「自分と同じ20代でも、みんなけっこう貯金してるのかな?」
20代の方であれば、きっと気になる話ですよね!
同世代の人がどれくらい貯金しているのか、「貯金に関するデータ」をまとめてみました。
まずは、クイズ形式で見ていきましょう。
※2021年6月時点で公表されているデータを基にしています。
【クイズ】
直近の各種調査によると、20代の平均貯蓄額はいくらでしょうか?
① 350~400万円程度
② 250~300万円程度
③ 150~200万円程度
④ 50~100万円程度
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↓↓↓(答えはこちら)
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正解は、③です。
どうでしょう?当たりましたか??
では、詳しく見てみましょう。
金融広報中央委員会が2020年に実施した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」によると、20代の金融資産保有額の平均は292万円でした。
ただし、同調査の[単身世帯調査](=独身者)では113万円となっています。
また、厚生労働省が2019年に実施した「国民生活基礎調査」によれば、世帯主が20代の1世帯あたり平均貯蓄額は、約180万円でした。(こちらは単身世帯も二人以上世帯もごちゃ混ぜです)
20代であれば独身の方の割合が多いはずですので、二人以上世帯のデータも含めて「一人あたり」で考えると、、、
およそ150~200万円くらいが平均値、ということになりますね。
20代の「平均」貯蓄データはあまり参考にならない
上記の調査結果を見たら、「え?そんなに貯金してるの??」と感じる人も多いかと思います。
その感覚は決して間違いではありません。
「中央値」はだいぶ異なる
一部の調査では平均値以外に「中央値」も公表されています。
中央値とは、「回答結果を多い順(または少ない順)に並べた時、ちょうど真ん中に位置する人」の数値のことです。
(平均値は「全ての回答結果の合計を、回答した人数で割る」ことで算出される数値)
中央値の方が、「かなり多い人・かなり少ない人」のデータは除外されて「だいたい真ん中くらいの人」のデータが分かるため、一般生活者の調査では実態を反映しやすくなります。
では実際の調査結果ではどうか見てみましょう。
前述の金融広報中央委員会が2020年に実施した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」によれば、20代の金融資産保有額の中央値は135万円。(平均値は292万円)
同調査の[単身世帯調査]では、中央値はなんと8万円でした。(平均値は113万円)
このデータをふまえると、20代の人は「平均値ほど貯金がない」ケースがかなり多いと考えられます。
20代は、少しの年齢差で大きく状況が異なる
20代前半だと、学生の方もたくさんいらっしゃいます。
働いていても社会人になったばかりの方が大半でしょうし、
将来のことを考えるよりも目先の仕事や勉強、交友関係づくり等に必死!(=貯蓄なんて二の次)という人が多いかもしれませんね。
しかし20代後半になると、だいぶ変わります。
社会人としての収入もかなり上がっていたり、人によっては結婚・出産・マイホーム購入等ライフイベントを経験しているはずです。
そうなると「お金に対する意識」もだいぶ変わりますから、将来に向けて貯蓄をしていく傾向が高くなるのです。
状況は人それぞれ違うのが当たり前。
他の世代でもそうですが、あまり「平均」のデータを気にし過ぎない方が良いでしょう。
FPの現場感覚で「20代前半」と「20代後半」に分けてみると?
そうはいっても、
「実際のところは、みんなどれくらい貯金してるの?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、私たちFP(ファイナンシャルプランナー)の“現場感覚”の平均値をお伝えします。
これまで私たちは、20代の方から「お金の相談」をたくさんお受けしてきました。
前述の通り「20代前半」か「20代後半」かによって、相談内容も収入・貯蓄状況もかなり変わります。
また、「性別」によってだいぶ変わる印象。
ここでは、それぞれに分けてお伝えしたいと思います。
男性
20代前半の方 30~50万円程度
20代後半の方 100~150万円程度
女性
20代前半の方 50~100万円程度
20代後半の方 200~250万円程度
ご覧の通り、正直言って女性の方が貯蓄額は多く、「将来に向けてしっかり貯金している」傾向にあります。
上記は「マネーセミナー」や「お金に関する相談」にいらした方、つまり【お金について意識が高い傾向にある人】の平均値ともいえるので、
実際はもう少し低い数値かもしれません。
あくまでも私たちの「私見」ですし、参考程度にとどめておいてくださいね。
20代の方に伝えたい、「貯蓄」のこと
最後にワンポイントアドバイスです!
ここまでの内容を見て、
「中央値が8万円なら、まだ貯金はしなくていっか」
「平均値よりは貯蓄があるから、それをキープしておけばいいかな」
と感じた人もいるかもしれませんが、
その考え方は、あまりお勧めできません。
20代の方にとって、これから様々な「イベント」が待っています。
例
- 結婚
- 出産、育児
- 引っ越し
- マイホーム購入
- 転職
- 独立
- 留学や学び直し
- 病気、事故、災害 etc…
もちろん全て必ず発生するイベントではありませんが、その時が来たらどれも「まとまったお金」が必要になります。
そんな時にお金が足りなくて、「つらい気持ち」や「惨めな思い」は味わいたくないですよね?
なので、今持っている貯金が平均値・中央値より多くても少なくても、「将来への準備」をしていただきたいと思います。
「とにかく貯金が苦手なので、貯め方が知りたい」
「そろそろ投資にチャレンジしてお金を増やしたい」
など、ニーズに応じて必要な知識を学べる記事(↓)やオンラインセミナーをご用意しています。
特に「iDeCo(イデコ)」や「つみたて(積立)NISA」など、税金がお得になる国の制度はゼッタイに利用すべき!
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