「子どもの口座を作って株式投資をさせたいけど、どうやって説明したらいいかな?」
「そもそも株ってなに?と聞かれたら、どうしよう。うまく答えられるだろうか…」
今回は、そんな風に思っている方にぜひお読みいただきたい内容です。
前回↓の「投資ってなに?」の続編にあたります。
未成年のお子さん・お孫さんがいる、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん。
仕事上で子どもたちに関わる、先生やインストラクターのような立場の方。
当てはまる方はぜひご参考いただき、子どもたちに分かりやすく「株式投資」のことを教えてあげてくださいね。
もし大人の方が投資の初心者・未経験者の方でも、ご心配なく。これを機に一緒に学ぼう!くらいのつもりでいきましょう。
(とにかく、“簡単に・分かりやすく”いきたいと思いますので、細かい用語の説明は一部省きながら進めていきます。ご容赦ください。)
「株式投資」ってなに?
前回のおさらいですが、まず「投資(とうし)」を簡単にいうと、「持っているお金をエイヤッと投げ入れて、将来ふえて返ってくるのを楽しみに待つこと」です。
「株式投資(かぶしきとうし)」は、持っているお金で「株式」を買うことによる投資、ということになります。
(株式のことを省略して「株(かぶ)」と言う人もかなり多く、一般的です。巷で言う「株を買う」は、「株式投資をする」という意味とイコールです。)
株式とは
株式を簡単にいうと、「この会社・お店を応援しよう!とお金を渡して、その代わりにもらえるメンバーズカード」です。
お金を渡すことを「出資(しゅっし)」、メンバーズカードのことを「株券(かぶけん)」、出資したメンバーのことを「株主(かぶぬし)」といいます。
みなさんも、応援したいお店とか会社ってありませんか?
例えば、飲食店。
ファミレスや牛丼屋、ハンバーガー屋にアイスクリーム屋など、きっとお気に入りのお店があるはずです。
今回は、「ハンバーガー屋」を例に見ていきましょう。
お店(事業)を始めるには、お金がかかる
どんなに有名なお店でも、1番最初にそのお店を始めた人がいます。
(その人のことを、「起業家(きぎょうか)」とか「創業者(そうぎょうしゃ)」といいます。)
ある街で、「ハンバーガー屋を始めるぞ!たくさんの人に僕の美味しいハンバーガーを食べてもらうんだ!!」
と考える「起業家」がいたとしましょう。
お店を始める時は、いろいろとお金がかかります。
- 場所を借りるお金
- お店を建てたり厨房や客席などの設備を整えるためのお金
- スタッフを雇うお金
- ハンバーガーを作るのに必要な材料を仕入れるお金
などです。
まだ「これからお店を始める」という段階ですから、今持っている貯金をかき集めても全然足りません。
そこで、起業家さんは「他の人から集める」ことにしました。
応援する気持ちでお金を渡し、その証拠として「株券」をもらう
起業家さんは、こんなことが書かれたチラシをもって、「お金を出してくれる人」を募集し始めました。
「●●産の▲▲ビーフを使った、美味しいハンバーガー屋を始めます!」
「地元の無農薬野菜をたっぷり使うから、とっても健康的!」
「ランチはワンコイン(500円)で提供します♪」
それを見たあなたは、
と感じたので、お店を始めるためのお金を渡すことにしました。
これが、「出資(しゅっし)」です。
お金を渡すと、起業家さんは「ありがとう!」と言って、代わりに「特別なメンバーズカード」を2枚渡してくれました。
これが、出資したことを証明する「株券(かぶけん)」です。
※出資した金額に応じて、もらえる株券の枚数は変わります。
お店が儲かる(もうかる)と、配当金や株主優待をもらえる
無事にお金が集まったので、いよいよ新しいハンバーガー屋がオープン!
