つみたてNISA/一般NISA

つみたてNISAのメリット

(この記事は2020年7月5日に執筆しました。)

つみたてNISA(積立型の少額投資非課税制度)とは、2018年~始まった「長い時間をかけて、コツコツと資産をふやしていくための制度」です。

以前の「つみたてNISAって何?」の記事(↓)で概要はご説明しましたが、改めて今回はメリットに絞ってお話ししていきます。

そもそも「つみたてNISA」って何?そもそも、つみたてNISAとは? できるだけ分かりやすく「基本のき」をご説明します。...

(とにかく、“分かりやすく”いきたいと思いますので、細かいルール・用語の説明は一部省きながら進めていきます。ご容赦ください。)

つみたてNISAのメリット

メリット① 投資で得られた「値上がりによる利益」「分配金」非課税になる

本来、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た「値上がりによる利益」や受け取った「分配金・配当金」に対して約20%の税金がかかります。

つまり、「普通に投資して増えた分は、一定の税金がかかる」とういことですね。

それに対し、つみたてNISAは「少額投資非課税制度」といって、普通に投資する時とは異なる「非課税口座」を開いたうえで投資していきます。

その「非課税口座」で投資した分に対しては、国が決めたルールの下で「得られた利益に税金がかからなくて済む(非課税になる)」のです。

“せっかくコツコツ投資しても税金で20%とられるのは…”

と思う人も多い中で、つみたてNISAはその課題をクリア―し、より効率的に資産を増やしていくことができます。

これがまず、つみたてNISAの最大のメリットといえるでしょう。

メリット② 非課税期間が「20年間」と長い

つみたてNISAの非課税期間は20年間

それに対して、2014年~先にスタートした「一般NISA」の非課税期間は5年間。(ロール―オーバーという“持ち越し”できる制度を使うと最長10年間)

相対的に非課税期間が長くなっています。

これには制度が創られた背景に絡むお話しなので詳細は別の機会にお伝えしますが、つみたてNISAは「30~40代前後の資産形成層」に投資のすそ野を広げ、資産づくりを後押しする目的でスタートしました。

そのため、5年程度の短期間で増やすことを目的とせず「10年・20年スパンで、コツコツと資産を増やすための制度」になっているのです。

メリット③ 流動性(換金性)が高い

つみたてNISAの非課税期間は20年間となっていますが、「20年ずっと続けなければいけない」という条件はありません。

「いつ解約(換金)してもOK、ペナルティもなし」

というルールですので、いつでも引き出せる安心感をもって投資を始めることができます。

「●●歳まで引き出し不可」

「●年以内に引き出すと、必ず元本割れ」

といったルールの制度・商品もありますから、それらと比べると「すぐに使えるお金」としての柔軟性はかなり高いといえますね。

※さらに、「いつ積み立てをストップしてもOK」というルールにもなっています。

ただし、この流動性(換金性)が高い=引き出し制限がないというメリットは、大きなデメリットの側面もありますので、次回の記事で必ず確認しておくことをおすすめします。

FP安藤
FP安藤
 意外に認識されていない(金融機関の担当者やWEBの情報で説明されていない)、「メリット兼デメリット」といえるポイント。要チェックです!

メリット④ 相対的に、コストがとても低い

つみたてNISAで投資する商品は、国が決めた基準を満たす投資信託またはETFから選びます。

その基準には、次のようなコストに関する要件が定められているので、どの窓口(金融機関等)で始めても「相対的にコスト(手数料)がとても低くなっています。

・販売手数料はゼロ(ノーロード)

・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定

(出所:金融庁HP

コスト(手数料)はその一部が販売する金融機関の収益になるため、これまでは

「金融機関が勧める商品はコストが高く、担当者(営業マン)に言われるがまま買ったり売ったりを繰り返すと、どんどんコスト負けしていく」

という悪しき歴史もありました。(それが原因で投資に対してネガティブなイメージを持つ人が多いと言われています。)

そこで、つみたてNISAは一定のコスト要件を設けることで、初心者の方がこうした「選んだ金融機関(ついた担当者)によってハズレを引く可能性」極力減らしたのです。

メリット⑤ 初心者の方にとって、始めやすい

前述のとおり、つみたてNISAはそもそも「30~40代の資産形成層」つまり“これから資産を増やしていく若手世代”の利用を想定して創られた制度なので、

「投資はやったことがない」「会社の確定拠出年金等でかじっただけ」といった“初心者”を想定しています。

商品は国が厳選した中から選ぶ

前述のとおりコストの要件を設けるなど、国(金融庁)が対象商品を「長い時間をかけて、投資でお金を増やしていくこと(=長期投資)に適したもの」に厳選してくれているので、安心感があり始めやすくなっています。

そもそも、日本には約6,000本の投資信託が存在すると言われており、一般の方(特に初心者の方)がその中から「自分に合った商品」を選ぶのは極めて困難です。

つみたてNISA対象商品は、2020年6月29日時点で182本(全体の約3%)となっているので、だいぶハードルが下がりますね。(それでも多いですが…)

その中でご自身のアセットアロケーション(資産全体のバランス)リスク許容度(どこまでリスクをとれるか)をふまえてチョイスすることになります。

※人それぞれ適正なアセットアロケーションやリスク許容度は異なるため、「自分はどの程度か?」を把握することをお勧めします。ぜひ一度、長期投資のアドバイスをしてくれるFPに相談してみましょう!

投資方法は「積み立て」のみ

「投資方法は積み立てのみ」というルールになっているので、まとまったお金を用意する必要もありませんし、「いつが買い時か?」とタイミングを計る必要もありません。

始めた後は淡々と、コツコツ長く続けていくだけ

分かりやすく、始めやすいですね。

また、毎月定額でコツコツと積み立て投資をしていくことになるので、

「もし株価が大幅下落しても、その間にたくさんの量(口数)を買えるメリットがあるため、回復しやすい」という“ドルコスト平均法”の効果が生じます。

「株価が下がったら不安になるかも…」という方も心穏やかに続けやすくなっているのも、つみたてNISAが「積み立てのみ」の制度である所以(ゆえん)ですね。

この点は、弊社のセミナーeラーニングで詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

まとめ

以上、今回はつみたてNISAのメリットに絞ってお伝えしました。

いつも必ずお伝えすることですが、どんな制度・商品でも「メリットしかない万能・カンペキなもの」など存在しません。

メリットがあるということは、当然デメリットや注意点もありますし、それは制度を利用する人それぞれの状況(年齢・収入・資産など)や考え方によっても異なります。

「お得だ!」「節税になりそう!」

と飛びつくのではなく、ぜひデメリットや注意点も理解したうえで、スタートしてくださいね。

次回の記事でその辺りはしっかりお伝えしますので、ぜひご覧いただければと思います。

つみたてNISAのデメリット・注意点つみたてNISA(積み立て版NISA)のデメリット・注意点をお伝えします。一般的な制度説明チラシやネット上の記事など「他では書かれていない視点」も取り入れています。ぜひ、最後までご覧ください。...

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