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【動画あり】コロナショックを経て得られた成果

(この記事は2020年7月3日に執筆しました。)

前回の続編です。

2020年上半期の株式市場は、コロナショックと呼ばれる暴落がありました。

これまでに、あしたばで長期投資・つみたて投資をスタートされたお客様には、こんな時のために最初から一貫してお伝えしているメッセージがあります。

「投資は長く続けることが最も重要! 大幅下落があっても、大幅上昇があっても、一喜一憂せずに長い目で続けていきましょう」

それを言われ続けたみなさまが、実際にどのような行動をとり、どのような運用状況(運用成果)となっているのか?

実際にKPIとしてデータを抽出のうえ分析しましたので、そこからこの記事をご覧いただいてる方々に、ヒントを掴んでいただきたいと思います。

キーワードは、“驚きの91.6%です!

<記事よりも動画で「ザックリとした解説」を聞きたい方はこちら>

コロナショックの株価の動き

2020年2月下旬頃から大幅下落を始め、日本の株式市場では「日経平均が3月19日に16,552.83円」・米国では「NYダウが3月23日に18,591.93ドル」“底値”を付け、今年1月のピーク*から30~40%程度という“10年に一度くらい”の「大暴落」となりました。

※ピークは「日経平均が2月6日の23,873.59円」・「NYダウが2月12日の29,551.42円」

前回の記事(↓)でご説明したとおり、その後4~6月は急ピッチで回復していくわけですが、暴騰と暴落を繰り返す“荒れ相場”でした。

4~6月の株価を振り返って2020年4~6月の四半期の株価は、記録的な値上がり幅となりました。どんな要因でそうなったのか?また、そこから学ぶべきことは何なのか?初心者向けに解説しました。(プロ向けの読み物ではありません)「これから投資を始めてみたい」「既に少額で投資をやり始めているけど、よく分かっていない」といった方は、ぜひご一読いただければと思います!...

コロナショック直後の運用成績は?

実際のところ、上記のようなの大暴落から「完全に身を守る方法」などありません。

当然ながら、あしたばのお客様も一定のリスクをとって投資・運用をされていますので、ダメージを被りました。

3月末日時点で、お客様全体の平均運用損益は「投資したお金がマイナス8%強」になっている状態。人によっては20%を超えるマイナスになっていました。

過去の株式市場の歴史を振り返ってみても、そんな時は市場全体がパニック状態になりますし、一般の投資家の方も「なんとなく怖いから売る」「今ならすぐ儲かりそうだから買う」といった感情的な行動をとりがちです。

では、あしたばのお客様はどのような行動をとったのでしょうか?

あしたばのお客様のアクション

1人も投資をやめなかった

2020年3月末~6月末にかけて、あしたばのお客様投資をやめてしまった方は、1人もいませんでした。本当に、1人もです。

解約(引き出し)もせず、つみたて投資もストップせず、とにかく続けられたのです。

ほとんどのお客様が毎月定額でコツコツ投資していく「つみたて投資」から始めていらっしゃるので、始める前にしっかりと「定期同額でコツコツ投資したときの効果=ドルコスト平均法*」をよく理解されています。

※株価が下がった時も買い続けるため、「バーゲンセールを逃さずに量(口数)を貯め込む」ことができます。

私たちからも、始めるときだけでなく始めた後も繰り返し「下がったときはやめちゃダメ!むしろチャンスと思ってください!!」と繰り返し伝えてきましたが、まさしくそれを実践していただいたということですね。

少額で追加投資も

多少の株価下落があっても、私たちは「今が買いですよ」といったアドバイスはいたしません。

将来の株価はだれもカンペキに予測することなどできないにも関わらず、短期的な株価の下落タイミングを狙って投資をしても、それが良い成果を生むとは限らないからです。

ただし、今回の暴落はちょっとイレギュラーです。

なぜなら、今回は前述のとおりピーク*から30~40%程度という“10年に一度くらい”の「大暴落」

株式市場がパニック状態になって「不安心理に不安心理が重なり、売りが売りを呼ぶ」現象が起きた結果、コロナ禍による実体経済のマイナス影響以上に、株価が下がり過ぎている状態でした。

(それを示すPERやVIX指数などの指標もありますが、ややこしくなるのでここでは説明を省きます。)

そこで、私たちは創業以来初めて「ここまでの短期的な大幅下落があったときは、少額でも追加投資を検討すると良いですよ」とアドバイスしました。

それにより、アドバイスに沿って「10万円単位から“スポット投資”をする」「つみたて投資の金額を増やす」といったアクションを起こす方も多くいらっしゃいました。

コロナショックを経ての運用成績

冒頭にあった通り、大暴落後は“荒れ相場”が続きましたが、あしたばのお客様は1人も投資をやめずに「とにかく淡々と」続けられました。

そして、株価が回復してきたところで2020年の折り返し地点(先ほどの3月末から四半期間経過)を迎えたため、一つの節目として6月末時点の運用成績のデータを抽出しみました。

結論、

91.6%のお客様がプラス成績となっていたのです。

※弊社の金融商品仲介業(取扱証券会社:エース証券)で口座開設済のお客様のうち、何らかの金融商品購入履歴がある方のデータを抽出

損益率でみると、全体平均で「投資した金額がプラス5%程度」まで回復していました。

もちろん全員がプラスになっていたわけではありませんし、そもそも「あくまで2020年6月末時点の成績を出しただけ」ですから、今後もずっとプラス成績でいられる保証はありません。

でもなぜ、コロナショックの影響をもろに受けながらも、ここまでのパフォーマンスをあげることができたのでしょうか?

