「iDeCo(イデコ)を始めようと思うけど、手続き上の注意点は?」
「iDeCoって手続きが面倒なイメージ…。実際のところはどうなの?」
今回は、そんな疑問にお答えする内容です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、国が用意している「じぶん年金(老後資金)をつくるための制度」。
iDeCoはやや複雑な制度で「気を付けるべき点(=注意点)」が多いため、複数回に渡って詳しく解説しています。
今回はiDeCoの「加入手続きをする時」の注意点です。
正直なところ、一般的な制度説明チラシやネット上の記事など他では書かれていない視点も取り入れています。
私たちは「FP兼 金融証券仲介業者(IFA)兼 保険代理店」として現場で実務をこなしているから、お伝えできるのです。
ぜひ、しっかりと確認しておきましょう!
(とにかく、“分かりやすく”いきたいと思いますので、細かいルール・用語の説明は一部省きながら進めていきます。ご容赦ください。)
加入手続きの流れ
実際に、iDeCoに加入しようと考えた際は、次のような流れで手続きを進めます。
- 窓口となる金融機関(運営管理機関)で資料請求
- 送られてきた所定の書類に、住所氏名や引き落とし口座情報等を記入・押印
- 身分証明書等を添付し、各種書類と一緒に返送
- 加入手続きが完了すると、ID・パスワードが記載されたハガキが送られてくる
- (②で運用する商品の配分指定をしなかった場合)専用サイトにログインし、自分で運用する商品の配分を指定
- 掛金の引き落とし・積み立てスタート
iDeCoは「手続きの煩雑さ・分かりづらさ」が制度上の問題点とも指摘されています。特に次の点は確認しておくと良いでしょう。
【注意点①】「個人払込」or「事業主払込」の選択
iDeCoは、上記工程②で掛け金の払い方を「個人払込」か「事業主払込」から選択する必要があります。
言い換えると、「個人口座からの引き落とし」か「給与天引き」かを選ぶ、ということです。
「残高不足の心配がなくなるから、給与天引きにしたい」という方も多そうですが、、、実務上は企業の担当部署の事務負担が増すため、企業側に断られるケースもあります。
※法令上は断れないのですが、現場はそうでないということです…
実のところ、給与天引きの方が「年末調整の手続きが不要」といったメリットもあるのですが、逆に「金額変更をする度に勤務先に申し出る必要がある」といったデメリットもあります。
FP安藤の主観として、「iDeCo加入中に金額変更ができるのは重要な機能」と考えていますので、ここは「個人払込」を選択する方がベターかと思います。
【注意点②】会社員・公務員の人は、勤務先に書類を提出する必要あり
会社員・公務員の人は、前述の工程③で
「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」という書類を勤務先の担当部署に提出し、記入・押印のうえ返却してもらう
というステップを踏む必要があります。
※自営業の方(第1号加入者)、会社員・公務員の配偶者で専業主婦(夫)の方(第3号加入者)は、上記ステップは不要です。
勤務先の担当部署の方が慣れていると手続きはスムーズですが、小規模の企業の場合はiDeCo加入手続きの対応をあまりこなしていないケースも多く、その場合はだいぶ時間がかかることも…
私たちは多くのiDeCo加入サポートをしてきましたが、このステップで止まってしまう方がたくさんいますので、ご面倒でも早めに勤務先に提出・お願いするようにしましょう!
それでなくても、iDeCoの加入手続きは審査の時間等もあることから1~2ヶ月はかかるといわれています。
余裕をもって手続きを進めていくことが大事です。
※もしあなたが勤務先で「初めてiDeCoに加入する人」だった場合、勤務先の担当者が「事業者登録」という手続きをする必要があります。手続き自体は簡便で、あなたが運営管理機関に書類を返送することで完了します。
<補足> 会社員の方で勤務先に確定拠出年金制度がある方は、こちらをチェックしておきましょう!
【注意点③】運用商品の配分指定忘れはダメ!
iDeCo加入手続きの最後の関門ともいえるのが、前述の工程⑤「専用サイトから、自分で運用商品の配分を指定する」です。
窓口の金融機関(運営管理機関)によっては工程②の段階で運用商品の配分指定をする書類も同封されているため、それに記入すれば配分指定は完了します。
しかし、その書類が同封されていない金融機関では、工程④のID・パスワードが「届いてからしかできない」手続きとなっています。
工程②の書類提出から1ヶ月程度経った後に、自ら進んでその手続きをしなければならない。
日々忙しくされている現役世代の方々にとって、忘れずにこの手続きを完了させるのはそれなりにハードルが高いことといえるでしょう。
配分指定を忘れても払った掛金が消えてなくなることはありませんが、「指定運用方法」という、金融機関が決めた運用商品に自動的に配分されることとなります。
多くの金融機関が「元本確保型」と呼ばれる預貯金タイプの商品を指定しているため、こうなってしまうと運用効果が全く望めません。
必ず運用商品の配分指定を忘れないよう、ご注意ください!
※個人的には、弊社で推奨しているSBI証券のiDeCoは「配分指定を工程②の書類提出時に完了させることができる」ため、配分指定忘れの心配がなく安心です。
まとめ
以上、iDeCoの加入手続きをする時の注意点をお伝えしました。
今回は手続きについてかなりポイントを絞って解説しました。(もっと細かい点も含めると、実はまだあります…)
窓口の金融機関によっても変わりますし、対面窓口かインターネット上の窓口かによっても変わる部分があります。
個別具体的な手続きのご相談は、窓口の金融機関にご相談いただくか、私たちのようなFPにご相談ください。
次回以降で「加入している間」「最後に受給するとき」の注意点もしっかり解説しますので、ぜひチェックしておきましょう!
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、5年前の創業当初からiDeCo/イデコや企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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