サイドFIREを目指したいのだけど、達成できたらどんな生活スタイルになる？
とにかく、お金に縛られない生き方をしたい！
この記事は、そんな疑問・希望がある人に向けた内容です。
僕は独立系FPですが、「お金に縛られない生き方」を提唱するちょっと珍しいFPです。
実は巷でよく耳にする「FIRE／ファイア（Financial Independence, Retire Early）」と発想が似ている部分もあり、その中でも「サイドFIRE」という状態が「お金に縛られない生き方」に近いのかなと考えています。
「サイドFIRE」を目指す人も「お金に縛られない生き方」を望む人もたくさんいる状況なので、「経済的および精神的にどういう状態で、どんな暮らしを実現することがゴールなのか」一緒に考えていきましょう。
安藤が考えるサイドＦＩＲＥとは
サイドFIRE（ファイア／ファイヤー）の絶対的な定義は存在しません。
いわゆるFIREの「プチ」バージョンで、早めにかつ少なめの貯蓄でも経済的自由＆早期退職を実現させるために、完全に仕事をやめるのではなくサイドワーク（ゆるい働き方）の収入でカバーしよう！といった認識が一般的かと思います。
しかし、僕の考えはだいぶ異なりまして、このような状態と捉えています。
- 一定期間仕事をしなくて生活できるレベルの資産を蓄えている（年収の5倍or年間支出の10倍程度）
- 投資・運用で年平均7～10％程度のリターンをあげる資産ポートフォリオを組んでいる
- 子供の教育費などのまとまった支出を準備できている（もしくは支出が完了している）
- 上記３つによって、業種や会社という縛りを超えて「自分が望む働き方」で収入を得ている
- 蓄えた資産を減らさないためにひたすら支出を抑える・我慢するのではなく、価値あることには惜しみなくお金を使う →家族や友人など大切な人との思い出づくり（旅行、レジャーなど）や自分が本当にやりたいこと（ボランティア、売上度外視のお店、スポーツ、勉強、趣味など）
- 将来への不安もなく、使いたいことに時間とお金を使う「お金に縛られない」精神状態で、豊かさを実感しながら日々暮らしている
事例
具体的な事例で考えてみましょう。
仮に年収700万円・年間支出300万円の人であれば、ザックリ3000～4000万円の資産があれば、突然の病気や失業といったリスクに対応できる状態です。
それに十分な運用益を狙えるポートフォリオを組んでいれば、インフレリスクも回避できるでしょうし、労働収入が減っても資産所得でカバーできます。
加えて子供の教育費などを準備できている（運用による期待リターンも込みで）状態なら、もう十分！
そんな状況であれば、「将来が心配だから」とか「家族を養うために」といった目的で今の仕事をしている・会社（組織）にいる場合、それを手放して全く問題ないでしょう。
そして、大事なポイントですが「仕事をやめる（リタイアする）」前提ではありません。
収入が減ってもOKなので「好きなことor得意なこと・所属したい組織」を満たす仕事に就くのです。
そうした「余裕のある資産・一定の運用リターン・やりたい仕事による一定の収入」という三本柱をベースに、
「将来を心配せず、今この瞬間を全力で楽しむ、お金に縛られない生き方」をする。これが真のサイドFIREではないかと思います。
一般的なFIREとの違い
あなたの目指すFIRE、めちゃくちゃお金に縛られてない！？
では、何が巷で言われる「FIRE」と違うのでしょうか？
それは一言でいえば、「お金に縛られているかどうか」です！
FIREの前提となるいわゆる４％ルールは、年間支出の２５倍の貯めることを目標にします。
なぜなら、年間支出の２５倍の資産を貯めて４％で運用すれば、今まで通りの暮らしをしていれば「資産が減らない」からです。
これは「資産を減らしたくない＝減ってしまったら不安」という心理状態をそのまま表していて、明らかに「お金に縛られている状態」です。
こんな状態なので、結局は蓄えた資産をキープするためにひたすら節約に励み、大事な人との思い出づくりに気持ちよくお金を使うことなんてできなくなります。
また、通常のFIREは「仕事を完全に辞める（リタイアする）こと」も前提としていますが、これもお金に縛られていませんか？
「仕事はお金を稼ぐためのもので、どんなに嫌な業務でも組織でも耐えなくてはならない」という心理が表れていますよね。
好きな仕事・好きな組織を選べる状況を、目指せば良いはずなのに。
このように、一般的にいわれるFIREは一見「経済的自由」を手に入れた状態のように見えますが、「資産を減らさない」「仕事を完全にやめる」という２点を前提にしているがために、『めちゃくちゃお金に縛られている状態」になりがちなのです。
サイドFIRE＝お金に縛られない生き方
いかがでしたか？
一般的なFIREをやみくもに目指すと、結局は臨む生き方が手に入らない可能性が大いにあるのではと危惧しています。
巷に言う「サイドFIRE」も前述の通り少々違うなと思いますし、そうした状態を目指すうえでは「お金に縛られない生き方」をベースに考えていただきたいです。
お金に縛られない生き方を実践するには、「マインド」の部分がとても重要だと思いますので、次回以降でそこを解説していきます！
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あしたばFP・安藤
弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、創業当初からiDeCo/イデコや企業型確定供出年金（DC/401k）のサポートに力を入れています。
収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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