あしたばのお客様に学ぶ

とにかく「淡々と」続けることが重要

前述のとおり、あしたばのお客様は「つみたて投資」をされている方がほとんどなので、「株価が下がったタイミングを逃さず、量(口数)を貯め込むことができる」=ドルコスト平均法の効果が働きます。

「暴落があっても怖がらずに、むしろチャンスだと思って、一定のルールで淡々と続ける」ことを実践されてきたことが一番の要因といえます。

株価の動きに一喜一憂することは、「長期投資」の考え方に反すること。

「今なら下がってるからすぐに増えそう」「今は高いから下がるまで待とう」といった短期志向の人は、1・2回の成功はあっても中長期的には損失を膨らませていく人がほとんどです。

まずは「淡々と続けること」の重要性を確認しておきましょう!

長期視点のアドバイザーと一緒に、長期視点の追加投資

本記事でもHP上でもお伝えしていますが、私たちは「お客様の人生に寄り添う総合金融アドバイザー」を目指すFP集団です。

そのため、長期視点でのアドバイスに徹しており、決して短期視点での“投機的な”アドバイスはいたしません。

実は、アドバイザーの存在は極めて重要で、短期志向のアドバイザーがついてしまったら、お客様も短期志向になってしまいます。

(米国ではFAと呼ばれる金融アドバイザーがいて、一般生活者のうち2人に1人がアドバイスを求め、その多くが長期視点。とも言われています。)

むしろ、短期志向になりがちな一般投資家であるお客様を「長期視点に連れ戻す」のがアドバイザーの役目。

私たちは、長い目でお客様の資産を増やすことに繋がり、投資経験のアップにも繋がるよう、

「実体経済からかけ離れた暴落時に、少額の追加投資により、長い目で投資成果を押し上げる」提案をしました。

そうやってお客様とアドバイザーが「二人三脚でこのコロナショックに向き合った」ことにより、3ヶ月の間にも一定の成果を得られていると考えています。

マイナス成績となっている方の特徴

91.6%の方がプラスということは、裏を返せば8.4%の方がマイナスです。

始めた時期など様々な要因で、「1つのタイミングだけ」をみればマイナスになってしまう方がいるのは、ある意味当然のこと。

しかしながら、マイナス成績になっている方には一定の特徴がありましたので、列挙したいと思います。

始めた直後

データを抽出する上で、今回は始めた直後の方も対象にカウントしました。

やはり、どんな投資方法でも短期間では成果に繋がりづらい(手数料等の影響も大きくなるため)ものですから、ここはあまり気にせず「続ければOK」と考えておいていただきたいと思います。

つみたて投資をストップしている

私たちとしても、思った以上にこの影響が大きいと感じました。

転職・退職、病気、一時的な出費など、様々な事情により「つみたて投資」をストップされた方も当然いらっしゃいます。

もちろん仕方ないことなのですが、やはりストップしてしまうと前述の「ドルコスト平均法」が働かなくなるため、大幅下落があったときに回復が遅れてしまう傾向が強くなります。

うーん、、、お伝えしてきた私たちが考えていた以上といえるほど、「続けることが大事」なんだと、気付かされた検証結果です。

スポット投資しかしていない

あしたばのお客様の中ではレアケースですが、0人ではありません。

やはり、スポット投資は「投資したタイミングの株価で決まる」という、どうしても“ギャンブル的な”要素を持っています。

結果的にタイミングが悪かったり、投資してからの経過期間が短いと、マイナス成績になってしまう傾向にあります。

とはいえ、スポット投資も「長く続ける(保有する)」前提であれば、世界全体の経済成長の波にのって、資産を大きく成長させることができる大事な手段です。

この点は別の記事やセミナーでお伝えしますが、スポット投資も決して悪ではないとお考えください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の検証で、私たちとしも非常に勉強になりましたし、これだけ「長期投資を一緒に実践」してくださっているお客様が多いことが分かり、大変嬉しく思いました。

「既に投資・運用を始めている方」にとっても、「これから投資・運用をきっと始めてみたい」「投資・運用を始めたばかりでよくわからない」という方にも、

たくさんのヒントが詰まっていたかと思います。

ぜひご参考いただき、「投資・運用を生活に取り入れる」ことにお役立ていただければ幸いです!

弊社横浜のFPオフィス「あしたば」は、iDeCo/イデコやつみたてNISA、企業型確定供出年金(DC/401k)のサポートに力を入れています

収入・資産状況や考え方など人それぞれの状況やニーズに応じた「具体的なiDeCo・つみたてNISA等の活用法と注意点」から「バランスのとれたプランの立て方」まで、ファイナンシャルプランナーがしっかりとアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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