「投資を始めようと思うけど、金額はいくらから始めればいいかな?」
「投資するタイミングはいつがいいのだろう?いろんなやり方があるみたいだけど、複雑すぎてよく分からない…」
この記事は、そんな疑問・ニーズがある方向けの内容です。
いよいよ、「投資の始め方」シリーズの最終回。前回の「商品や運用配分の決め方」をふまえ、
「金額・タイミング」を決める時のアドバイスをいたします。(あくまでも投資未経験者・初心者を想定しています。)
前回の記事(↓)をご覧になっていない方は、先に目を通してから、これ以降を読み進めてくださいね。
(とにかく、“簡単に・分かりやすく”いきたいと思いますので、細かい用語の説明は一部省きながら進めていきます。ご容赦ください。)
タイミングはいつが良い?
投資するタイミングについては、こんな風にお考えの方が多くいらっしゃいます。
上のケースは、株は「下がった時に買って、上がった時に売れば儲かる」という原則に沿った考え方ですし、
下のケースは、暴落した後に買って「また暴落が来たらどうしよう」という心理が働いているので、
どちらもお気持ちは大変よく分かります。
ですが、、、そのお考えのままだとハッキリ言って、損をしてしまうかもしれません。
「長期投資」なら、タイミングを計る必要なし!
これまでも解説してきました通り、投資は「長い時間をかけてふやしていく」もの。すなわち「長期投資」であることが大原則です。
(そうでなければ、「投機」というギャンブルと同じ性質になってしまう、のでしたね。)
その大原則をもとに「成長力を持つ株式」に投資をする場合、どのタイミングで投資をしたとしても、
10年・20年・30年と続けていれば「結果的に成長している可能性が極めて高い」ため、最初のタイミングを気にし過ぎる必要はないのです。
安く買っても、高く買っても、長く続けることで「成長」していればOK
次の2つの事例を比べてみましょう。
事例① 株価1万円の時に100万円を投資して、20年後に株価3万円で売却。200万円の利益(リターン)が出た。
事例② 株価1万5,000円の時に100万円を投資して、20年後に株価3万円で売却。150万円の利益が出た。
いかがですか?
確かに、事例①の方が得られた利益は大きいですが、「①は+200万円」で「②は+150万円」ですから、どちらもしっかりと利益が出ています。
もしみなさんがそのようにお金が増えたとしたら、「どっちでも十分嬉しい」のではないでしょうか?
上記はあくまでも架空の事例ですが、「なんとしてでも、①の株価1万円を狙うぞ!」と躍起になっている方がメチャクチャ多い。というのが現状。
もしみなさんもそんな感情がわいてきたら、投資を始める目的を思い出してください。
「あくまでも、将来必要なお金をじっくり育てるために始めるんだ」という原点に返りましょう!
始めた直後に上がるか下がるか、誰も予測はできない
そして、暴落が起きた後には不安で始められないという方も多いですね。
なんとなく、「始めてすぐ下がるのが怖い」「その可能性が高そう」と思えてしまうからでしょう。
しかし、始めた直後に上がるか下がるか、誰も予測はできません。
前述の通り、「もし始めた直後に暴落しても、長い目で見れば成長している可能性が極めて高い」ため、あまり気にし過ぎなくて良いのです。
「今はまだ始めない」のは機会損失になる可能性も
先ほどの2つのケースはどちらも「今は始めるべきでない」という考え方でしたが、それをすることによって投資で一番重要な「時間」がどんどん過ぎていってしまうので、
大きな「機会損失」となってしまう可能性が高いです。
「一番安いところからスタートして、その後ずっと上がっていく」
なんてことはプロでも誰でも不可能ですから、タイミングを気にし過ぎず、「始めよう」と思ったタイミングで一歩を踏み出しましょう!
