教育資金

兄弟の大学費用で後悔しない!多子世帯の「大学無償化」に潜む落とし穴と出口戦略

2025年度からスタートした「多子世帯の大学無償化」。3人以上の兄弟がいるご家庭にとっては、まさに「待望の制度」と言えるかもしれません。

しかし、「うちは3人いるから、もう学費の心配はいらない」と安心するのは少し待ってください。この制度には、知らないと後で困ってしまう「期間の罠」や「対象外のケース」が隠されています。

今回は、制度のポイントを整理しつつ、多子世帯が最後まで笑顔で教育資金を乗り切るための「出口戦略」を解説します。

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「多子世帯の大学無償化」とは?

「多子世帯の大学無償化」では、所得制限が撤廃され、これまで支援が届かなかった世帯も対象となります。

  • 対象者: 扶養する子どもが3人以上いる世帯
  • 支援内容: 大学・短大・高専・専門学校の「入学金」と「授業料」の減免
  • 減免額: 国公立は全額(標準額)、私立大学は年間約71万円までが上限

条件によっては大部分がカバーされますが、気を付けておきたいポイントがあります。詳しく見ていきましょう。

知らないと怖い!無償化に潜む「落とし穴」

この制度には、知っておきたい注意点があります。
ここを見落としていると、途中で計画が狂ってしまうかもしれないので、しっかり確認しておきましょう。

長子が卒業・就職したら、支援が終了する?

多子世帯の大学無償化において、注意すべきは「子どもの数え方」です。

この制度の落とし穴は、「親が3人以上の子を扶養している期間」しか適用されないという点です。

例:4歳差の3人兄弟の場合

  • 第一子が就職して「扶養」を外れる
  • 第二子・第三子の2人だけが学生として残る

👉この時点で「多子世帯」ではなくなり、下の子2人は無償化の対象外に!

つまり、兄弟の年齢が離れているほど、恩恵を受けられる期間は短くなってしまうのです。

うちは兄弟の年齢差があるし、途中で支援が切れるのが怖いです……。結局のところ、完璧に準備しなきゃダメってことですか?
「奨学金」を戦略的に使うという方法もあります。
奨学金をうまく活用できれば、万が一支援が打ち切られても慌てずに済みますよ。

授業料以外のコストは対象外

大学でかかるお金は、授業料だけではありません。

  • 施設設備費、実習費、教科書代
  • 一人暮らしの家賃、食費
  • 受験料、入学前の予備校代

これらは、自己負担になるお金です。特に地方から都市部の大学へ進学する場合、授業料よりも「生活費」の負担が家計を圧迫してしまいます。

「授業料が浮くから大丈夫」と楽観視していると、のちのち困ってしまうケースも少なくありません。

目先の無償化に惑わされず、入学前から卒業後までを見据えたうえで本当に準備すべき金額を明らかにしましょう。

とはいえ、お子様ごとの進路や年齢差、さらに自分たちの老後資金まで含めて計画を立てるのは容易ではありません。
もし「自分たちだけで計画を立てるのが難しい」と感じたら、一度お金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

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私立も国公立も「無償=0円」ではない

調査によると、大学生1人あたりの年間生活費総額は、平均で182にのぼります。

👉私立大学・専門性の高い学部の「学費」
私立大学の授業料減免には「年間約71万円」という上限があります。

私立理系や医歯薬系など、学費が高い学部では、無償化されてもなお年間数十万〜数百万円の自己負担が残ります。

👉国公立大学の「生活費」
さらに注目すべきは、国立大学の方が私立よりも「生活費」が約23万円高くなっている点です。

これは国立大生の方が一人暮らしの割合が高いためだと考えられています。

「年間182万円」って聞くと気が遠くなります……。授業料が無償になっても、そんな大金を毎年用意しなきゃいけないんでしょうか?
数字だけ見ると圧倒されますよね。
でも、お子様自身の「アルバイト代」や「奨学金」でカバーできる部分もありますので、あまり心配しすぎないでくださいね。

参考:独立行政法人日本学生支援機構:令和4年度学生生活調査結果

多子世帯賢い出口戦略」とは?

「無償化があるから大丈夫」ではなく、「制度を追い風にして、家計を守る」という考え方が大切です。

「浮いたお金」を将来のお金にスライド

授業料が減免された分、家計にはゆとりが生まれます。この「浮いたお金」をどう活かすかで、数年後の家計の安心感は、ぐっと変わってくるでしょう。

いちばんもったいないのは、余裕ができたからといって、なんとなく日々の生活費の中に溶け込ませてしまうことです。
これをやってしまうと、下の子が大学に進学した時に支援が打ち切られたり、急な仕送りの増額があったりした際、家計が急激に苦しくなりかねません。

逆に、この浮いた分を将来の自分たちのために、新NISAなどで着実に積み立てておくことができれば、数年後の教育資金や、自分たちの老後資金を支える力強い味方になってくれるでしょう。

とはいえ、全ての余裕を貯蓄に回して、今の楽しみをゼロにする必要はありません。
大切なのは「なんとなく使って消えてしまうお金」を減らし、「将来」と「今の楽しみ」とのバランスを考えておくことです。

大学無償化について①(給付型奨学金)子育て世帯なら知っておきたい大学の無償化(高等教育の無償化)制度のうち、今回は特に給付型奨学金の給付額や対象者の条件を解説します。必要に応じて制度を利用できるよう、大学無償化制度について正しく理解しましょう。...
大学無償化について②(入学費・授業料減免)大学の学費負担を理由に進学を諦めることがないように、大学の無償化制度があります。今回は大学の無償化(高等教育の無償化)制度のうち、入学費・授業料の減免について詳しく解説します。注意点も確認の上、対象世帯は積極的に制度を活用しましょう!...

もし「わが家の場合は、どれくらいを貯蓄に回して、どれくらいを使っても大丈夫なの?」と、そのバランスに迷ったら、一度ご相談ください。

ご家庭ごとの収支や将来のビジョンに合わせて、「今も将来も楽しめる、オーダーメイドの配分」を見つけましょう。

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まとめ:制度を「活用」しつつ、「依存」しない備えを

2025年度から始まった「多子世帯の大学無償化」は、教育資金に悩むご家庭にとって強力なサポートになります。
しかし、手放しで安心するのではなく、以下の3点を忘れないことが大切です。

  • 「扶養」の人数に注意: 長子が扶養から外れると、下の子の支援が終了する。
  • 「無償」の範囲を知る: 授業料以外の費用は自己負担であり、私立大学には減免の上限額がある。
  • 「出口戦略」を持つ: 支援があるうちに浮いたお金を蓄え、奨学金なども含めた「複合的な解決策」を準備しておく。

大切なのは、制度に100%依存せず、手段としてうまく活用することです。

しっかりと備えておけば、お子様がどんな進路を選んでも、笑顔で背中を押してあげられるでしょう。

「わが家の場合は、いつまで支援が受けられる?」「今の積立額で足りる?」と不安になったときは、一人で悩まないでください。

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お読みいただき、ありがとうございました。

 

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