ポイント投資は、余剰資金がなくても手軽に始められる投資手法として人気を集めています。
日常生活で貯まるポイントを使うので、現金のリスクを負わずに資産運用を体験でき、投資初心者にはぴったりの方法といえるでしょう。
しかし、ポイント投資にはさまざまなメリットとデメリットがあるため、よく理解してから始めることが大切です。
本記事では、ポイント投資の基本からメリット・デメリット、具体的な始め方まで、初心者向けに詳しく解説します。
ポイント投資について気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
ポイント投資(運用)とは?
ポイント投資の基本
ポイント投資とは、日常の買い物やサービス利用で貯まったポイントを使って、株式や投資信託などを購入する投資方法のことです。
通常、投資には現金が必要ですが、ポイント投資では貯めたポイントを活用して投資できるため、現金のリスクを負わずに資産運用を行うことができます。
たとえば、楽天ポイント・Vポイント・dポイントなど、普段からご自身が使っているポイントを株式や投資信託に投じることが可能です。
現金を使わないため、投資初心者でも気軽に始めやすいのがポイント投資の魅力です。
ポイント投資の種類
ポイント投資には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
- ポイントを現金に換えて運用する現金投資タイプ
- ポイントを現金化せずに運用するポイント運用タイプ
それぞれの違いを詳しく解説します。
①現金投資タイプ
現金投資タイプは、例えば“1ポイント=1円”のように、ポイントを現金に換えて運用することができます。ポイントと現金の併用も可能です。
このタイプは実際に金融商品を購入するため、証券口座が必要です。
また、実際に購入した金融商品が値上がりすれば、現金でリターンを得ることができます。
実際に資産運用したい方にはこちらのタイプがおすすめです。
②ポイント運用タイプ
ポイント運用タイプは、保有しているポイントを使って運用会社が金融商品を運用します。
こちらは現金化しないため証券口座は必要ありません。
ポイントを増減させるもので、実際に金融市場に投じるわけではありませんが、実際の価格変動に連動しているので資産運用の疑似体験ができます。受け取りも現金ではなくポイントです。
こちらのタイプは「dポイントクラブ」や「楽天PointClub」などでおこなっています。
証券口座を開設せず、気軽に資産運用の体験をしてみたい方にはポイント運用タイプがおすすめです。
ポイント投資(現金投資タイプ)の対象商品
ポイント投資の対象となる商品は多岐にわたります。一般的には、株式、投資信託、ETF(上場投資信託)などがポイント投資の対象となります。
たとえば、楽天証券では楽天ポイント、SBI証券ではVポイントやPontaポイントを使って投資信託や株式などに投資することが可能です。
ポイントを利用して実際の金融商品に投資する体験ができ、ポイントの活用方法が広がります。商品によってリスクやリターンの違いがあるため、自分に合った投資対象を選ぶことが大切です。
ポイント投資(運用)のメリットとデメリット
メリット
①現金を使わない
ポイント投資の最大のメリットは、現金を使わずポイントだけで投資ができることです。
通常の投資ではまとまった現金が必要ですが、ポイント投資の場合、保有しているポイントだけで始めることができます。
そのため、投資初心者が実際の資金を使わずに投資体験を積むのに最適です。損失が出ても失うのはポイントであり、現金ほどのダメージはありません。
②日常のポイントを活用できる
ポイント投資は、日常生活で貯まるポイントを有効に活用できる点が魅力です。
クレジットカードの利用やネットショッピング、コンビニエンスストアの利用などで貯まったポイントを、そのまま投資に回せるため、普段の消費活動を通じて自然に投資の元手を作ることができます。
これにより、特別な準備をせずに資産形成を始められます。
③初心者に最適な投資学習ツール
ポイント投資は、初心者にとって投資を学ぶ絶好のツールです。
現金を使わないため、心理的なハードルが低く、気軽に投資を体験することができます。
投資信託や株式の値動きを追うことで、市場の動きを理解し、投資の基本的な知識を身につけることができるでしょう。
また、少額でも実際にリターンを得ることができるため、投資の成功体験を積むことが可能です。
④リターンが得られる場合もある
ポイント投資の運用がうまくいけば、現金またはポイントが増える形でリターンを得られる可能性があります。
これにより、ポイントをただ使うだけでなく、資産を増やす手段として活用することができるでしょう。
リターンを得ることで、投資のメリットや重要性を実感し、本格的な投資へのステップアップにもつながります。
デメリット
①投資対象が限定される
ポイント投資のデメリットの一つは、投資対象が限定されることです。
ポイント投資が利用できる商品やサービスは限られており、すべての金融商品に投資できるわけではありません。
たとえば、特定のポイントしか使えなかったり、投資可能な商品が一部に限定されている場合があります。そのため、自分の投資戦略に合った商品を選ぶのが難しい場合もあるでしょう。
②リターンが少ない
ポイント投資は投資額が限られていることから、運用の成果として得られる利益も限定的です。
ポイントは現金ほどの柔軟性がないため、リターンが小さく、資産を大幅に増やすには不向きといえるでしょう。
③手数料がかかる可能性がある
ポイント投資には、手数料がかかる場合があります。
たとえば、投資信託の購入時や運用中にかかる信託報酬などの手数料が発生することがあります。
これらの手数料はリターンを圧迫する要因となるため、投資する際にはどの程度の手数料が発生するのかを確認し、コストを考慮した上で投資を行うことが大切です。
手数料が高いと、リターンが手数料を上回らない可能性があり、結果的に投資の成果に影響を与える場合もあります。
※ポイント運用タイプの場合は、基本的に手数料はかからないケースが多いです
ポイント投資の始め方
ポイント投資に必要な準備とは?
