こんにちは。あしたばFPの安藤です。
ご存知の方が多いかと思いますが、昨年秋の高市早苗氏の自民党総裁選勝利→首相就任を機に日本の株価は大きく上昇し、日経平均は史上初めて5万円を突破しました。
一旦は5万2千円台をつけたものの反落し、4万9千円~5万円前後でもみ合っていましたが、年明けには衆議院解散報道もあって史上初めて5万4千円台に突入。
たった3か月程度での極めて大きな株価上昇ですので、「なぜこのような状況になっているのか」をザックリと解説しつつ、「こんな時に持つべきマインド」についてお伝えすることにしました。
ぜひ最後までお読みくださいね。
日経平均が初の5万4千円台に!その要因と今後の見通しについて解説します

1月13日の日経平均株価の終値は5万3549.16円(前日比+1609.27円)となり、史上初めて5万3千円を突破。
そして翌14日の終値は5万4341.23円(前日比+792.07円)となり、史上最高値を更新して5万4千円台に突入しました。
2026年に入ってからの上昇幅は4001.75円(+7.95%)で、解散報道が出る直前の1月8日終値からの上昇幅は3223.97円(+6.31%)となっており、
これまでの歴史を振り返っても今回は非常に急ピッチな上昇と言えます。
その要因を探りつつ、今後の見通しについて見ていきましょう。
キッカケは解散報道
ここ最近の株価上昇の最も大きな要因は、1月9日の「高市首相が衆議院の解散を検討」という報道です。
自民党は日本維新の会と連立を組み、無所属議員の取り込み等を経て、ギリギリ衆議院で過半数となっているものの、参議院では過半数割れの状態。
野党の協力を得ながらの難しい政権運営が続いています。
内閣支持率が高水準で推移していることもあり、基盤を強化するために早期解散の可能性がささやかれていたましたが、ここにきて一気に解散風が吹きました。
高市政権の政策と安定政権化への期待
高市首相は「経済成長=強い経済」を最重視していて、そのための「成長投資」と「積極的な財政出動」を主要政策として掲げています。
政策が実行されれば今後の企業活動にはプラスとなり、賃金上昇率や消費マインドの改善のつながるため、
その実現の期待値が高まれば株価は上昇しやすくなります。
解散によって自民党が単独過半数の議席を獲得するような大勝をおさめれば、当然に政策推進力と実現性が高まりますから、
それを織り込んで(先取りして)株価が大幅に上昇したと考えるのが一番シンプルですね。
また、株式市場は安定政権を好みます。
政権が不安定な場合、予算や法案がスムーズに成立しなかったり期待された政策が実行されないなど、経済の成長の妨げになる要素が多くなります。
加えて、外交上も「国内の権力が弱い」ことで不利に働き、いわゆる地政学リスクを高める要因に。
こうした状況だと株価は上がりづらくなりますが、安定政権になることで解消に向かいますので、今回の株価急上昇はその期待も反映していると考えられます。
FOMO状態の広がり
株価の上昇に出遅れまいとする、投資家の買いが買いを呼ぶ心理を「FOMO(Fear Of Missing Out=取り残される恐怖感)」と言います。
昨年は1年間で日経平均が3万円台から5万円台まで1万円以上も上昇したので、
「短期間で一気に上がることはないだろう」と慎重に動いた投資家は、投資のタイミングを逃し上昇相場に取り残されてしまったことでしょう。
その反省からか、年初から日本の大型株を中心に買い注文が活発に入っている、という市場関係者の声もあるようです。
株価暴落の時は「売りが売りを呼ぶ」状態で断続的に株価が下落していくわけですが、今はその逆で株価が上昇しやすくなっていると言えるでしょう。
今後の見通しと心がけておくべきこと

