こんにちは。あしたばアシスタントFP(ファイナンシャルプランナー)の舘野です。
猛暑が去り、過ごしやすい季節になりました。
この時期はキャンプを始め、さまざまなレジャーに出かける人も多いのではないでしょうか。
しかし、楽しいレジャーであってもさまざまなトラブルは付き物です。
不慮のアクシデントに備えられるレジャー保険は、楽しいひとときを安心して過ごすための必需品といえるかもしれません。
今回は、このレジャー保険について解説します。
※今回はレジャー保険の概要解説を目的としており、補償内容や加入方法、保険料については商品ごとに異なります。
詳細は、各保険会社へお問い合わせください。
レジャー保険の概要
簡単にお伝えすると、レジャー保険はスキーやスノーボード、ハイキングなど、スポーツやレジャーの最中に発生したケガや物の損害を補償してくれる保険です。
「保障」ではなく、「補償」と記載していることからも分かる通り、生命保険ではなく、損害保険に分類されます。
レジャー保険は、自分自身のケガだけでなく他人にケガをさせた場合の賠償責任もついています。
なお、レジャー保険という名称は、レジャーに関連した保険の総称であり、最近ではゴルフ保険、山岳保険といったように、特定のシチュエーションを想定した保険として販売されることも多くなってきました。
続いて、レジャー保険の主な補償内容について解説します。
レジャー保険の補償内容は商品ごとに異なりますが、ここでは例として三井住友海上の1DAYレジャー保険を例にご紹介します。
特約名 | 保険金支払い事由 |
傷害死亡保険金支払特約 | 国内での事故によるケガのために死亡した場合 |
傷害入院時一時金保険金支払特約 | 国内での事故によるケガのために入院した場合 |
日常生活賠償特約 | 国内での被保険者の日常生活に起因する偶然な事故によって、他人にケガをさせたり他人の財物を壊して損害賠償責任を負った場合 |
救援者費用等補償特約 | 航空機や船舶の遭難、救援対象者の生死が確認できない場合に、保険契約者や救援対象者が負担した移送・捜索費用がある場合 |
ゴルフ用品補償特約 | 国内のゴルフ場でゴルフ用品が盗まれたり、破損事故が起きた場合 |
上記の表からも分かる通り、死亡やケガ入院、他人への損害賠償など補償範囲が非常に幅広いことがわかります。
そのため、「レジャー保険」と一口に表現したとしても、商品ごとに内容は大きく異なる点には注意が必要です。
レジャー保険の特徴
①簡単に加入できる
一般的な生命保険や損害保険と異なり、レジャー保険の多くは加入手続きが非常に簡単です。
中にはスマホで加入手続きが完結するレジャー保険もあります。
「念のため加入しておきたい」
「出発直前になってやはり心配だから加入したい」
このような方にもおすすめです。
出発直前の加入は、万が一不備があると出発までに保険加入が間に合わないなど、想定外のトラブルに発展する可能性があります。
できるだけ余裕を持ってレジャー保険に加入しましょう。
②保険期間は短期~長期と幅広い
レジャーの楽しみ方は人それぞれですので、レジャー保険の保険期間は1日からでも加入できます。
保険期間は細かなニーズに合わせることが可能ですので、無駄な保険料を支払う必要がありません。
③お手頃な保険料
保険期間や補償内容次第ですが、レジャー保険の保険料はそれほど高額にならない点も特徴の1つです。
数百円程度で加入できるプランもあり、保険料がレジャー費用を圧迫することもありません。
レジャー保険に加入する際のポイントは3つ
①別契約の保険と補償内容が重複していないか
先述の通り、レジャー保険の補償範囲は広いです。
そのため、例えば自動車保険や火災保険など、既に契約している損害保険と補償範囲が重複していないか確認することが大切です。
例えば、他人に対する損害に備えるためにレジャー保険に加入することもできますが、自動車保険や火災保険に個人賠償責任保険が付帯されているケースがあります。
また、一部のクレジットカードにも賠償責任保険が付帯されているかもしれません。
仮に重複していたとしても、双方の保険から保険金が支払われることはなく、単に保険料が無駄になってしまいます。
補償の重複がないか、別契約で加入している損害保険を今一度チェックしてみましょう。
②目的に合う保険か
「ゴルフクラブの破損等の損害に備えたい」
「ホールインワン達成時のご祝儀等に備えたい」
このように、ゴルファー保険の加入目的も人によって異なります。
「ゴルファー保険はゴルフの際のトラブルに備えることができるから、とりあえず加入しておこう」といった安易な加入は禁物です。
加入する保険の補償内容を必ず確認し、目的に合った保険がどうか必ず確認してください。
③補償範囲と保険金額は適切か
レジャー保険を販売している保険会社の中には、複数のプランを用意していることもあります。
しっかりプラン・お手軽プランなど、プランによって保険金額が異なるため、どれくらいの保険金額を設定するかという点を予め決めておくと加入がスムーズです。
また、1年間のレジャーを考えると、旅行や釣り、ゴルフやキャンプなどさまざまな外出の機会がありますよね。
そのため、単にゴルフだけに備えるのではなく、さまざまなレジャーにまとめて対応できる保険に加入するのも一案です。
国内旅行傷害保険は、その名の通り旅行時のトラブルを補償する保険ですが、実はレジャーでのケガや他人への賠償も補償範囲に含まれています。
レジャーに出かける頻度が高い人は、こういった保険への加入もおすすめです。
キャンプにはキャンプ保険
ソロキャンプという言葉が認知されてきたように、昨今は空前のキャンプブームで友人・家族・おひとりでキャンプを楽しむ人も増えてきました。
楽しい思い出になるはずのキャンプでも、以下のようなトラブルが想定されます。
- 足を踏み外して転んで骨折した
- 子どもが焚火でやけどをした
- 子どもが他人の持ち物を壊してしまった
- 連れてきたペットが他人に噛みつきケガをさせてしまった
- うっかりカメラを水没させてしまった
このようなトラブルに備えるために、最近ではキャンプ保険と呼ばれる保険が人気です。
もちろん、同居の家族も1つの保険で補償されるため安心です。
キャンプ保険はいくつかの会社から販売されており、1泊500円のプランも用意されています。
手頃な値段で、キャンプ時のさまざまなトラブルに備えることができるため、キャンプを予定している人は必要に応じて加入すると良いでしょう。
「レジャー保険に加入しておけばよかった」という事態を避けるために
今回はレジャー保険について解説しました。
レジャーは1日~数日という人が多く、
「1日くらい大丈夫」
「そんな大きな事故なんてないだろう」
と考える人も少なくありません。
しかし、たかが1日、されど1日です。
何か起こってからでは遅く、「念のため」加入しておくことが大切です。
レジャー保険は、保険料が比較的安く、加入手続きも簡単であるため加入のハードルはそこまで高くありません。
外出前に、レジャー保険の加入を積極的に検討してみてください。
もちろん、自動車での移動の際には、自動車保険の内容確認もお忘れなく!
弊社あしたばでは、レジャー保険はもちろんのこと、損害保険・生命保険に関するご相談を随時承っています。
保険に限らず、まずはご自身の状況を客観的に把握し、必要に応じて他社商品と比較することも大切です。
過不足のない保険加入に向けて、全力でお手伝いさせて頂きますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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