FPとして

日々の習慣から得られるもの(株価・基準価額シート)

こんにちは! FPオフィス「あしたば」の安藤宏和です。

この記事をご覧いただいているあなた、大切にしている習慣ってありますか?

成功を収めた経営者とかアスリートの習慣は書籍やテレビ・SNS等で話題になったりしますが、そうでない一般生活者の方でも、私生活やビジネスにおいてきっと何かしらの習慣があると思います。

僕は自慢できるような習慣は正直ほとんどありませんが、、、自分の中で大切にしている習慣はいくつかあります。

「株価・投信の基準価額」の記録を毎日つける習慣

その中の1つが、「主要株価指数と主要投資信託(ファンド)の基準価額を、毎日チェック&記録すること」

日経平均やNYダウなど世界の主要株価指数を10ほど、お客様に推奨する(=自分も投資している)or単純に注目している投資信託を20ほど、プラス原油や金利等の相場状況も一部、毎朝1つずつスプレッドシートに打ち込んでいます。

この習慣を始めたキッカケ

「なぜそんなことを始めたの?」と思われるかもしれませんね。

キッカケは、ある運用会社の社長兼ファンドマネージャーの一言です。

あしたばのお客様へのセミナー講師を毎年お願いするなど、いつも本当にお世話になっているコモンズ投信の伊井社長。

コロナ前の2019年9月に、セミナー後の打ち上げで横浜中華街のお店(弊社オフィスの近く)にて食事をしていた時のこと。

「ファンドマネージャーとして、日々どんな情報をチェックしてるんですか?」という疑問をぶつけて盛り上がっていました。

その中で伊井社長から、「主要な株価指数や尊敬するファンドマネージャーが担当している投資信託の基準価額は、毎日記録していますよ」という一言が。

FP安藤
FP安藤
それは素晴らしい!僕も明日からやります!!

と宣言し、マネしてみることにしたのです。

始めてみた理由

僕は投資・運用による長期的な資産作りのサポートを得意とするFPですが、実はコンプレックスがありまして。

それは、

証券・銀行等での勤務経験がないため、いわゆる「相場観(マーケット感覚)」が十分に養われていない&業界トークについていけない。というものです。

正直、証券・銀行等で蔓延している「短期志向」の相場観は長期投資・運用のサポートに不要というかむしろ邪魔なくらいですし、業界トークについていけなくても一般生活者に分かりやすく説明できる方が重要なので、問題ありません。

(たぶんですが、上記2つの「ない」があったからこそ、あしたばの金融教育が若年層や初心者向けで一定の評価をいただいた面もあるかと思います)

でもやはり、相場観や業界の内情等を知っておくことでプラスの作用も働くだろう!と思い少しずつ勉強してきましたが、どうやって良いか分からず独学でいろいろ試すしかなかったのです。

伊井社長から教えていただいたこの方法は本職のファンドマネージャーやアナリストもやっていることのようですし、日々の経済・マーケット動向が肌感覚で分かるようになるのではという期待が持てました。

そんな理由で、スタートしてみることにしたのです。

始めてみると

最初、シートを作るのには苦労しました。(上図が最新版)

毎日の株価・基準価額を入れるだけで前日比が「価格とパーセンテージ」で自動計算されるようにしたかったため、それをExcelの計算式で作りこむのに時間がかかりました。

なんとか作って毎日入力していったのですが、思ったより大変。

1つ1つ、指数や商品の情報が掲載されているページにアクセスしていったので、けっこうな作業量&時間に。

(始めて半年以上たってから知り合いのFPにYahoo!の「ポートフォリオ」という機能を教えてもらってから、大幅な時短ができました。金坂さん、本当にありがとう!)

序盤に心が折れかかりましたし、習慣として自分の脳に定着するまでは時間がかかりました。ぶっちゃけ、何回か休みの日や二日酔いですっぽかしてしまったこともあります(苦笑)

しかも、後から「あれも、あれも」と銘柄等を追加したくなるので、どんどん増えて自分の首を絞めてしまうんですよね。

それでも段々と定着し、見やすくしたりスプレッドシート化してどのデバイスからでも編集できるようにしたり、少しずつ改善しながらコツコツ続けました。

続けたことで得られたもの

上記のような感じでしたが、これまで丸2年、なんだかんだでほぼ毎日続けることができています。

肝心なこの習慣で得られたものは、3つあります。

相場観(マーケット感覚)の身に付くスピードがアップ

当初の目論見通り、これです。

毎朝株価と基準価額を付けていくことで、上昇・下落の理由を探りに行くマインドも増し、今までよりも速いスピードで相場観が日々養われていく感覚がありました。

やはり、現場の人の声を取り入れるのが一番だなと。

記事やブログの執筆、セミナー資料の作成にも貢献

次に副次的なメリットとして出てきたのが、「オリジナルコンテンツ」としての価値です。

記事やセミナー資料を作成する時、これまで株価等をテーマにする時はネットの情報等を細かく調べないといけなかったのですが、今回の習慣を始めたことで「自分のシートを見ればパッとわかる」状態になりました。

これは当初想定していなかったことですが、非常に大きなメリット。

今日の自社HP記事「最近の不安定な株価の動きについて(2021年9月)」を書いた時も、大いに貢献してくれました。

自己肯定感

そして最後が、自己肯定感。

冒頭に書いた通り、僕には人に誇れる実績や習慣はほとんどないのですが、この習慣があることで「こんな俺でも一つのことを続けられるんだ」という自信になっています。

習慣から得られるものって、結局はこれが一番大きいのかもしれませんね。

 

ということで、珍しく自分の習慣について書いてみました。

参考になるほどのものではないと思いますが、今日のHP記事を書きながら「習慣から得られるもの」の威力を再確認したので、綴った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

安藤 宏和

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