unko/)
このように、以前よりも金融庁は皆さんの身近な存在になっているはずです。
金融や金融機関について何か知りたい場合は一度金融庁のホームページを見てみるといいかもしれません。
うんこドリルとは、株式会社文響社が出版する、うんこをモチーフとした可愛らしいキャラクターを用いて作られた学習ドリルのことです。様々な企業とコラボレーションを行い、子供たちが楽しみながら勉強できる大人気シリーズです。
(出典:うんこドリル公式 https://unkogakuen.com/)
金融庁の相談窓口
もし、金融機関や金融市場のことで困ったことが起きたらどうしたらいいでしょうか。
直接金融機関などに相談する以外に、実は金融庁でも様々な窓口があるので、必要に応じて利用することが可能です。
- 一般的なご質問・ご相談・ご意見・情報提供
- 金融行政等に対するご意見、情報提供等
- 金融事業者等に関する相談、情報提供等
- 金融事業者等に対するサポートに関する相談受付窓口
- 法令解釈に係る照会手続(ノーアクションレター制度ほか)
- その他
窓口は上記の6つに分かれており、金融機関や金融行政、金融サービスなどについて幅広く相談をすることができます。
特に一般的なご質問・ご相談・ご意見・情報提供では、金融行政・金融サービスに関する一般的なご質問・ご相談・ご意見を金融サービス利用者相談室で受け付けています。
金融機関などの対応で困ったことがあれば、ここに連絡すると、第三者としてのアドバイスを得ることができます。
しかし、あっせん・仲介・調停を行うことは出来ませんので、きちんと理解したうえで利用しましょう。
金融庁への相談は、下記をご確認ください。
『金融庁に設置されている各種窓口のご案内』https://www.fsa.go.jp/receipt/index.html
まとめ
金融庁の業務について解説してきました。
以前より金融庁が身近な存在になっているということもお分かりいただけたのではないでしょうか。
日本の金融を守るため、金融庁がルールを決め、金融機関も、利用者もみんながそれらを理解し、遵守していくことが大事です。
利用者である個人としても豊かな生活を得るために、金融リテラシーを身につけ、金融の制度を利用していきましょう。
その中で困ったことが起きた場合は、金融庁の相談窓口に相談することも1つの解決手段になります。
しかしこのような困りごとが出るまえに、お金のかかりつけ医であるファイナンシャルプランナーに定期的に相談していただくこともおすすめです。
弊社あしたばでもお金の全体的なチェックから、保険についてのセカンドオピニオンなど、効率的で無駄のないご提案をしております。
少しでも不安がありましたら、一度相談を受けられてはいかがでしょうか。
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