「iDeCo(イデコ)って元本割れするの?」
「元本割れリスクって回避できないの?」
この記事は、そんな疑問を持った方向けの記事です。
iDeCo(イデコ)の購入をためらっている方の中には、リターンが支払額未満になる「元本割れ」を恐れている方もいると思います。「iDeCoは元本割れの可能性があるから注意」と言われると、ちょっとドキッしてしまいますよね。
しかし、iDeCoの元本割れを過度に心配する必要はありません。金融商品である以上元本割れリスクは付きまといますが、ポイントを押さえた運用方法によってリスクを低減できます。
そのポイントとは「長期運用をすること」と「分散投資をすること」。ただこれだけでリスクはグッと小さくなります。この記事では、iDeCoの元本割れを回避するために重要なポイントを解説します。
iDeCoの元本割れを過度に恐れるとチャンスを失う
元本割れ対策を行う前に、まず覚えておいてもらいたのが「元本割れを過度に恐れるとチャンスを失う」ということです。
元本割れとは、金融商品の価値が、価格変動により購入額以下になることを言います。例えば、金融商品を1万円分購入した後に価格変動が起こり、価値が9,000円になるような場合です。
投資したお金が減ると思うと恐ろしく感じるかもしれませんが、元本割れを過度に恐れる必要はありません。
そもそも、金融商品とは価格変動の値上がり益によって利益を生むものです。短期的なマイナス変動はよく起こりますし、リーマンショックのように回避不可能な大きな流れが影響することもあります。
しかし、大きな目線で見れば一時のマイナス変動はその後リカバーされることが多く、売り時を間違えなければ損をする可能性も低くなります。金融商品を購入する際には「あえて静観する」ことも重要であると覚えておきましょう。
対象期間と申請方法
値動きの大きい商品は元本割れリスクが高い傾向にある
元本割れのリスクを過度に恐れる必要は無いといっても、もちろんリスクが高い商品も存在します。それは、値動きの大きい商品です。
金融商品が価格変動によって利益を生むということは、大きな価格上昇が見込める商品ほど大きな利益を期待できることになります。
しかし、一般的に価格の上昇値動きが大きい商品は、下落値動きも大きい傾向にあります。つまり、リターンとリスクの大きさは表裏一体となのです。
iDeCoの元本割れは長期運用と分散投資で対策を
元本割れリスクを低くするには、そもそもリスクの低い商品を選ぶ方法がありますが、それともう一つ、運用方法によってリスクを下げる方法があります。
その運用方法とは「長期運用」と「分散投資」をすること。
一般的に金融商品の運用は、運用期間が長くなるほど元本割れリスクが低くなる傾向にあります。そこにリスクを分散させる分散投資を掛け合わせることで、損をする確率がグッと下がるのです。
ではなぜ長期運用と分散投資でリスクが下がるのか、その理由をおすすめの買い方を交えながら解説していきます。
短期で下落しても長期だと上昇することが多い
長期運用でリスクを下げる一番の理由は、株式市場を長期的に見るとインフレ傾向になることが多いためです。下の日経平均株価グラフをご覧ください。
出典:Google Finance
株価の短期的な上昇・下落を繰り返していますが、グラフ中では2021年現在がもっとも高くなっていることが分かります。
ところどころ大きく下落している様子も見て取れますが、長期的に見れば価格を回復、もしくは上げていることが分かります。2008年に起こったリーマンショックの影響を見ても、6年ほどで価格を回復し、その後上昇に転じていることが見て取れます。
金融商品は、株価の一時的な値動きに惑わされず、長期的目線で保有することが重要なのです。
商品選びはアクティブとインデックスどっちが良い?
