こんにちは、あしたばFP(ファイナンシャルプランナー)の安藤です。
年初から株価の乱高下が続いていますが、この5月は特にアップダウンが激しい上、米国株を中心に下落幅が大きくなっています。
こうなってくると、「そろそろ追加投資のチャンスかな」と思う方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、直近の米国株(アメリカ株)がどうなっているのか、どのような投資判断をすべきか、簡単に解説しておこうと思います。
※今回はだいぶサクッとにします。株価の動きを解説しても、メディアでよくみる「後付けの理由」を羅列することになるので。。。
ここ最近の米国株価の推移を確認&解説
5/18の米国株式市場で暴落が発生し、NYダウは前日比▲1164.52ドル(▲3.57%)で今年最大の下げ幅になりました。
それ以前にも5/5に前日比▲1063.09ドル(▲3.12%)、5/9に前日比▲653.67ドル(▲1.99%)となるなど、株価の下落基調が続いています。
ほんの少し前の昨年終盤から今年初めにかけて米国株は絶好調だったので、そこからするとかなりの下落率です。
実際のデータを抽出してみましたので、ご覧ください。
米国の代表的株式指数の「史上最高値」と「直近の最安値」
- NYダウ:2022/1/4 36,799.65ドル → 2022/5/19 31,253.13ドル(▲15.07%)
- S&P500:2022/1/3 4,796.56ポイント → 2022/5/19 3,900.79ポイント(▲18.68%)
- NASDAQ総合:2021/11/19 16,057.44ポイント →2022/5/20 11,354.62ポイント(▲29.29%)
いかがでしょう?
15~29%の下落ということで、これまで弊社の会員様向けフォローアップセミナーやメルマガでお伝えしてきた株価の変動と比較しても、かなりインパクトのある下落率であることが分かるかと思います。
(投資を始めて間もない方や会員になったばかりの方、もしくはこれまであまりメルマガを見ていなかった方は、実感がわかないかもしれません。ごめんなさい!
今後はぜひメルマガをチェックしていただきたいのと、会員の方はフォローアップセミナーに積極的にご参加ください^^)
GAFAMを中心とするIT企業の株価暴落の影響が大きい
上記をご覧の通り、特に大きな暴落となっているのがNASDAQ(ナスダック)ですね。
NASDAQは米国の新興企業やIT企業を中心に構成されている株式市場で、GAFAMと言われるGoogleやAmazonなどの巨大IT企業も含まれています。
実はここ最近、GAFAMが大きく株価を下げているため、その影響が顕著に出ているのです。
過去最高値からの下げ幅は、Google*とAppleとMicrosoftが▲20%超、Amazonが▲40%超、なんとFacebook*にいたっては▲50%超。
※Googleは親会社アルファベットの株価、Facebookは最近社名をMetaに変更
他にも、比較的最近上場したグロース(成長)企業も、多くが▲50%超となっています。
2022年1-3月期の決算は比較的堅調な企業が多かったのですが、米国では急速なインフレに対応してFRBが金融引き締め・利上げに動いているため、金利の影響を受けやすいグロース企業の株価が下がりやすい環境となっていることが大きな要因と言えます。
今は追加投資するべき「チャンス」なのか?
それでは、上記のような状況であることをふまえて、今は追加投資に動くべきタイミングなのでしょうか。
結論から言えば、「焦って動くべきではない」と考えています。
会員の皆様には以前からお伝えしていますが、株式市場全体で短期間のうちに20~30%程度の暴落が発生した場合、会員現手で“暴落アラート兼チャンスアラート”を発動させます。
まだそれを発動させていないということは、「まだチャンスとまでは言い切れない」と判断しているということです。
(2015年の創業からこれまで、チャンスアラートを発動させたのは2020年2~3月のいわゆる「コロナショック」の時だけです。)
確かにNASDAQの下落率は29.29%ですから、基準を超えたとも言えます。
しかしながら、最高値からの下落率であることに加え、あまりにもGAFAMの影響が大きすぎ、特定の企業やセクター(業種)の株価暴落をもって「市場全体の大暴落」とみなすのは適切と言えません。
また、GAFAMなどのグロース企業にコロナ下の金融緩和で溢れたマネーが流れ込んでいたので、元々がかなり割高であったとも見ています。
NYダウやS&P500に加え、MSCIワールドの全世界株式指数や日本の株式指数なども含めて総合的な判断で、「チャンス」と見れば会員の皆様にアラートしたいと思います。
とはいえ、アラートを出すほどでないまでも、株価が下落基調であることは確かですから、コツコツ積立投資で「たくさん口数を買うチャンス」であることは間違いありません。
「今は口数を増やす仕込みの時期」と思って、淡々と投資を継続しましょう!
(資金に余裕がある方は、少額のスポット投資や積立投資(分割投資)の増額を検討しても良いかもしれませんね。)
終わりに
最後に、いつもお伝えしている重要なメッセージを。
最近の株価の推移やらその背景を解説しましたが、ハッキリ言ってそこまで気にしなくてOKです。基本的に短期の株価変動は「ノイズ」ですから!
目先の株価に一喜一憂してはいけません。あくまでも長期的な視点で投資を継続しましょう!
悲しくなるニュースも多い今日この頃ですが、自分なりの「未来のために今できること」を一歩ずつ着実に実践していきたいですね。
その先に、明るい未来が開けると信じています。
あしたばFP・安藤宏和
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からiDeCo/イデコや企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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