「保険は結婚や出産のときに見直したから、きっと大丈夫!」
「保険の更新が近づいたときに、また見直せば良いだろう」
こんな気持ちを抱いていませんか?
「何かあっても保険からお金(給付金)がもらえるから安心」と思っているものの、実は保険の対象外で1円もお金をもらえなかったということは避けたいですよね。
そのためには、自分自身や家族の状況に合う保険かどうかチェックしておく必要があります。
保険は結婚や出産といったライフイベントの際に加入・見直すことが一般的ですが、今回はあえて「見落としがちな」「忘れがちな」見直しのタイミングについて解説します。
もう何年も保険の内容について考えていない、という人はこの機会に加入内容をきちんと確認しましょう。
(今回は意外と知られていない保険の見直しのタイミングについてお伝えします。
就職・結婚・マイホーム購入といった、保険を見直すべき一般的なライフイベントについては言及しませんのでご注意ください。)
保険を見直す理由
ここでは保険を見直す理由を簡潔に2つお伝えします。
理由①必要な保障が変わるから
年齢や家族状況に応じて必要な保障は変わります。
独身時代なら自分自身の備えだけを確保しておけば十分ですが、結婚し子供が生まれると家族を守るための備えが必要ですね。
家族が増えると、残された家族が困らないように、万が一の際(死亡時)の保障をさらに増やす必要があります。
さらに、子供が独立すると今度はセカンドライフを見据えた内容に切り替えるのも良いでしょう。
セカンドライフを見据えた見直しの場合は万が一の際(死亡時)の保障を減らし、病気やケガ、葬儀代を意識した内容を持つ方がたくさんいらっしゃいます。
仮に独身時代の備えをそのまま持ち続けていると、「備えが足りない」「もっと新しい保険がいい」などと、備えのミスマッチが起こります。ミスマッチを起こさないためにも見直しは必要です。
保険の見直しの際に、どれくらいの保障額(備えの大きさ)を確保すべきかは、過去記事をぜひご覧ください↓
理由②保険商品は次々と新しくなるから
医療技術は日々目覚ましく進歩しています。そのため、入院や手術と言った医療に関わる保険の商品も常に新しくなっています。
例えば、2000年ごろまでに加入した病気やケガへの備え(医療保障)は、入院5日目から保険の対象でした。
逆に言うと入院初日~4日目までは保険の対象ではなかったので、2泊の入院ではお金(給付金)をもらうことができませんでした。
いまでは入院1日目から保障されますよね。保険そのものの保障範囲が広くなった証拠です。
つまり、時代の変遷とともに保険の内容も常に新しく、より良い内容に変わっています。
数十年前の保険を持ち続けていても、「思ったほどお金(給付金)がもらえない」「加入内容が古くて通院は対象外だった」という状況を招いてしまいます。
適宜、最新で必要な保障を確保するために、保険を見直す必要があります。
こんなときも見直そう!見落としがちな3つの見直しタイミング
ここからは見落としがちな保険の見直しのタイミングを3つ解説します。
①離婚
保険は「家族が増えたら見直す(もしくは加入する)」というイメージを持っている方も多いでしょう。
では、その反面、「離婚したら見直す(もしくは加入する)」と考える人はどの程度いるでしょうか。
離婚によって再び独身に戻る、母子(父子)家庭として1人で子供を育てていかなければならないなど、状況はさまざまです。
特に母子(父子)家庭は、母親(父親)が亡くなってしまうと残された子供は経済的に非常に困ることになります。
そのため、離婚時もその後の家族の人数や生活状況に合う保障を持つために、保険を見直す必要があります。
②転職して自営業者になる
個人事業主といった自営業者は、会社員と比べると公的保障が非常に手薄です。
そのため、公的保障を補うために民間の保険で備えを確保しなければなりません。
特に働けなくなった場合の備えは必ず確保しておくべきと言えます。
これまでは会社員として勤務先の団体保険などを利用していたとしても、自営業者になれば全て自分で備えなければならず、おのずと必要になる保障が増えます。
自分自身でビジネスを始めるタイミングで、保険内容も確認しておくと安心ですね。
③親がかけてくれていた保険があると知ったとき
就職や結婚といったタイミングで、突然「実は息子(娘)のために小さいときから保険をかけてあげていたの」と親に言われ、これまで知らなかった保険の存在に気づくこともあるでしょう。
「親がかけてくれてるから私は保険料払わなくて良い!ラッキー!」
「保険は引き継ぐけど、中身はよくわからないな…。でも月5,000円なら私にも払えるし、まあいいか」と考えてしまう方が少なくありません。
確かに小さいときから保険をかけてくれていると、親の愛情を感じて嬉しいですよね。
しかし、ここでも要注意!「小さいときから」となると、もう10年~20年近く前の保険ではありませんか?
お金を貯めることを目的にしている保険(養老保険や年金保険)は別として、体を守る保険の場合、保障内容がかなり古くなっている可能性があります。
「保険料も安いし、とりあえずお守りとして持っておこう」と思われる方ほど、保険の内容はきちんと確認しておきましょう。
また、保険料が安いからといってそのまま持ち続けるのもNGです。
親がかけてくれていた保険、親から引き継いだ保険は、まずは保障の内容を見直し、できるだけ新しい保障を確保しましょう。
終わりに
保険は商品の仕組みそのものが難しく、専門用語も多いため苦手意識を感じる方もいるでしょう。
「万が一のときに備えて保険に加入しているから大丈夫」と、保険をアテにしている一方で、「でも内容はよくわからない」という方がいらっしゃいます。
「なんとなく加入している」のは非常にもったいない状況です。
必要に応じて保険を見直し、ライフスタイルや家族状況に応じた備えを持っておくことを意識しましょう。
保険料は毎月の固定費であるため、保険を見直すことで家計をトータルで見直すことにもつながるため、実は保険は非常に重要です。
弊社では保険の見直しをきっかけに、貯蓄や運用を見据えたご相談、アドバイスを随時行っています。
「加入している保険は自分に合っているのか」といった些細な疑問にも丁寧にお応えします。ぜひお気軽にご相談ください。