今回は、前回↓の「【未成年者向け】株式投資ってなに?」の続編です。
株式投資の基礎を理解しただけでも、子どもたちが将来、実際に投資・運用を始める時の「知識」としては十分だと思います。
ただ、今回の株式投資の「本質」についても伝えていただくと、もっと株式投資のことに興味がわき、好きになってくれるはずです!
(好きになった方が「長く続ける」マインドが働くので、実は投資の成績向上にも繋がりやすいのですよ!)
「本質」といっても、小学生や中学生・高校生でも分かりやすい事例でご説明しますので、安心してください。
それでは、見ていきましょう!
※前回の記事はよくお読みいただいた上で、この記事を読み進めてくださいね。
(とにかく、“簡単に・分かりやすく”いきたいと思いますので、細かい用語の説明は一部省きながら進めていきます。ご容赦ください。)
株式投資の「本質」とは?
株式投資の「本質」を一言でいうと、「ある会社を応援することで、世の中全体を豊かに(ハッピーに)すること」です。
と思うかもしれませんね。
確かに、その意味合いもあるのですが、「本質」は異なるのですよ。
前回に続いて「街のハンバーガー屋を始める起業家さんに投資する」場合で、一緒に考えてみましょう。
1つのお店の事業(仕事)は、いろんな人やお店・会社が協力してくれることで成り立っている
ハンバーガーって、どうやって作られていると思いますか?
料理の手順としては大正解です!
では、もうちょっと深く考えてみてください。
- パンはどうやって作られましたか?
- 野菜はどこで収穫されたと思います?
- お肉やケチャップはどこから運ばれて来たのでしょう?
もうお気付きかと思いますが、ハンバーガーを作るにも、決してそのお店の中だけでは完結できないわけですね。
- バンズ(パン)を焼いてくれる、パン屋さん
- ハンバーガーに入っているトマトや、ポテトの原材料のじゃがいもなどを作ってくれる、農家さん
- バンズ(パン)やパティ(肉)などの食材を運んでくれる、運送会社さん
などなど。
このように、ハンバーガー屋さんが事業で成功する(儲かる)ためには、いろんな人やお店・会社の協力が必要なのです。
1つのお店を応援すると、他の人やお店・会社も応援することになる
スタッフや近隣のお店
上記以外にも、いろんな人やお店・会社が関わっています。
例えば、
- そのハンバーガー屋さんで働くスタッフの人
- 近くにある洋服屋さんやカラオケ屋さん
当然ですが、起業家さん1人でハンバーガーを作るところから販売・接客など全部やっていたら、そんなにたくさんのお客さんを迎え入れることはできません。
一緒に頑張ってくれるスタッフさんを雇ってこそ、お店は成長できます。
近くにお店があるのも重要です。ポツンとハンバーガー屋があるだけだったら、人通りは僅かでしょう。
でも、周りにいろんなお店があれば、そのお店に来た「ついで」にハンバーガーを食べに来てくれるかもしれません。
1つのお店にとって、スタッフや近くのお店の存在って、大きいですね!
ところで、これら2つを別の視点から見てみると、どうでしょうか?
スタッフさんを雇ったということは、スタッフさんにはお給料が入ります。
ハンバーガー屋さんが儲かってその分たくさんお給料がもらえたら、スタッフさんは服とか旅行とか自分の好きなことに使えるでしょうし、ハッピーですよね^^
周りのお店、例えば洋服屋さんやカラオケ屋さんがあったらどうですか?
ショッピングやカラオケに来たついでに、ハンバーガーを食べる
かもしれませんし、逆に
人気のハンバーガーを食べに来たついでに、ショッピングやカラオケに行く
という人もたくさんいそうですよね?
そうしたら、洋服屋さんやカラオケ屋さんも儲かることになるので、とっても嬉しいことです。
ハンバーガーの材料に関わる人・会社
そして更に、先ほどの「ハンバーガーを作るために協力してくれる」パン屋さん・農家さん・運送屋さんなどもそうです。
当然ボランティアで協力してくれるわけではないですから、あくまでも「仕事として」パンや野菜を提供してくれたり、材料を運んでくれます。
ハンバーガー屋さんが儲かって、そうした「仕入れ」をたくんしてくれれば、自分たちも儲かるので、とってもハッピーです。
このように、「1つのお店が儲かると、他の人やお店・会社も儲かる」というのが、世の中の流れ。
「経済(けいざい)」の仕組みなのです。
(経済については、別の記事で改めて解説します。)
株式投資を始めてお店や企業を応援し、世の中全体を豊かに(ハッピーに)しよう!
上記の流れを今回のテーマ、株式投資の本質に当てはめてみましょう。
1つのお店を出資という形で応援して、そのお店が儲かると、同時に他の人やお店・会社も儲かる
つまり、
1つのお店を応援することで、間接的に他の人やお店・会社も応援することになる
いかがでしょう? こうなりますよね。
これまではハンバーガー屋さんを例に解説してきましたが、他のどんな業種・職種にも当てはまることです。
ある人(投資家)がお店・企業を応援するつもりで出資をして、
そのお店・企業が、頑張って世の中に良い物・サービスを生み出して「儲かる」ことにより、
そこで働く従業員の収入も増え、周りのお店など地域社会も元気になる。
そして、出資した人(投資家)自身も配当金・株主優待や値上がり益が得られて豊かになる。
株式投資ってこんなふうに、世の中全体を良くすることに貢献して、結果として投資家自身も豊かになる仕組みなのです!
もちろん、「投資した資金が増えるか減るか」という要素は非常に重要ですし、前回・前々回で説明した「元本割れリスク」といった注意点もあります。
それでも、上記の本質は、ぜひぜひ覚えておいていただきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これまでのシリーズで、未成年者向けの「投資とは」「株式投資とは(基礎+本質)」をみっちりお伝えしました。
これらをしっかり子どもたちに教えていただくと、その子の将来の資産形成・資産運用に間違いなく役立つと確信しています。
ご両親やおじいちゃん・おばあちゃんなど、伝える側の方の資産形成・資産運用にもプラスに働くことですので、ぜひ少しずつでも子どもに伝える時間をとっていただけたらと思います。
ここまで来ると、「投資をやってみたい!」と子供たちが目を輝かせた時にどうすべきか、という問題もきっと出てきますね(笑)
次回、「未成年者向けの投資・運用を始める時の流れ、手続き」について解説しますので、ぜひそちらもお読みください。
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