「PayPay(ペイペイ)で自動車税や軽自動車税が払えるって本当?」
「自動車税の支払いでもPayPayのポイントは貯まるの?」
この記事は、そんな疑問がある人向けです。
税金・公共料金のキャッシュレス決済(現金を使わずに支払いを済ませること)の導入は、2021年現在、政府主導で着々と進められています。
実際に自動車税の納付はクレジットカードでも可能になりましたが、実はキャッシュレス決済アプリ「PayPay」も支払いに対応しています。金額分のポイントも還元されるため、現金納付よりもおトクです。
当記事ではPayPayを使った自動車税の支払い方やメリットなどを解説します。
※当記事ではキャッシュレス決済アプリのpaypayや流通系の電子マネー(nanacoや楽天Edy)をまとめて電子マネーとしている箇所があります。支払い方法に違いがあるものの、どちらも同じく電子マネーと考えて差し支えありません。
PayPayで自動車税や他の公共料金・税金を支払えます!
自動車税はPayPay残高で支払えます。2021年8月時点では、北海道・秋田・岩手・山形以外の43都道府県にて対応中です(軽自動車税は別途確認が必要)。
対応範囲は徐々に拡大しているので、いずれ47都道府県すべてで自動車税のPayPay支払いができると思われます。
くわしい対応場所については、PayPay公式サイトの「paypayが使えるお店/サービス」にて検索可能です。
PayPayで自動車税を支払う方法
PayPayで自動車税を支払うときは、PayPayアプリの「PayPay請求書払い」サービスを利用します。方法は非常に簡単です。手順で以下でまとめました。
- PayPay残高が自動車税を支払える金額になるまでチャージする
- アプリのホーム画面のスキャンを選択する
- 送付された自動車税納税通知書のバーコードを読み込む
- 支払うボタンを押して支払を完了する
- 支払額・支払先・還元ポイントなどが表示される
(出典:PayPay)
ただし金融機関・コンビニ・役所窓口ではPayPayの支払いに対応していません。こうした窓口での直接支払いは、原則として現金納付のみです。
PayPayで支払える税金・公共料金
PayPayで支払えるのは自動車税だけではありません。他の地方税や公共料金の支払いにも対応しています。たとえば次のとおりです。
- 電気・水道・ガスなどの光熱費
- 国民健康保険料や介護保険料などの公的保険料
- 固定資産税・個人事業税・住民税などの地方税
- 給食費や学童クラブなどの保育・教育関係費 など
ただし自治体や企業で対応範囲が異なるため、paypay公式サイトの「paypayが使えるお店/サービス」を詳細をご確認ください。
なお2022年1月からは所得税や贈与税などの国税も、スマートフォン決済アプリに対応すると政府が発表しています。今後もPayPayをはじめとするキャッシュレス決済の導入が進んでいくと考えられます。
自動車税の支払いに使えるPayPay以外の電子マネー
PayPay以外にも、自動車税の支払いに対応している電子マネーがあります。どの種類が使えるは自治体によって違うため、自治体の公式サイトや役所の窓口などで確認しましょう。
自動車税の支払いに使える主な電子マネーは次のとおりです。
- LINE Pay
- Fami Pay(ファミペイ)
- au Pay
- Pay-easy(ペイジー)
- PayB
- WAON
- nanaco など
PayPayで自動車税を支払うメリット|ポイント還元率はいくらか
PayPayで自動車税を支払うと、「金額に応じたポイントがつく」「自宅で気軽に納税できる」という2つのメリットがあります。
とくにポイント還元について気になる人も多いと思うので、ぜひ参考にしてください。
還元率0.5~1.5%でポイントがつく
PayPay残高で自動車税を支払うと、支払い金額に応じてさらにポイントがつくのがメリットです。
還元率は原則0.5%ですが、「PayPaySTEP」の一定の条件を満たすと、翌月の還元率が1~1.5%付与に上昇します。
PayPaySTEPの仕組みは2021年7月以降、以下のように変更となっています。注意してください。
還元率0.5% | 条件未達成の通常状態 |
---|---|
還元率1% | 「PayPayで300円以上の30回支払い」と「PayPay決済金額50,000円以上の支払い」をどちらも達成 |
