なぜ、節約が続かないのか?
「物価が上がっているのに、どうしてうちの貯金は増えないんだろう…」
ネットで節約術を調べたり、お金の本を買ったりしたものの、「情報が多すぎる」「複雑で失敗が怖い」と感じ、結局、行動に移せずにいる方も多いのではないでしょうか。
日々の食料品は値上がりし、それに加えて子どもの教育費という大きな出費も迫ってきます。
毎日仕事・家事・育児で忙しく、時間がない中で「食費を削る=我慢」などの節約を始めると、家族のストレスも溜まり、結果的に挫折してしまいます。
本記事では、生活の質を下げずに、忙しいあなたでも着実に貯蓄を増やす方法、一度仕組みを作れば自動で効果が続く節約術をご紹介します。
まずは効果の大きい「固定費」の見直しから、一緒に家計を整えていきましょう。
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満足度を下げずに「効果が続く」固定費を自動で削る

忙しい共働き世帯が最初にやるべきは、手間をかけずに毎月の支出を自動的に減らしてくれる「固定費」の見直しです。
固定費を減らすメリットは、一度仕組みを作れば、何もしなくても永続的に節約効果が続く点です。
例えば、月5,000円の固定費を削減できれば、年間で6万円の貯蓄が自動で生まれます。
これは、毎月コツコツ食費を5,000円削る労力と比べれば、圧倒的に手間がかかりません。
まずは、以下の3つの項目を見直してみましょう。
掛けすぎている生命保険料をカット
共働き世帯は「保険に入りすぎている」ケースが多く見られます。
生命保険に関する全国実態調査では、世帯年間払込保険料は「夫婦のみ(40歳未満)」で44.3万円と最も高額になっており、保険にお金をかけすぎている現実が見えてきます。
末子小・中学生世帯も平均約37.6万円と高額ですが、これは子どもの成長とともに増える傾向にあり、末子高校・短大・大学生世帯になると40万円を超える世帯が多くなります。
共働きで世帯収入があるにもかかわらず、これほど高額な保険料を払っているのは、「万一の不安」が大きいからでしょう。
しかし、その「不安」の多くは、公的な制度と現在の貯蓄でカバーできるかもしれません。
高い保険料は、家計にとって「自動で減らせる固定費」であり、削減できれば年間数十万円が自動貯蓄に回せる大きなチャンスです。
もしもの時に足りなかったらって考えると、やっぱり不安です。
👉死亡保障の見直し: 夫婦ともに働いている場合、片働き世帯に比べて必要な死亡保障額は少なくなります。
現在の貯金や、遺族年金などの公的保障を踏まえて、本当に必要な保障額だけにスリム化しましょう。
👉医療保険の不要な特約を解約: 高額になりがちな「がん保険」「三大疾病特約」など、特約を一つひとつ見直し、本当に必要か確認するだけで、月々の保険料を数千円単位で減らせます。
保険の見直しは判断が難しい部分です。
保障が足りないのは不安ですが、掛けすぎは貯蓄の大きな妨げになります。
「本当に必要な額」を知るには、公的保障や家族構成を踏まえて計算する必要があるため、一度FP相談などで診断してもらうのがおすすめです。
参考:公益財団法人生命保険文化センター|生命保険に関する全国実態調査
通信費・サブスク:無駄な出費を徹底断捨離
現代の固定費の代表格である通信費とサブスクリプション。
この見直しは、家計に即効性があります。
👉スマホ代: 大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、家族全員で月数千円〜1万円以上の節約になることも珍しくありません。
👉サブスク: 動画配信サービス、音楽配信、アプリの有料会員など、「なんとなく契約」していて、直近1ヶ月で一度も利用しなかったものは、リストアップしてすぐに解約しましょう。
見落としがちな光熱費!電力・ガス会社の見直し
電力自由化・ガス自由化以降、会社を自由に選べるようになりました。
👉家族構成・使用状況に合うプランを探す: ライフスタイル(昼間の在宅時間、夜間の使用量など)に合わせ、最適なプランを提供している会社に切り替えるだけで、毎月の基本料金や単価が下がり、自動で節約できます。
契約変更の手続きは、すべて新しい会社が行ってくれるため、手間はほとんどかかりません。
💡節約で浮いたお金の活用法
この見直しで浮いたお金は、そのまま貯金するのではなく、新NISAを使って資産運用に回すのがおすすめです。
忙しいあなたでも自動で積立ができ、将来の教育費や老後資金の不安を解消する助けになります。
NISAについては以下の記事で詳しく説明しています。
今さら聞けない…そもそもNISAってなに?|FPオフィス「あしたば」
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ストレスをためない!変動費の「メリハリ消費」術

