涼子’s room
FPオフィスあしたば FP福永涼子のブログ
ひとりごと

限定とか一時休売とか

大学生の娘が、買ってきました。

娘
限定商品の梅酒、なかなかお店では手に入らないらしいから、送料かかるけど注文した!
娘
このビール、一時休売になるらしいって聞いて、お店にまだあったから買った!
母(福永)
母(福永)
ふむふむ・・・(なんでお酒ばっかりやねん ※私、関西人です)

「限定」「今だけ」とか「品薄状態」「生産追いつかず」「一時販売停止で再開は未定」といった言葉に掻き立てられる傾向は、一般的にも根強くあるようですね。

つい、元食品メーカーの社員だったことのある福永としては、

「最近、限定ものがあふれているな」
とか
「発売してすぐ停止って、そもそもの生産計画が・・・」
(申し訳ありません、とても偉そうなことを言っていると十分認識しています)

など、ややひねくれた見方をしてしまいがちなのですが、

これも、立派なマーケティングの手法のひとつだと(決して嫌味ではないです!)思っています。

ロングセラー商品がなかなか育たない

そうですね・・・20数年前くらいのことです。

コンビニエンスストアが次々と店舗展開を進めていた時代に食品メーカーで勤務していた私は、
当時の上司から、
「昔は、ひとつのヒット商品が出たら、それが何年も長く店頭に並んで、たくさんの人に愛されて買われて、ロングセラー商品が育ったりしたのだけれど、今は、なかなか育たない環境になり始めてきていてね。」
と聞いたことを、今でも覚えています。

何故だか、おわかりでしょうか?

コンビニエンスストアは、利用する人々の便利さを追求するという特徴もありながら、
商品の目新しさにも、とても敏感な業態でした。

当時から、日々の売り上げはPOSデータで管理され、
毎日、毎週、という短期間での売れ筋や顧客の購買行動、在庫管理をリアルタイムで入手し統計を出します。

そのデータを受けて、お店に並んでいる商品は売り上げが思わしくないと、比較的短期間のうちに陳列棚から外されてしまいます。

仮に何らかの理由で、一定期間売り上げが落ち込むと、
「もう少し様子を見てみよう」という間もなく、次の新しい商品が変わって登場することになるのです。

コンビニエンスストアを利用する側からすれば、

「いつも目新しい商品が並んでいる!」
「スーパーや小売店などより先行して新商品が手に入る!」

というわけで、目先の変化を楽しめることはメリットで、お店もそれで売上げが一定保てます。

しかし、モノをつくるメーカー側からすると、一定の設備投資をして商品開発の末に商品を世に出すわけですから、

売り上げの良い時も悪い時もありながら、じっくりとロングセラー商品として育てていきたいという思いはあります(はずです)。

要は、ロングセラー商品にするには、売り上げの良い状態が常に続く優等生でなければ難しい環境に変わり始めていた時代だったように思います。

どうでしょう?

みなさんのご記憶の中で、ここ20年前後に新登場した商品で、今も愛され続けている商品はどれくらいあるでしょうか?

意外と、もっと昔からあるものの方が多かったりしませんか😊

話をもどして

娘が獲得した期間限定の梅酒(梅ワイン)、発売からほどなくして一時休売になったビール。

どちらも、本当に美味しくて、

母(福永)
母(福永)
ん!美味しいから、まあみんな買うよね!!

という結論に至ったわけですが(笑)

今の時代、新陳代謝が激しく、どんどん新しいものやサービスが産まれてきている中で、
じっくり時間をかけて息の長いものを育てるのは、なかなか難しい面もあるのかもしれません。

が、

瞬間風速的な、もしくは限定的な売上実績も魅力的な反面、
おじいちゃんおばあちゃんが若いころからあるよ~と、孫やひ孫にまで話が通じるような
ロングセラー商品も今後出てきたら面白いのにな・・・と思う気持ちもあります。

もちろん、限定商品や売り切れ続出といったような刺激も、愉しみや発見のひとつとして欲しいですけれど💡

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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