貯金したいけど、なかなか貯まらない…
しっかりと貯金するには、どうすればいいの?(具体的なやり方は?)
そんな悩みをお持ちの方、きっと多いと思います。
特に、社会人になって数年後とか「もうすぐ結婚」または「結婚したばかり」という、20代~30代の方に多い悩みですね。
執筆者であるFP(ファイナンシャルプランナー)の安藤自身が30代ということもあり、弊社にはその世代の方がよくセミナー・個別相談にいらしゃいます。
なので、今回は主に20代~30代の方向けに「着実に貯金するためのポイント」をお伝えしたいと思います!
結論:お金を貯める「仕組み」が重要
この記事をご覧の方が、「貯金が苦手」という前提でお話ししますが、今まではどんな貯め方をしてきましたか?
もし、これに当てはまるなら「貯金できない体質」になっている可能性が高いです!
なぜなら、多くの人にとってお金を貯めるには「仕組み」が必要だから。
どういうことか、見ていきましょう。
貯まらない人は「仕組み」を作っていない
貯まらない人のお金の流れ①「まず、使う」
お金が貯まらない人は、お給料等が入ってきたら、まず使います。
家賃や生活費の支払い、趣味、洋服、交際費など
貯まらない人のお金の流れ②「残った分を、貯める」
そして、使わずに残った分を貯金に回します。
支出を自分でコントロールしてお金を使い切らないようにすれば貯金に回せますが…
もしお金を使い切ってしまったら、貯金に回すお金は「ゼロ」です。
多くの場合、「あればあるだけ」使ってしまう
どうでしょう?
もしかしたら、「それって自分のことかも」と感じた方も多いかもしれませんね。
それは、至極当然のことです。
人間の脳は「動物脳」ですので、「将来に向けて貯金する」という感覚は備わっていません。
「あればあるだけ食べてしまう」感覚と同じで、「あればあるだけ使ってしまう」ものなのです。
よって、「まず使う」→「残りを貯める」という流れになっている方は、ほとんどのケースで貯金がうまくできません。
貯まる人は「仕組み」を作っている
貯まる人のお金の流れ①「まず、貯める」
貯まらない人とは違って、「貯まる人」はお給料等が入ったら、まず貯金に回します。
貯まる人のお金の流れ②「残った分を、使う」
そして残った分を、先ほどのような「家賃等の生活費や趣味・交際費等」に使います。
「着実に」貯金に回せるので、中長期的にグングンお金が貯まる
「支出を抑えて、残ったら貯金」という流れではなく、「先に貯金して、残った分の範囲内で支出」という流れなので、毎月必ず貯金できていることになります。
毎月の金額は1~2万円くらいでも、それを長く続けていけば、十分まとまった金額に。
貯まる人は、このような「最初にまず貯金に回す仕組み」を必ずと言っていいほど作っています。
この仕組みを「強制力」とも言い、「将来に向けた資金づくり」に欠かせない重要なポイントなので、しっかりと覚えておきましょう!
どうやって「仕組み」を作るのか?
仕組みといっても、難しい知識や大きなパワーがかかるものではありません。
「給与天引き」か「口座引落し」のように、毎月強制的にお金が貯蓄口座へ移されていく方法を利用すればOKです。
例えば、このような制度や商品を活用します。
財形貯蓄
企業が福利厚生で用意している制度の一つで、給与天引きで確実に貯金をしていくことができます。
税金面でのメリットもありますが、利息が普通預金・定期預金レベルであることがほとんど。単純に「給与天引きの貯金手段」だと思っていただいて問題ありません。
iDeCo/イデコ(個人型確定拠出年金制度)
国が用意している、老後資金づくりのための積み立て制度です。
「60歳まで引き出し不可」
という引出制限がありますが、その分、税金面での大きなメリット(節税効果)が期待できます。
積み立て方法は、給与天引きか口座引落しを選ぶことができます。(勤務先の企業によります。)
つみたてNISA
こちらも国が用意している仕組み。中長期的にコツコツと「投資」でお金をふやしていくことを後押しする制度です。
投資で利益が出た場合は、本来なら税金が引かれてしまいますが、一定の期間・一定の金額までは「非課税」にしてくれます。
積み立て方法は、原則口座引落しです。(クレジットカード払いが可能な金融機関もあります。)
積み立て型の保険
各保険会社で開発している、「貯蓄」と「万が一の保障(ほしょう)」を兼ね備えた保険です。
(保障だけの保険は、「掛捨て型」といわれます。)
保険会社によって商品ラインナップが異なるため、ここでの詳細説明は省きますが、
「終身保険」「養老保険」「変額保険」「個人年金保険」「学資保険」など、様々な商品があります。
こちらも積み立て方法は、原則口座引落しです。(クレジットカード払いが可能な金融機関もあります。また、勤務先に「グループ保険」等の仕組みがある場合は、給与天引きが可能な場合もあります。)
できるだけ早く「仕組み」をスタートさせよう!
今回お伝えしたような、お給料等から毎月必ず貯金に回していく「仕組み」は、効果が出るまでに時間がかかります。
「●●をすれば一気にお金が貯まる!」
「副業で▲▲をやったら、3ヶ月で●百万円稼げました!」
みたいな怪しい方法とは全く異なりますので、地道にコツコツ取り組んでいただく必要があります。
(上記のような情報に惑わされてはいけませんよ。短期間で稼げる方法には、必ず落とし穴があるものです。)
始めは月々1万円とか、少額からでもOK!
とにかく、「最初にまず貯金に回す仕組み」をスタートさせましょう。
前述の通り「貯まらない人」の使い切ってしまったらゼロという流れでは、なかなか貯金できません。
貯まる仕組みを作る(強制力を使う)ことで、
子どもの教育費やマイホーム購入費、老後資金など「中長期的に必要となるお金」をしっかり準備しましょう!
次回、先ほどの制度・商品例をもう少し掘り下げて、ニーズ・タイプ別に「具体的なやり方」を解説します。
ぜひチェックしておいてくださいね!
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