はじめに:お金の不安、抱えていませんか?

子育てと仕事、家事に毎日追われる共働き夫婦の皆さん、本当にお疲れ様です。
「このままの貯蓄で、子どもの教育費は本当に足りるのか?」
「忙しくて家計管理が後回しになってしまっている…」
—そんな漠然とした不安を抱えていませんか?
調査によると、平均所得が820.5万円と比較的高水準にある「児童のいる世帯」でも、約6割(64.3%)が「生活が苦しい」と感じています。
収入は十分なのに家計が苦しいのは、努力不足ではなく、管理方法に原因がある可能性が高いです。
この記事では、忙しくても失敗しない共働き夫婦のための家計管理の方法とコツを解説します。
なぜ貯まらない?共働き家計で「失敗する」3つの原因

共働き世帯は収入源が多い反面、日々の忙しさから、お金について見直す時間を持ちにくいものです。
まずは、家計が「苦しい」と感じる根本的な原因を突き止めましょう。
原因①:お金の流れが「どんぶり勘定」になっている
共働き夫婦の家計が失敗する大きな原因は、夫婦の収入・支出全体が把握できていないことです。
「どんぶり勘定」状態になっていると、以下の状況に陥りやすくなります。
・貯蓄目標が曖昧になる: いつまでにいくら貯めるか、全体の目標達成率が分からなくなる。
・不公平感が生まれる: 「私の方が負担が大きいのでは?」という不信感から、夫婦の協力体制が崩れる。
お金の流れを把握し、何にいくら使っているのかを知っておくのが大切です。
原因②:夫婦間の「家計会議」ができていない
共働きで忙しい日々を過ごしていると、なかなか話し合いの時間がとりにくいのではないでしょうか。
しかし、家計管理には、夫婦間のコミュニケーションが重要です。
目標やルールが曖昧なままでは、どちらかが不満を溜め込みやすくなります。
その結果、衝動的な大きな買い物をしたり、ストレス発散のために日常的に無駄遣いをしてしまったりなど、お金が貯まりにくい状態になってしまうのです。
忙しいからこそルールを決め、短時間でも定期的に確認する場を設けましょう。
原因③:貯蓄の仕組みが自動化されていない
教育費、老後資金、旅行資金など、お金にはそれぞれ目的があります。
しかし、すべてを同じ口座に入れたまま手動で管理していると、目的別にいくら貯まっているのかわからなくなってしまいます。
給与振込の瞬間に目的別口座へ自動で振り分けるような、手間のかからない仕組みを構築しましょう。
仕組みの構築の仕方が分からない場合には、プロに相談してみるのもおすすめです。
一度仕組みづくりができれば、あとは自動的に貯蓄できるため、忙しくても手間いらずです。
「失敗しない」家計管理を実現するための3つのコツ

失敗の原因を見直したら、貯まる仕組みを作るための3つのコツを実践しましょう。
コツ①:家計簿アプリで「見える化」
家計管理に時間を割けない共働き夫婦は、まず「どんぶり勘定」をやめることが最優先です。
しかし、難しいエクセル管理や手書き家計簿は不要です。
銀行口座やクレジットカードと連携できる家計簿アプリを活用し、夫婦の支出をまずは1〜2ヶ月「見える化」するところから始めましょう。
何にどれだけ使っているか把握するだけで、無駄が見え、節約意識が生まれます。
コツ②:教育費・老後資金は「自動積立」
忙しい共働き夫婦にとって、月末に残ったお金を貯金する「残り貯め」は失敗のもとです。
給与振込口座から教育費用や老後資金のための口座へ、積立を設定しましょう。
設定してしまえば、それ以降は忙しくても手間がかからず、貯蓄を着実に増やせます。
コツ③:夫婦間の「報告・相談」は短時間でOK
お金の価値観は夫婦で違うのが当然です。
重要なのは、その違いを隠さず、定期的にすり合わせることです。
短時間でも良いので、定期的に「家計会議」の時間を持ちましょう。
たとえば、月に1回15分だけでも「報告・相談」の時間を持てば、目標までの道のりが明確になりやすく、協力体制が強化されます。
ご家庭の状況に合わせて、お互いが納得できるかたちを探してみてください。
夫婦間でのお金の価値観の違いを乗り越える方法を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
夫婦間でのお金の価値観の違い、どう乗り越える?|FPオフィス「あしたば」
夫婦間でのすり合わせがうまくいかない場合には、まずプロ視点からアドバイスをもらうことも有効です。
一度FPに相談することで、家計管理のヒントが得られることもありますので、ご興味があればご活用ください。
家計管理が整ったら「資産形成」へ

家計管理の仕組みが整い、毎月決まった額を貯蓄できるようになれば、次のステップは「資産形成」です。
物価高が進む一方で、私たち子育て世代の実質的な収入はなかなか増えていません。
インフレ時代において、ただ銀行に預けているだけでは、現金の価値が下がり、貯蓄は実質的に目減りしてしまいます。
資産を守り、教育費の目標を達成するためには、投資などの資産形成も視野に入れてみましょう。
投資に対して「怖い」と感じる人は多いですが、リスクを抑えた方法を選べば、多くの方が考えるよりも、ずっと身近で始めやすいものです。
「投資が怖い」と感じる方は、まず無料セミナーなどに参加するとイメージがわきやすくなります。
資産形成について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
資産形成の種類は?初心者におすすめの方法やメリットを解説|FPオフィス「あしたば」
まとめ:家計管理は「夫婦の安心」につながる第一歩です

家計管理は面倒に感じがちですが、不安を取り除き、今後の安心につながるための重要なステップです。
今回ご紹介した方法を参考に、あなたに合ったやり方で、失敗しない家計を築いていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
FPオフィス「あしたば」では、家計や資産形成のご相談が可能です。
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