(この記事は2020年7月30日に執筆しました。)
みなさんは街中でスーツを着た方などが、「カラフルな円形のバッジ」を付けているのをみたことがありませんか?
テレビ等でも、阿部首相や小泉環境相などの政治家や大手企業の経営者等が付けているシーンを見たことがある方も多いはずです。(最近はコロナというかマスクで目立たなくなっていますが…)
あのバッジは、「SDGsの趣旨に賛同している」「勤め先がSDGsに関連する事業をしている」といったことを示すためにつけるものです。
“SDGs”は「投資・運用」とも関係が深いので、今回、ブログのテーマとして取り上げてみることにしました。
できるだけ【簡単に・分かりやすく】お伝えしたいと思います。
「SDGs」って、なに?
SDGsは、人類が直面する様々な問題・課題を解決するための「世界共通目標」
いま、私たちが住む地球上で、様々な問題が起きています。
気候変動、プラスチック汚染、生態系破壊、貧困、飢餓、紛争、格差 etc…
みなさんも、昨年の台風15号や近年頻発する集中豪雨、猛暑など、「異常気象が続いている」と感じている方が多いと思いますが、
これらは、CO2排出量増大を主原因とする気候変動(温暖化)の影響によるもの、ともいわれています。
このままCO2の排出量が増え続けると、2050年頃には世界の気温が2℃も上昇するといわれていて、
2℃も上昇してしまうと、「海面上昇」「台風の巨大化・集中豪雨」「熱帯夜の恒常化」など深刻な問題の発生につながります。
「こうした問題を置き去りにせず、世界全体で向き合い解決し、持続可能で豊かな未来を実現しよう!」ということで、
2015年に国連サミットで採択されたのが「SDGs」。
Sustainable Development Goalsの略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。
※ちなみに、読みは「エス・ディー・ジーズ」です。(エス・ディー・ジーエスではありません)
SDGsの「17の目標」
SDGsは2030年までを期限とする17の国際目標(ゴール)と、それを細分化した169項目のターゲットによって成り立っています。
17の国際目標は下記のとおり。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
※詳細はこちらをご覧ください。(国連広報センターHP)
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31737/
【全世界で】【全員で】取り組むべき目標
SDGsは2001年に採択された「MDGs(ミレニアム開発目標)」が前身なのですが、そのときはあくまでも発展途上国向けの国際目標でした。
しかし、SDGsの重要なキーワードとして「誰一人取り残さない」が掲げられており、
先進国や発展途上国(開発途上国)を含むあらゆる国や自治体、NGO(非政府機関)、大企業、中小企業、個人事業主、株主、一般生活者・消費者にいたるまで、
【全世界で】【全員で】取り組むべき“世界共通目標”となっています。
その点が最大の特徴であり、今までにない画期的なものであるといわれています。
(他に「CSR」も2000年前後から一時期注目を受けましたが、個人的には「大手企業がボランティア的に取り組むもの」といった捉えられ方が多かったように思います。
その点、SDGsは大手も中小も巻き込んで、ビジネスの成長と一体で取り組もう!というコンセプトが素晴らしいと感じます。)
見方を変えると、それくらい現在起きている問題が深刻かつ緊急性の高いものだということでしょう。
「人類は中長期的にこれまでの豊かな生活を失うほどのリスクを抱えていて、今すぐに全世界でみんなが行動に移さない限り、持続可能な社会は実現できない」状況に瀕しているのです。
SDGs達成に向けた取り組みは「できることから、ちょっとずつ」
上記のとおり、言うまでもなく、SDGsは読者のみなさんも私たちあしたばメンバーも含め、決して他人事にはできない「身近で重大なテーマ」といえます。
でも、
「一体どんな取り組みをしたらいいのか、イメージがわかない」
「ボランティア?それだとなかなか時間とお金の余裕がない…」
そんなふうに感じる方もきっと多いはずです。
大丈夫!
一般生活者(消費者)としてのSDGs達成に向けた取り組みは、
「できることから、ちょっとずつ」で良いと思います。
例えば、「買い物のときにレジ袋をもらわないようにする」だけでも、12・13・14の目標達成につながる大きな一歩です。
※今年7月からレジ袋が有料化されたのは、SDGsの観点からも大きな前進と言えますね。いろいろな議論もあるのですけど…
詳細は次回以降にしますが、「プラスチック汚染」はとてもとても深刻な社会課題なので、これこそ全員が「自分事」として考えておきたい課題です。
「長期投資」はSDGsに貢献するアクション
そして実は、SDGsは弊社のお客様が実践されている「長期投資」も、SDGs達成へ間接的に貢献している行為です。
なぜなら、今後は「ESG」の観点から、SDGsに沿った事業活動を継続できる企業が支持され、成長を続けていく方向。
逆に、SDGsを無視した事業活動を続ける企業は市場から淘汰される可能性が高いといえます。
※ESGについても、詳細は次回以降に
そのため、「長期投資」を掲げるアクティブファンド(入念な企業調査をもとに銘柄選別して高いリターンを目指す投資信託)は、SDGs推進企業に投資している傾向にあります。
よって、そのファンドで長期視点で積み立てなどを継続している弊社のお客様も、「間接的にそれらの企業に投資(=出資、応援)している」といえるからです。
このように、
「イチ生活者」としても「イチ投資家」としても、“意識的”“無意識的”を問わず、【みんなで】できることからちょっとずつ取り組んでいくことが大事だと、私たちは考えています。
きっと、その「ちょっとずつ」の輪が広がれば、一大ムーブメントになることでしょう!
終わりに
既にSDGsを理解され、達成に向けた取り組みを実生活やビジネスで実践されている方もいらっしゃるとは思いますが、
あるアンケート調査によると、日本人のSDGs認知度は16%という結果もあります。
(「内容まで知っている」の回答は4%程度)
じわじわと認知されてきているようですが、まだまだ【みんなで】【全員で】とはいえませんね。
延期になったものの東京オリンピック・パラリンピックや2025年の大阪万博など、国際的な重要イベントを控える我が国こそ、
もっともっとSDGsの取組を実践し、世界に発信していってほしい!と願っています。
私たちも、微力ながら貢献していきたいと本気で考えているので、少しずつですができることから行動していきます。
また、みなさんと一緒にSDGsについて考え、行動につなげる機会をもっと増やしていきたいと思います。
次回以降のブログでも少しずつテーマにあげていきますので、
ぜひ「こんな取り組み事例を知ってるよ」「私はこんなことを実践してますよ」といったお声をいただけたら嬉しいです!
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