証券口座を開設する(現金投資タイプのみ)
現金投資タイプでポイント投資を始めるには、証券口座を開設する必要があります。
開設方法は以下の2通りです。
- 貯めているポイントのサービス提供会社で開設
- 保有するポイントで投資可能な金融機関で開設
証券口座を開設する際には、口座の種類を選ぶ必要があります。
いくつか種類がありますが、特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと自分で確定申告しなくても金融機関が手続きしてくれるため手間がかかりません。
証券口座の開設には、本人確認書類の提出が必要なことが多いため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
通常、証券口座の開設にはインターネットやアプリの場合で約1週間、郵送申し込みの場合で約2週間ほどかかるといわれています。
口座が開設されたお知らせが届いたら、証券口座とポイントサービスのアカウントを連携させ、ポイント投資を始めることができます。
証券口座の詳しい解説方法については、実際にご自身が選んだ証券会社のホームページなどでご確認ください
<現金投資型>おすすめのポイント投資サービス
現金投資型の代表的なポイント投資サービスを3つご紹介します。
- 楽天証券:楽天ポイントを使って株式や投資信託などに投資が可能。
- 利用できるポイント:楽天ポイント
- 特徴:楽天市場での買い物などでポイントを貯めやすいため、楽天ユーザーにおすすめ。また、楽天証券は取り扱う投資信託の種類も豊富なため、多様な選択肢から自分に合った商品を選ぶことができる。
- SBI証券:VポイントやPontaポイントを使って株式や投資信託に投資が可能。
- 利用できるポイント:Vポイント、Pontaポイント
- 特徴:SBI証券は手数料が比較的低く、取引プラットフォームが使いやすいことで知られる。VポイントやPontaポイントを使っている人におすすめ。
- マネックス証券:dポイントを使って株式や投資信託に投資することが可能。
- 利用できるポイント:dポイント
- 特徴:マネックス証券は多くの金融商品を取り扱っており、初心者から経験者まで幅広い層に対応。dポイントを活用することで、普段の生活で貯めたポイントを資産運用に活用できる点が魅力。
<ポイント運用型>おすすめのポイント投資サービス
現金化しないポイント運用型の代表的なポイント投資サービスを2つご紹介します。
- dポイントクラブ:dポイントを運用ポイントへ移行して投資体験できる。
- 利用できるポイント:dポイント
- 特徴
①dポイント1ポイントから始められる
②「おまかせ」と「テーマ」の2つのサービスがある(※)
③運用ポイントはdポイントとして利用可能
※「おまかせ」→「アクティブコース」、「バランスコース」から選択
「テーマ」→複数のテーマから好きなものを選択
- 楽天PointClub:楽天ポイントを運用ポイントへ移行して投資体験できる。
- 利用できるポイント:楽天ポイント
- 特徴
①楽天ポイント100ポイントから始められる
②「アクティブ」と「バランス」の2つのコースから選択
③運用ポイントは楽天ポイントとして利用可能
まとめ:ポイント投資を活用して資産形成を始めよう
ポイント投資は、少額から始められ、日常生活で貯まったポイントを活用してリスクを抑えた投資体験ができるため、初心者にとって非常に魅力的な選択肢です。
自分に合った方法を選ぶことで、より効果的な資産形成が可能になります。
今回ご紹介したサービスのほかにも、さまざまなポイント投資サービスが提供されています。それぞれが異なるポイントに対応しているため、自分が貯めているポイントを活用して始めることが重要です。
日常生活で貯めたポイントを有効活用したい方は、ポイント投資で将来の資産形成に役立ててみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
【あしたばライター 藤友アヤ】
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