(この記事は2020年7月13日に執筆しました。)
20代の皆さ~ん!
「なんとなくお金のことが不安…」
「でも、20代のうちから将来のこと考える必要あるのかな…」
という気持ちはありませんか?
そんな気持ち、プロに聞いてもらいましょう!
ということで今回は、20代×あしたばFP座談会をお送りします!
- これから先、どんなお金がかかってくるの?
- 将来のこと、どうやって考えたらいいの?
- 上手くお金を貯めるコツは?
そんなギモンにお答えしていきます!
座談会メンバー紹介
マツノさん(26)
社会人4年目。年収350万。一人暮らし。
新卒で勤めた会社、なんとなくこのままここにいていいのかな?と悩み中。
いつか結婚したいな、子供も欲しいな、と思っている。
先輩から「貯金したほうがいいよ!」と言われて、月1万ずつ貯金している。
本音では「まだ将来のお金とか、考えなくてもいいよね…?」と思っている。
安藤FP
株式会社あしたば 代表取締役社長。ファイナンシャルプランナー(FP)。
全国各地でマネーセミナーの講演を務め、『誰でも始められる、お金の貯め方・増やし方』を伝えている。登壇回数は一般向け・プロ向けをあわせ年70回以上、受講者はのべ3000人を超える。
私生活ではB級グルメをこよなく愛す二児のパパ。
なんとなく、お金のことが不安です。
マツノさん
早速ですが、なんとなく、お金のことが不安です。あまり将来のイメージがなくて、実感がわかないというか…。
安藤FP
そうなんですね。ちなみに、今貯金とかどれくらいしてますか?
こつこつ 安藤FP
貯金は始められてるんですね!そろそろ貯金をしなきゃってご自身で思われたんですか?
マツノさん
こないだ26歳になったので、何となくはじめようかなと…。
安藤FP
そうだったんですね。お金のことを考える上で大事なので少しお伺いしますね。イメージでいいのですが、将来的には結婚や出産というのはお考えなんですか?
マツノさん
うーん、30歳くらいで結婚して、子供も欲しいなぁと思っています。
安藤FP
そうなんですね。
貯金をちょっとずつはじめられた今、ちょうどいいきっかけだと思います。生きていくうえでこれからどんなことがあるか、お金の面ではどういう備えが必要か、今から考えておいたほうがいいと思います。
人生、お金のかかるタイミングが意外とある
安藤FP
ちょっとイメージしてみましょう。
たとえば結婚する時。結婚自体に費用がかかりますよね。指輪、結婚式、披露宴、二次会、一緒に住むなら引越し費用、新婚旅行…いろいろかかる感じしません?
指輪、結婚式、新婚旅行…。 安藤FP
もし30歳で結婚となれば、あと4年間のうちにかかってくるわけですよね。「ちょっと今月来月でなんとか貯めよう」というレベルじゃないお金がかかってきますよね。
安藤FP
お子さんのこともイメージされているなら、教育にかかるお金が発生してきます。マツノさんも大学出られてますよね。
安藤FP
親御さんが出してくれたり、奨学金を使ったりと、お金がかかりましたよね。お子さんが大きくなる十何年後のお金も考えておかないといけないですよね。
マツノさん
そっかぁ…。
もし、結婚や子供のことが将来なくても、老後とかって生きてたら必ず迎えますもんね…。
安藤FP
そうですね。お金のかかるタイミングはいずれやってきます。これを機に、ぜひ将来を考えられるといいかなと思います。
人生でお金のかかるタイミングは意外とある。
まとまったお金が必要になってからすぐ準備することは難しいので、早いうちから考えておく必要がある!
まずはどういう生き方をしたいか?を考えてみる
マツノさん
将来のこと考えたいんですけど、収入少ないし、転職するかもしれないし、今は余裕がなくて…。
安藤FP
何を重視するかだと思います。お金のことばかりじゃなくてもいいと思います!例えば「こういう暮らしがしたいからこれくらい稼ごう」と考える方もいらっしゃいます。
のんびり過ごしたい…?キラキラ豪華に過ごしたい…?