上記のように短期間で大きく上昇しましたから、「利益確定のために売るべきか」という考えが頭をよぎった方もいらっしゃるはず。
読者のみなさんが一番気になるのは、今後の展開と必要なアクションかと思います。
僕の私見も含めてですが、これからの見通しと「こんな時に持つべきマインド」をお伝えしておきますね。
短期的には調整局面が訪れる可能性が高い
この数か月といった短期で見ると、一時的に調整される(いわゆる下げ相場が入る)可能性が高いでしょう。
株価は「テクニカル分析」という過去の値動きから今後の傾向を分析する手法があり、様々な指標が存在します。
その中で「25日移動平均線」という中期的な株価のトレンド(流れ)を示すとして参考にされる指標があり、日経平均株価のその上方乖離(かいり)率は約7%と高水準になっています。
長期のトレンドを示す「200日移動平均線」は上方乖離率が約26%となっていて、『買われすぎ』の目安とされる20%を大きく上回っています。
こうしたテクニカル分析をもとに売買をする投資家は多く存在しますので、いわゆる「利益確定売り」が入りやすくなり、株価を下げる要因になります。
また、実際に衆議院が解散されるのか、解散して自民党が本当に大勝できるのか、もちろん確証はありません。
(そもそも内閣支持率は高いですが自民党支持率は低いですし)
高市政権の政策と基盤安定化に期待した投資家の心理を裏切るような結果となれば、当然に株価へも反映します。
様々な波乱要因があり、一本調子で上昇する可能性が高いとは言えないでしょう。
中長期的には、日本株はまだまだ上昇の余地あり!
ですが、僕の個人的な意見としては日本株はまだまだ上昇の余地があると考えています。
まず、「日経平均株価5万4千円台」という水準ですが、以前もお伝えした外貨ベースで見たらそれほどでもありません。
約5年前の日経平均が久しぶりに3万円台を回復した2021年2月と現在で、日経平均の円建てと米ドル建てを比較すると下記のとおりです。
2021年2月16日 → 2026年1月14日
円建て 30467.75円 → 54341.23円(+78.36%)
米ドル建て 291.19ドル → 341.30ドル(+17.24%)
見ての通り、米ドルベースでは決して大きな上昇とは言えず、海外投資家からすれば日本株はまだまだ「お買い得」と言うこともできますね。
最近は日本株の海外投資家の保有割合が上昇していますから、まだまだ買いが入る可能性も高いでしょう。
また、日本の上場企業は「M&Aの活発化」「設備投資の増加」「事業ポートフォリオの見直し」「自己資本利益率(ROE)の改善」などが進んでおり、
ここ数年で全体の利益も右肩上がりとなっています。
投資家の期待が高まりつつある中で、世界の株式市場と比較すれば株価はまだ追いついていない状況ですから、
中長期的には更なる株価上昇が期待できるのではないでしょうか!
読者のみなさんに心がけていただきたいこと

以上が今後の見通しですが、読者のみなさんに心がけていただきたいことをお伝えします。
まず、利益確定売りをするのはあまりお勧めしません!
様々な場面でお伝えしているのですが、投資・運用で成果を得るために「お金に長く働き続けてもらう」というマインドは必ず持っておいていただきたいです。
確かに、利益確定をさせて、下落相場が来た時に安く買い直すことができれば、効率よく資産をふやすことができます。
でも、それを実現できる人がどれくらいいますか?
ほとんどいないはずです。
(みんなそれができるなら、もっと多くの人が投資をして億万長者になっていますね)
むしろ、「利益確定して下落を待っているうちに、もっと上昇してしまった」なんてことはよくあるケースで、
僕自身も何度も痛い思いをしてきました(笑)
そうして取り残された場合、上昇してしまった株式や投資信託を買い直す気持ちにはなかなかなれません。
結果、お金が寝てしまうだけなのです。
短期的な相場に一喜一憂してのアクションは、得てして良い成果に繋がらないもの。
余裕資金の中で取引を楽しんでいる個別銘柄とかであれば良いと思いますが、中長期視点で積立投資している日本株ファンドなどであれば、短期的な株価上昇は気にせず淡々と続けましょう!
株価上昇のタイミングではなく、「資金が必要なタイミング」で解約して引出すのが、最も心穏やかでいられる&中長期的な成果につながりやすい出口戦略ですよ。
長期視点をもって、長く長くお金に働いてもらい、豊かな未来をつくっていきましょう。
長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
ご不安なことや気になることがあれば、お気軽に私たち「あしたばFP」までご相談くださいね。
あしたばFP・安藤
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からiDeCo/イデコや企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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