「中学生になる子供にお小遣いをあげるべき?」
「中学生のお小遣いの相場は?」
この記事はそんな疑問を持つ方向けのお話です。
中学生になると本格的に部活動が始まり、小学生の頃よりも自然と交友範囲が広くなります。それに伴って、友達との付き合いでお金を使う機会も増えますよね。
ここでは、中学生のお小遣い事情として、
- お小遣いの相場
- 使い道
- 渡し方
をメインに解説します。
中学生のお小遣いの相場
中学校への進学を機に、子供へのお小遣いを検討する保護者も増えてきます。小学生のときからお小遣いと渡している場合は、お小遣いの増額を考える方もいるでしょう。
一般的に、中学生がどのくらいお小遣いをもらっているのかをご紹介します。金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(2015年)」によると、中学生のお小遣いは以下の通りです。
最頻値 | 平均値 | 中央値 | |
中学生へのお小遣い金額 | 1,000円 | 2,536円 | 2,000円 |
中学生のお小遣いの相場を確認する際に、「平均値」を確認しがちですが、「平均値」は集計データから大きく外れた値の影響を受けやすいのが特徴です。
そのため、実際の相場の金額を知るためには最頻値と中央値に注目しましょう。
最頻値は、文字通り、「最も多く現れる数字」のことです。ここでは調査の際に最も頻繁に回答された金額ということになります。
また、中央値とはデータを小さい順から並べた際に真ん中に位置する数字と考えましょう。
この結果から、中学生のお小遣いとして1,000円を渡している家庭が多いことがわかります。
中には数千円、1万円、といったお小遣いを渡す家庭もあるため、中央値は2,000円という結果になりました。
中学生のお小遣いとして1,000円~2,000円を目安とすると良いでしょう。
何に使ってるの?お小遣いの使い道
月に1,000円~2,000円のお小遣いをもらう中学生が多いことがわかりましたが、もらったお小遣いをどのように使っているのかも気になりますよね。
中学校入学のお祝いにスマホを持ち始める子供もおり、行動範囲もさらに広くなるのが中学校生活です。中学生のお小遣いの使い道を以下で確認しましょう。
順位 | お小遣いの使い道 |
1位 | 友達との外食・軽食代 |
2位 | おやつなどの飲食物 |
3位 | 友達へのプレゼント |
4位 | 文房具 |
5位 | 家の人へのプレゼント |
6位 | 休日に遊びにいくときの交通費 |
7位 | ゲーム代 |
8位 | 小説や雑誌 |
9位 | まんが |
10位 | 映画やライブのチケット |
同じく、金融広報中央委員会による「子どものくらしとお金に関する調査(2015年)」によると、「友達との食事」「友達へのプレゼント」が上位にあり、友達との付き合いを重視していることがわかります。
また、下位には「ゲーム代」「小説や雑誌」「まんが」といった、自分の趣味への支出がランクインしています。これまでは保護者が支払っていた費用を、中学生になると自分自身で支払う子供も増えている証と言えるでしょう。
お小遣いはどうやって渡すのが良い?
毎月のお小遣いを渡す方法に悩む保護者が少なくありません。お小遣いの渡し方にはいくつか方法があるため、以下で代表的な以下の3つの方法をご紹介します。
- 報酬支払い
- その都度支払い
- 定額支払い
報酬支払い
例えばテストの成績やお手伝いの頑張り具合に応じて、報酬としてお小遣いを渡す方法があります。子供としては、「テストで頑張ればお小遣いがもらえる!」とモチベーションの維持効果が期待ですそうですね。
また、お手伝いという形で家庭の仕事を担う(=働く)ことでお金がもらえるという社会の仕組みも一緒に学べることもメリットです。
一方、「頑張ったのにお小遣いの額が少ない」といった不満が生まれやすく、自分の頑張りに見合わない報酬になると途端にやる気をなくしてしまうことが心配されます。報酬がもらえる基準を適宜見直すと良いでしょう。
その都度支払い
「友達と遊びにいくから交通費が欲しい」など、子供が必要だと感じたタイミングでお小遣いを渡すのも良い方法です。
この方法であれば、お小遣いの使途を親子で共有できるため、「気づいたらお小遣いがなくなっていた」「何に使ったのかわからない」といった状況を回避できます。
しかし、「お金が無くなったからお小遣いちょうだい」などと、むやみにお小遣いを要求することにもなりかねないため、毎月のお小遣いの限度額をきちんと決めておくなど、子供との話し合いが大切です。
定額支払い
一般的なお小遣いの渡し方として定額支払い方法があります。1ヵ月、1週間と区切られた期間に決まった金額を子供に渡すものです。
この方法は、報酬支払いとは違い、「何もしなくてもお小遣いがもらえる」という考えを子供に根付かせてしまうデメリットがあります。
しかし、決まった金額内でお金をやりくりする力がつき、「買いたいもののために貯蓄する」という気持ちを一番育てやすい方法だとも言われています。
お小遣いを渡す際に、お金の大切さを一緒に教えることを意識すると良いでしょう。
終わりに
今回は中学生のお小遣い事情を解説しました。小学生の頃とは違い、中学生になると交友関係も行動範囲もぐっと広がり、一気に大人らしい言動が増えるタイミングですよね。
しかし、お金との付き合い方はまだまだ初心者で、必要に応じて保護者がフォローすることが必要です。過干渉は良くないものの、お小遣いの使い道などを話す中で、子供の友人関係や興味がわかることもあるでしょう。
中学生は、お金との使い方を考え始めるには絶好の良い機会です。もう少しすればアルバイトや就職で、まとまった金額のお金を手にすることを考えると、お金について今から考えておかなければなりません。
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