市場平均を上回る成果を期待する「アクティブファンド」と、株価指数と連動した動きをする「インデックスファンド」、どちらにも一長一短の特徴があり、どちらが優れていると断言することはできません。
「インデックスファンド=低コスト・効率的」、「アクティブファンド=高コスト・不安定」というイメージを持っている方もいると思いますが、これも必ずしも正しいとは言えません。
弊社・あしたばではアクティブファンドをおすすめしており、信頼のおけるファンドを選んだ結果、十分な成果を得られたケースも多く見ています。
重要なのは情報の本質を見極め、本当に信頼できるファンドを見つけること。あしたばでも、皆さんが納得できる商品選びのため、多角的な視点から最適な商品選びをサポートしています。
分散投資は異なるジャンルでリスクを分散
長期投資で運用をしても、特定業種の会社ばかり選ぶのはおすすめしません。コロナショックで旅行業や飲食業が大打撃を受けたように、業種全体の経済状況が悪化するケースがあるためです。
このリスクを回避するには、購入銘柄のジャンルを分散することが重要です。
コロナショックで旅行業や飲食業が悪化した一方で、動画配信サービスや宅配業が業績を伸ばしたように、そのときどきによって落ち込む業種と伸びる業種があります。
値動きを起こす1つの要因に対して、異なる動きをするジャンルを組み合わせて購入することで、手持ちの金融商品全体が落ち込んでしまうリスクを下げることができるのです。
株価下落をチャンスに変える「ドルコスト平均法」
ここで1つ買い方のアドバイスを。それは「ドルコスト平均法」という買い方を採用することです。
ドルコスト平均法とは、毎回購入する予算を一定にし、その予算内で購入できる口数を継続して購入していく買い方です。
例えば、毎月予算1万円を用意し、ドルコスト平均法で半年間購入したとします。
- 1月:株価100円 100株購入
- 2月:株価80円 125株購入
- 3月:株価50円 200株購入
- 4月:株価50円 200株購入
- 5月:株価100円 100株購入
- 6月:株価200円 50株購入
最初は1株100円だった株価が、2~4月には50円に下がり、6月には200円まで上がっています。株価が下がった時点で買うのをストップして売却してしまうと損をしてしまいますが、株価が下がった時点でも買い続け、上がった時点で売れば、むしろ多く仕入れられた分利益も上がります。
長期目線で株価が上がることが分かっていれば、株価の下落はむしろ買い増すチャンスとも捉えられます。毎月淡々と一定の予算で購入し、それを長期保有していくことで、将来の利益を生み出すことに繋がるのです。
「元本確保型商品」は元本割れを回避できるが…
金融商品の中には、元本を保証してくれる「元本確保型商品」というものもあります。
例えば、定期預金や保険商品などがあり、元本割れリスクが無い代わりにリターンも少なくなっています。
「元本割れが起こらない」というメリットはありますが、iDeCoで選ぶには、手厚い税制優遇制度を活かしきれないデメリットもあります。
そのため、あしたばではiDeCoの金融商品として選ぶにはおすすめしておりません。iDeCoは商品選びと運用方法のポイントを押さえていれば、比較的低リスクで資産を増やせる可能性を持っています。
元本割れがどうしても不安な場合は、あしたばに相談いただければ、リスクを低く抑えた最適な商品選びをサポートさせていただきます。
つまり「長期でコツコツ」が重要
ここまでiDeCoの元本割れリスクを下げるポイントを紹介してきましたが、ざっくりまとめて言うと「長期でコツコツ」が重要ということになります。
投資初心者の方は「投資は値動きを見て売り買いをするもの!」というイメージが強いかもしれませんが、実際はデイトレードのような短期投資をする必要は無く、ドルコスト平均法のような手法で淡々と購入し続けていくことが求められます。
そのため、iDeCoは「今すぐ利益を出したい」という方には向きませんが、将来の資産作りをしたい方にはピッタリ。早く始めて長く続けることで、確実に将来の資産を積み立てることができるのです。
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からNISA・ジュニアNISAやiDeCo/イデコ・企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なNISAやiDeCoの活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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