安藤FP
いまの年収だとその暮らしが実現できないのであれば、将来に向けて収入を増やすことも考えなきゃいけないですよね。余裕のない状態がずっと続くのに、そこに子供…とかって、あまり現実的じゃないですよね。
マツノさん
たしかに…まずは自分がどういう生き方をしたいかを考えるのが大事ってことですね。
安藤FP
そうですね。どんな生き方にせよ、何らかの形でお金は必要になってきます。どういう生き方をしたくて、それにはどういう風にお金がかかってくるかな、という順番で考えてみるといいんじゃないかなと思います。
安藤FP
「ここに住みたい」とか「こんな人になりたい」とか、考えやすいところからちょっとずつ始めてみるといいと思いますよ。
ちなみに「転職するかも」っていうのは、何か理由がおありなんですか?収入を上げたいとか、それとも他の仕事をしたいのか…。
マツノさん
漠然と、新卒で入った会社にこのままいるだけでいいのかなと思うんです。自分の力になることを身に付けるために転職もありなんじゃないかなと思っています。
安藤FP
そうなんですね。自分がどうありたいかをベースに考えるといいと思います。転職を考えるときって、自分が目指したいところや欲しい収入など、ごちゃごちゃになりやすいです。ひとつひとつ整理するといいと思いますよ!
将来をイメージするときは、
- 自分がどうありたいか?(例:こういう暮らしがしたい、こんな人になりたい)
- それにはどういう風にお金がかかるってくるか
の順番で考えてみよう。
お金が貯まる人は“強制力”を活用している?
安藤FP
貯金する余裕すらないというお話でしたが、けっこうカツカツなんですか?
マツノさん
収入がそんなに高くないというのもあるんですけど…使っちゃうんですよね。なかなか余らせられなくて。
安藤FP
みんなそうですよ!それに関してはよくセミナーでもお話していますが、こちらをご覧ください。
安藤FP
このように、
残りを貯めるというのではなく、先によけておいて残りを使うという順番にすると貯まります。会社で財形とか持ち株とか、給与天引き系の貯金はありませんか?
マツノさん
あるんですけど、「この会社にずっといるか分からないし」と思ってやらなかったんですよね。
安藤FP
僕もおなじですよ!最初に勤めた会社ではやらなかったです。
安藤FP
はい。でもやっぱり、天引きでやってる人は貯まります。メンタルアカウンティングと言ったりするんですが、初めからよけられてると自分のお金じゃない感覚になるんです。
マツノさん
あ~、たしかに!給与から控除されてるものって“とられてる”感覚になります。
安藤FP
財形も同じ仕組みで“とられていく”から、気づかないうちに自然と貯まるんです。給与天引きじゃなくても、口座引き落としとかも同じ効果があります。
なので多少余裕があるなら、毎月1,2万くらいは強制的に“とられる仕組み”にするといいですね。
マツノさん
自分では貯められなくても、強制力をうまく利用するといいってことなんですね。
お金を貯めるときは強制力を活用しよう!(例:給与天引きや、口座引き落としなど)
私にもできる貯金のやり方って?
安藤FP
貯金をとにかく増やすならつみたて定期預金とかですね。あとは多少なりともつみたて投資でふやしたほうがいいと思います。
優先度としては、いま数万しか貯金がないなら貯金かなと思います。緊急資金として生活費の半年分、最低でも3か月分は貯金があるほうがいいですね。
貯金もした上で、できればつみたて投資も考えていったほうがいいと思います。
マツノさん
投資ですか…。投資って、リスクがあるって聞くし難しそうだし、私にはできないと思います。
安藤FP
おっしゃること、すごくわかります。もちろんリスクはゼロではありません!ただ初心者の方向けセミナーでもよく、貯金だけではなく投資も考えてくださいということをお伝えしています。
貯金も大事なんですが、貯金だけだと全然増えないですよね。
マツノさん
それは、そうですね…。利息があんまり付かないとか聞いたことあります。
マツノさん
え、そうなんですか!?貯金なら絶対安心だと思っていました。
~次回へ続く~
今回のまとめ
- まとまったお金は、必要になってからすぐ準備することはできないので、早いうちから考えておく必要がある。
- 将来のことは、どういう生き方をしたいか?→それにはどんなお金がかかるか?という順番で考えてみる。
- お金を貯めるときは強制力を活用する。
次回はちょっぴり怖い!?「投資」についてお話していきます。
※次回はこちら
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