「一括投資」or「積み立て投資」
投資信託を活用する場合は、「一括投資」にするか「積み立て投資」にするかの検討も必要です。
一括投資とは
持っている資金から「まとまったお金を一度にドンッと投資する方法」です。数十万円~100万円とか、1000万円単位でも投資できます。
積み立て投資とは
将来の収入の一部を「毎月(毎年)少しずつ投資にまわしていく方法」で、累積投資(略して「るいとう」)とも言います。
月々1万円くらい~投資することができ、金融機関によっては「月々1,000円」「毎日100円」など、金額もやり方もかなり柔軟に選べるところもあります。
それぞれメリット・デメリットがある
「一括投資」は基本的に、買った時より「商品の価格が上がるか・下がるか」で投資成果の大半が決まるので、単純に価格が上がれば大きな成果を得られます。
「積み立て投資」の場合は、“毎月(毎年)コツコツ買っていく”ので、価格が上がっていくと「買える口数が減る」というデメリットがあります。
その反面、価格が下がっていくと「買える口数が増える」ことになるので、メリットが出てきます。(一括投資の場合は、価格が下がったら単純にその分損失が発生します。)
このように、「積み立て投資」の方が「投資するタイミングの分散」ができ、万が一の株価大暴落等があった場合のリスクを抑えられるので、
「安心感を持って」「気軽に」投資を始めることができます。
月1万円くらい~できるということもありますし、投資未経験者・初心者の方は始める時にきっと不安感もあるはずなので、「まずは積み立て投資から」始めてみてはいかがでしょうか?
慣れてきたら、手元にある余裕資金から一括投資も始めてみると良いですね!
※ここではこれ以上の詳しい説明は省きますが、弊社のオンラインセミナーや個別FP相談では「一括投資」「積み立て投資」の違いについて丁寧にお伝えしますので、ぜひご利用ください。
金額設定
最後に、金額設定です。
金額も悩まれる方が多いのですが、結論から言うと
「無理のない金額から始めましょう!」
ということに尽きるかと思います。
収入の一部を貯蓄などに回す金額の目安としては、「収入の10~20%」といわれます。
(家族構成やマネープランによって全く異なるので、あくまでも目安です。)
なので、積み立て投資に回す金額の目安も上記と「ほぼ同じ」と考えておいてください。
収入の20%だと負担感が大きい方も多いと思いますから、まずは「収入の10%」くらいがオススメ。
それでも厳しい方は「収入の5%」で始めてみてはいかがでしょうか?
(ちなみに、会社員・公務員の方であれば、「手取り」ではなく「総支給の●●%」ですからね。)
キリの良い数字で算出すると、以下の通りです。【年収の10%の場合】
年収300万円の方:月々 2万5,000円 (年間30万円)
年収500万円の方:月々 4万円 (年間48万円)
年収700万円の方:月々 6万円 (年間72万円)
これで負担感が大きい場合は、金額を半分にすればちょうど「年収の5%」。
それくらいは何としてでも頑張る!という気持ちで臨んでいただきたいと思います。
逆に、「実家暮らしのうちに」とか「夫婦共働きで余裕があるうちに」といったお考えがあれば、もっと金額を増やしても良いでしょう。
ただし、投資・運用は「長く続けること」が大変重要ですから、始めてすぐに金額を減らす可能性が高いのであれば、無理は禁物です。
ムリせず、じっくり、コツコツと
続けていくことのできる金額で始めてみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にタイミングや金額で悩む人もいるかも多いかと思いますが、前回のまとめでもお伝えした通り、
最終的には「エイヤッ」とまずは始めてみる感覚で良いのですよ!
大抵のことは、始めた後に変更できますから。(一部の商品は、解約・換金・金額変更等の縛りがあります。)
繰り返しますが、「今はまだやめておこうかな…」とタイミングで迷っているうちに、「投資期間」がどんどん失われていってしまいます。
それよりも、「早く始めて長く続ける」ことで、お金を成長させてあげましょう!
(もしそれでも不安な点があれば、私たちFPのような専門家に相談することをお勧めします。)
もちろん、無理のない金額からでOK。せっかくのチャンスを、ぜひ逃さないでくださいね。
みなさんがこの記事を読んで「投資・運用を始めるキッカケ」を掴んでいただけたら、望外の喜びです!!
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、iDeCo/イデコやつみたてNISA、企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo・つみたてNISA等の活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
大好評の「無料オンラインセミナー」も随時開催中!
↓↓↓弊社推奨の「低コストiDeCo加入窓口」はこちら↓↓↓