こんにちは、あしたばライターの水野です。
みなさんは、年金、どうやって支払っていますか?
私はつい先日まで会社員だったので、年金も保険料も、必要なことはすべて会社が代わりにやってくれていました。
だからあまり深く考えなくてもよかったのですが、会社を退職すると、そんなわけにもいきません。
国民年金に切り替え、手探りでのスタートとなりました。
ということで、
今回は、私が国民年金をクレジットカードで納付するまでの方法などを、まとめてみたいと思います。
ちなみに私の思いは3つ。
- 1円でもお得にしたい!
- 自動的に納付したい!
- 窓口に行きたくない!
これから国民年金に切り替えるけど、「納付方法や、どうやって納付するのがお得なのか知りたい」という方の参考になればと思います。
また、今回の手続きの中で、私は「ねんきんネット」を利用しました。
後半で、この「ねんきんネット」についても触れるので、登録しようかどうか迷っていたという方にも、読んでもらえたら嬉しいです。
(この記事は2021年5月12日に執筆しました。)
国民年金をクレジットカードで納める手順
令和3年4月~令和4年3月分の国民年金保険料は、1か月16,610円。
単純に1年分なら199,320円です。
個人が国民年金を納付する場合、その方法は次の通り。
「日本年金機構HP」より作成
最終的に、私は一番下の赤文字の方法で手続きをしました。
納付方法・納付単位のお得度まとめ
そもそも国民年金をクレジットカードで納付すると、本当にお得になるのでしょうか。
どういう仕組みになっているのか詳しく調べてみました。
納付方法・単位による割引額とポイント数
国民年金の納付では、クレジットカードで納付するか現金で納付するかといった納付方法だけでなく、何か月分を納付するかという納付単位によっても、納める金額が変わってきます。
割引金額とクレジットカードに付くポイント数をまとめると、次の表のようになります。
(日本年金機構「国民年金保険料 納付のご案内」より作成)
なお、クレジットカードは、国民年金の納付で1%のポイントが付くものとして計算しています。(小数点以下切り捨て)
例えば、納付書で1か月分ずつ毎月納付した場合、納付金額は1年で199,320円です。
これに対して、1年分前納した場合の納付金額は、口座振替なら195,140円、現金や電子納付・クレジットカードなら195,780円。
前納する場合は、1か月分ずつ毎月納付した場合と比べて、口座振替なら4,180円、現金/電子納付・クレジットなら3,540円安くなります。
納付方法と納付単位
では、納付の方法とその単位についても、見ておきましょう。
納付方法は3つ。
送られてくる納付書で現金・または電子納付する方法と、口座振替、それからクレジットカードで納付する方法です。
納付単位については、早割(口座振替のみ、納付期限より1カ月早く口座振替)と、まとめて6か月分・1年分・2年分を前納することができます。
1か月分ずつ毎月納付するよりも、早く、たくさんまとめて納付する方が、割引金額が大きくなって、お得になる仕組みになっています。
(日本年金機構「国民年金保険料 納付のご案内」より作成)
確かに金額で言うと、1番安くなるのは口座振替で納付した場合。
口座振替であれば、自動的に口座から引き落としをしてくれるので、納め忘れの心配もありません。
ただ、クレジットカードで納める場合は、割引金額とともに、ポイント数も考慮に入れる必要がありますよね。
(日本年金機構「国民年金保険料 納付のご案内」より作成)
では、クレジットカードで6か月分前納した場合を考えてみましょう。
金額は810円割引きされます。
そこにさらに、クレジットカードのポイントが1%、つまり988ポイント付きます。
6か月分前納を1年間続けた場合は、988ポイント×2回納付になるので、1年で2,000ポイント弱が付く計算です。
絶対に出ていくお金ですから、ちょっとでも割り引きされること、そしてポイントが付くことは見逃せませんよね。
ここまでで、ポイントと割引金額を合算して一番お得になること、また自動で引き落としてくれることから、私は「クレジットカード」で納付しようと決めました。
(クレジットカードによっては国民年金の納付に利用できないもの、また、国民年金の納付ではポイントが付かないカードもあるので、事前に公式サイトなどで確認してくださいね。)
クレジットカード納付には「申請」が必要
クレジットカードで納付することを決めた私ですが、決めただけではクレジットカードで納めることは出来ません。
クレジットカードや口座振替を利用したい場合は、事前に申請することが必要です。
「日本年金機構HP」より作成
申請は、窓口もしくは郵送で行います。
窓口に行かずに手続きをしたかったので、私は郵送を選択しました。
申請書は以下から印刷できます。
さて、このページにアクセスして、「クレジットカード納付用の申請書」を印刷。
必要事項を書いて、封筒に入れて切手を貼り、ポストに入れれば申請完了です。
でも、欲張って、もうちょっと楽がしたい…!