固定費を削減してベースとなる貯蓄体質ができたら、次に、日々の満足度を保ちながら変動費を抑える「メリハリ術」を実践しましょう。
食費などの細かい節約に疲れて、挫折することがないようにするのが目標です。
「削るもの」と「削らないもの」を明確にする
家族の幸福度を下げてしまうような我慢は不要です。
👉削らないもの: 家族の思い出になる出費(年1回の旅行、子どもの習い事、たまの外食など)や、生活の質を上げる出費(時短家電、質の良い寝具など)はそのまま維持します。
👉削るもの:衝動買い、なんとなく買ったコンビニコーヒー、習慣化されていない趣味の道具など、なくても生活の満足度が下がらない出費だけをターゲットにします。
食費を自動で抑える「まとめ買い」
食費を減らす上で重要なのは「買い物回数を減らすこと」です。
👉買い物は週1〜2回に: スーパーに行く回数が増えると、必然的に「ついで買い」が増え、予算をオーバーします。
買い物に行く前に、必要なものだけをリスト化しておくことで、スーパーでの衝動買いを防ぎ、時間を短縮できます。
💡食費の賢い裏ワザ:プライベートブランドを賢く活用
家計の味方であるスーパーのプライベートブランド(PB)は、品質を維持しながら価格が抑えられています。
調味料やティッシュなど、こだわりの少ないものから切り替えるのがおすすめです。
プライベートブランド商品の活用については、下記の記事をご覧ください。
【PB商品】物価高騰が続く今こそ上手に活用してメリハリ消費を!|FPオフィス「あしたば」
冷凍食品・大容量品を賢く活用するストック術
忙しい共働き世帯にとって、冷凍食品や半調理品は「時間」という最も貴重な資産を守ってくれる必需品です。
👉冷凍庫をフル活用: お肉や魚を特売日に大容量で購入し、すぐに小分けにして冷凍保存しましょう。
👉手間より単価重視: 野菜もカット野菜や冷凍野菜を活用し、単位あたりの価格(gあたりの価格)が安いかどうかを意識して購入すれば、無理なく食費を抑えられます。
💡食費の賢い裏ワザ:「ふるさと納税」で食費を浮かせる
ふるさと納税を活用すれば、お米・お肉・お魚などを返礼品として受け取れるため、食費をまかなえます。
ふるさと納税については、以下の記事で詳しく解説しています。
ふるさと納税は本当に“高い”?共働き世帯が失敗せずに得する簡単3ルール|FPオフィス「あしたば」
完璧を目指さない!「できること」から始めましょう

節約は「完璧」を目指す必要はありません。
大切なのは、「忙しいあなたでも、生活の満足度を下げずに続けられるか」です。
まずは固定費の仕組み化から着手し、浮いたお金で教育費の不安を和らげ、家族のQOL(生活の質)はしっかり守りましょう。
忙しい中で、「本当にこれで正しいの?」「もっと効率的な方法はないの?」と迷うのは当然です。
ニュースやネットで「新NISA」「資産運用」といった言葉をよく目にするようになったものの、具体的な一歩は、なかなか踏み出せないものです。
あしたばの個別相談では、「お金の不安」がある方に向けて、家計の現状分析から最適な積立額の算出まで、簡単で確実な方向を具体的にご提案します。
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