還元率1.5% | 「対象サービス利用」「プレミアム会員登録」「PayPayとYahoo!アカウントの連携」と上記条件を加えた4条件を達成 |
以下では家庭用の乗用車にかかる自動車税だと、どれくらいPayPayのポイントが還元されるのかをまとめました。
2019年10月1日から実施された、自動車税の引き下げを考慮したものもあわせてご覧ください。
<2019年9月30日以前に新規登録した車の場合>
<2019年10日1日以後に新規登録した車の場合>
※経済産業省の公式サイトを参考に作成
自動車税の支払いをPayPayに変えるだけで、おおよそ100円~1,600円の範囲でおトクになります。
ポイ活(キャッシュレス決済アプリやクレジットカードのポイントをおトクに貯める活動)をお考えの場合は、PayPayでの自動車税納付を検討してみてはいかがでしょうか。
自宅で気軽に納税ができる
PayPayを利用した自動車税支払いなら、スマートフォンやタブレットにダウンロードしたアプリの操作だけで完結できます。わざわざ金融機関や役所窓口まで足を運ぶ必要がありません。
「支払いに行くのがめんどくさい」「ついつい支払うのを忘れてしまう」という人でも、自動車税納税通知書がきたらその場で支払いが可能です。
PayPayで自動車税を支払うときの注意点
PayPayで自動車税を支払うと、窓口に自動車税納税通知書を出さずに完了できます。しかしその代わりに、納税証明書・領収書がその場で受け取れません。領収書は発行自体に対応していません。
もし納税後すぐに軽自動車の車検などで納税証明書が必要な場合は、金融機関・コンビニ・役所窓口の利用をおすすめします。PayPayで支払った後に納税証明書を発行したいときは、自動車税の支払い先の自治体で手続きしましょう。
また注意点として、自動車納税証明書とPayPay支払いの二重納付が挙げられます。二重納付しても還付金として手元に返ってきますが、1~2ヶ月程度の時間がかかります。
なおPayPayでの支払いは、自動車税納税通知書の納期限までしか受け付けていません。納期限が過ぎてから納税するときは、各自治体の役所で通常の支払い手続きが必要です。
自動車税の納期限は、原則として5月31日です。
電子マネー以外のキャッシュレスで自動車税を支払う方法
電子マネー以外にも、クレジットカードを使うことで、キャッシュレスによる自動車税支払いができます。概要をご紹介します。
クレジットカードで自動車税を支払う
自動車税の納付は各種クレジットカード(Mastercard・VISA・JCBなど)でも行えます。各自治体が開設する支払専用サイトにアクセスし、必要情報を入力して納付しましょう。
クレジットカードでの自動車税納付の特徴は次のとおりです。
- 支払額に応じてポイントが貯まる
- 分割払いにできる
- 納税証明書・領収書は別途手続きしないと発行されない
- もともと口座振替で納付していた人は切替手続きが必要になる
- クレジットの決済手数料がかかる
- 支払専用サイトの使用手数料がかかる
なおクレジットカードで貯めたポイントを現金還元し、そのお金で自動車税を支払うことで、間接的にポイントで自動車税を支払う方法もあります。
2021年11月29日にはPayPayのクレジットカード「PayPayカード」の発行計画があると報道がありました。今後もクレジットカード×キャッシュレス決済アプリの連携が進んでいくかもしれませんね。
「Yahoo!公金支払い」を利用して自動車税を支払う
「Yahoo!公金支払い」とは、クレジットカードを利用して自動車税を始めとする地方税、健康保険料、水道料金、NHK放送受信料が支払えるサイトです。
Yahoo!公金支払いの特徴は、システム手数料クレジットカード支払いと大体同じです。しかしYahoo!JAPANのIDでログインすると、Tポイントで支払いができるメリットがあります。
対応自治体は、公式サイトにてご確認ください。
キャッシュレス決済での公共料金・税金支払いでマネーリテラシーを高めよう
PayPayを利用して自動車税を支払うと、支払金額の0.5~1.5%のポイントが還元されたり、自宅で気軽に納税できたりなどのメリットがあります。
日本だけでなく、世界的な流れでキャッシュレス決済の導入が進んでいます。
ポイント面でも、マネーリテラシーを高める意味でも、一度PayPayといったキャッシュレス決済アプリでの税金納付も検討してみてはいかがでしょうか。
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