起業家さんは、毎日一生懸命おいしいハンバーガーを作って、お客さんを喜ばせます。
あなたも早速行ってみたら、「美味しい♪これなら流行りそう!」と安心しました。
ハンバーガーは飛ぶように売れていくので、だいぶ「売上(うりあげ)」もあがっている様子。
売上から「食材などの仕入れ」にかかったお金を引いた儲け(もうけ)のことを、「利益(りえき)」と言いますが、
「今のところお店は順調で、しっかりと利益も残っている(=儲かっている)」と起業家さんから連絡がありました。
その時、「出資してくれた人へのお礼で、利益の一部を渡しますね」と言われ、それなりのお金を受け取りました。
これが、「配当金(はいとうきん)」です。
また、「出資してくれた人には、半年に1回チーズバーガーセットをサービスしますね!」と言われ、優待チケットをもらいました。
これが、「株主優待(かぶぬしゆうたい)」です。
どちらも、株式投資をした時の大きなメリットの1つといえるでしょう。
(実際には、配当金が出ない場合や、株主優待の制度がない会社もあります。)
お店が儲かる(もうかる)と、株券の価値も上がる
だんだん人気が出てきたなと思っていると、
「あのお店、美味しくてヘルシーだし、値段もお手ごろだからオススメだよ」
といったクチコミも広がって、常連客もついてきた様子。
いつ通りがかっても、起業家さんをはじめお店のスタッフさんたちは毎日テキパキと忙しく働いていて、かなり儲かって(もうかって)いそうです。
そんなこんなで月日は流れ、、、
いつの間にか「行列ができる繁盛店」に成長していたのです!
お店が出来る前から応援を始めたあなたとしては、本当に嬉しくなりました。
それどころか、特別メンバーズカードを人に見せると、
と言われるようになり、特別メンバーズカードの「人気」「希少価値」が上がっていきました。
このように、お店(=事業)が儲かる(=成長する)ことによって、株券の価値も上がるのです。
上がった時に売ると、「値上がり益」が手に入る
お店も軌道に乗ったようだし、自分も「将来のための勉強」や「大事な家族旅行」にお金を使う予定があるので、
もらった特別メンバーズカード2枚のうち1枚を、先ほどの「お金を払ってでもほしい」という人に譲ってお金をもらう(=売る)ことにしました。
カードを譲った代わりに受け取ったお金は、なんと、最初に起業家さんに渡した時の3倍以上の金額!
あなたは、「あの時に応援して良かった」と感じました。
これが、株券が値上がりした時に売ることで得られる、「値上がり益(ねあがりえき)」です。
株式投資を長く続けていると期待できる、大きなメリットと言えるでしょう。
【注意点】出資すると必ずふえるわけではないし、返してもらえるわけでもない
ここまでは、お店がうまくいった(儲かった)時の話ばかりしましたが、「絶対にうまくいく(儲かる)」とは限りません。
思ったほど人気が出なかったり、安売りし過ぎて「利益」が出なかったり、食中毒が発生してお客さんが来なくなってしまったり、近くにもっと美味しいハンバーガー屋(競合店)ができたり…
理由は様々です。
お店がうまくいかなかった(儲からなかった)ら、先ほどの「配当金」はもらえませんし、特別メンバーズカード=「株券」の価値も上がりません。
配当金ももらえず、株券の価値も下がった状態で譲る(売る)ことになったら、だいぶ損することになりますね。
それどころか、
お店の売上・利益が上がらず、スタッフさんのお給料を払えなくなるほどお金に困り、ついに閉店することになったら…
「出資を受けとった側」に返す義務はないので、「出資した人=株主」には1円も返ってこない。つまり、全部パーになる可能性すらあるのです。
これが、前回の記事↓でもご説明した、株式投資の「リスク」です。
株式投資はメリット・魅力も大きいですが、必ずこのリスクも付いてくるので、常にセットで考えるようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで理解していただけたら、株式投資の「基礎の基礎」はカンペキだと思いますよ!
ハンバーガー屋さんの例えなら、小学生や中学生くらいの子でも十分にイメージがわくと思いますので、ぜひ試しにお話ししてあげください。
きっと、興味を持って聞いてくれるはずですよ。
そろそろ株式投資の「やり方」もお伝えしたいのですが、その前に「本質」を理解していただこうと考えています。
本質を知ると、もっともっと株式投資が楽しく・好きになるはずなので!
次回はもう一歩だけレベルアップした内容ですが、とても重要なテーマですので、こちらもぜひ未成年の方に教えてあげてくださいね。
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