という私のような方にお勧めなのが、「ねんきんネット」での届書の作成です。
「ねんきんネット」ってどんなもの?
「ねんきんネット」は、インターネット上で、自分の年金の情報を確認することができるものです。
パソコン、スマートフォンのどちらからでも利用可能。
登録に必要なのは、年金手帳などに書かれている「基礎年金番号」と「メールアドレス」です。
「ねんきんネット」に登録すると、「年金記録の確認」や「将来の年金額の試算」などのほかに、今回のクレジットカード納付の申請のような「届書の作成」も簡単に行うことが出来ます。
「ねんきんネット」にログインした際の画面は、こんな感じです。
「ねんきんネット」より引用
「便利機能」のタブの中に、「届書の作成」という項目があります。
そのページから進んでいくと…
「国民年金保険料をクレジットカードで納めたいとき」という項目があります。
「ねんきんネット」より引用
ここから画面に従って自分の情報を入力していくのですが、「基礎年金番号」や住所などは「ねんきんネット」に登録されているため自動入力されます。
利用する「クレジットカード」についてはこんな風に選択。
「ねんきんネット」より引用
項目ごとに親切な説明文が付いているので、確認しながら入力できます。
「ねんきんネット」より引用
例えば、前納については申し込みに締め切りがありますが、その締め切り日、また締め切りに間に合わなかった場合どうなるのかなども、しっかり書いてあります。
さて、すべての項目を入力すれば、申請書は完成です。
印刷すると、「被保険者氏名」とクレジットカードの番号、名義人の計3か所以外は、印字済み。
印字されていない3カ所を記入して、ポストに入れば、申請は完了です。
1か月ほどで、手続き完了のはがきが届くそうです。
「ねんきんネット」で将来のお金の計画を考える
さて、「ねんきんネット」で届書を作成したついでに、改めて自分の年金の納付状況を確認してみました。
「ねんきんネット」利用マニュアルより引用
これは「ねんきんネット利用マニュアル」のイメージですが、こんなふうに自分の納付・未納の状況について確認することが出来ます。
免除などを受けていて、納めていない月がある場合は、追納が可能な月数が表示されます。
そのほか「将来の年金額の試算」も出来ます。
退職や転職などで自分の収入の状況が変わったとき、変えようと思っているときなどに、とても便利ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回の内容をまとめると…
- 割引金額とポイントを考えるとクレジットカード納付がお得
- 郵送でクレジットカード納付の申請が出来る
- 申請書の作成には「ねんきんネット」が便利
これから国民年金に切り替える方の参考になれば、うれしいです。
ところで、「ねんきんネット」で、これまでの納付の状況や、どれくらいの年金を受け取ることができるのか確かめてみて、「将来のお金の計画」についてなんだかちょっと不安になってきた…という方、
一人で悩まず、「新しい一歩を踏み出す」ためのきっかけとして、「あしたば」のセミナーやFP相談を受けてみませんか。
経験豊富なFPが皆さんのお金の悩みをサポートします。
まずはお気軽にご相談くださいね。