副業

フリーランスの人は、仕事に「やりがい」や「誇り」を持つ傾向が強い?

こんにちは! FPオフィス「あしたば」のファイナンシャルプランナー・安藤宏和です。

明日、税理士さんとのコラボで副業セミナーを開催するので、「副業」「フリーランス」というキーワードでいろいろ調べていたところ、WEB上で面白い調査結果を発見!

ランサーズさんの「フリーランス実態調査2021」です。(対象期間は2021年1月28日~2月1日。対象者は「フリーランス」で働く人と「ノンフリーランス」で働く人、合計3,095名とのこと。)

その中で、非常に興味深い質問と回答結果がありました。

今回のブログでは、上記調査結果の概要を確認しつつ、僕が多くのフリーランスの人を見てきた中で思うことを簡単に綴っておきたいと思います。

【調査結果】フリーランスのほうが、仕事に対して前向きな傾向が強い

前述の調査結果によると、フリーランスはノンフリーランス(=会社員・公務員・専業主婦(夫)のみを生業としている人)よりも仕事に対して「やりがい」や「誇り」を持っている人が多いようです。

調査対象者への質問に「あなたの現在の働き方についてそれぞれ当てはまるものを選んでください」というのがあり、

「仕事に対してやる気がある」「仕事に誇りを持てる」「仕事を通じて自分が成長していると感じる」「仕事を通じて自分を表現できている」といった回答から複数を選択できるようになっています。

つまり、仕事を前向きに捉えている人ほど、回答の中からたくさん選択するということですね。

その結果はどうなっているかというと、全ての回答でフリーランスのほうがノンフリーランスよりも選択した割合がかなり大きいのです。

特に「仕事に対してやる気がある」を選んだ割合は、フリーランスが64%に対して、ノンフリーランスが46%。

18%もの違いですから、明らかにそれぞれの傾向が異なるのだということが読みとれます。

※調査結果を示す参考ページはこちら

安藤の肌感覚も全く同じ

僕はこれまで、FPとして&小規模企業の経営者として多くのフリーランス&ノンフリーランスの方々と関わってきました。

通常、個人店を営んでいる人や税理士等の士業といわれる人、ライターやデザイナー、コンサルティングなどフリーランスは、同じくフリーランスの人脈が多くなる傾向にあります。

当然逆もそうで、会社員や公務員、専業主婦(主夫)などノンフリーランスは、ノンフリーランスのお付き合いがほとんどでしょう。(もちろん中にはそうでない人もいらっしゃるかと思いますが)

しかし、僕はFPとして本当に多種多様な働き方をされている人のお話を「少なくとも1000人以上」お聞きしてきたのと、自分自身も会社員→個人事業主→小規模企業経営者というキャリアを踏んでいるのもあって、お付き合いしている方々はフリーランスもノンフリーランスもごちゃ混ぜ状態(笑)

そこで培った肌感覚から言っても、明らかにフリーランスのほうがノンフリーランスよりも仕事に対して前向きな傾向が強いと感じています。

もちろんノンフリーランスで前向きな人もたくさんいらっしゃいますが、「全体の傾向としては大きな差がある」というのが正直な感想ですね。

【安藤の考察】なぜ、フリーランスは仕事に対して前向きなのか?

では、上記調査結果と僕が現場で培った肌感覚が全く同じで、フリーランスは仕事に対して前向きな傾向が強いのでしょうか?

あくまで私見ですが、最大の理由は「仕事に求めるものが違うから」だと思われます。

ノンフリーランスは、企業の評価基準や賃金体系によるものの「一定の収入と福利厚生」が約束されていますし、何かあれば最終的な責任を問われるのは企業。

「安定収入が得られる」「福利厚生が充実している」といった理由で就職活動をする人が多いというデータもよく見ることから分かるように、そこが目的で働く人の割合は総じて大きいと考えれます。

一方、フリーランスはノンフリーランスと違って、安定収入や福利厚生のような自然と得られる権利・企業の後ろ盾がありません。

その分、「雇用されている会社」に縛られることはなく、仕事の種類もやり方も自分で自由に選ぶことができますし、得られる収入も自分が提供した価値や獲得した成果がそのまま跳ね返ってきます。

また、会社の後ろ盾がない分、プレッシャーと戦いながら「自分を磨く・成長させる」しかない環境と言えます。

なのでフリーランスは、「一定の拘束があってでも安定収入を得たい・守られたいから」という目的で働くのではなく、「自分のやりたいことで自由に働きたい・自分の仕事の価値に対する収入を得たい・もっと成長したい」という目的で働く人が相対的に多いのでしょう。

弊社はこれまで7名(現在5名)のライターさんと業務委託契約を締結してきましたが、全員が仕事に対して非常に前向きであるという印象です。

(うちは業務委託でも採用面接をするなど一定のハードルを設けているので、その分優秀な人財である確率が高いというのもありますけれど)

ちょくちょく彼ら・彼女らと1on1やチャットワーク等でのコミュニケーションをとっていますが、「ご自身の成長」を常に意識されていますね。

そして、受けた仕事に対して本当に「実直」。仕事や報酬が「当たり前に与えられるものではない」というマインドで臨んでいらっしゃることも、よく分かります。

専業フリーランスのほうがこのような傾向は特に強いですが、副業フリーランスの場合も同じです。

「副業でスキマ時間に」といっても、仕事に対して前向きじゃないのに継続収入を得られるほど、甘い世界ではありませんから。(ほんの少しだけバイトとかなら別かもしれませんけどね)

こらからは、フリーランス人財の争奪戦が起きるかも!

前述の調査には、米国では労働人口の35%が広義のフリーランスで、日本は24%にとどまっているとありました。(日本はそれでも、3年で500万人くらい増加しているようですが!)

労働市場で存在感が増してきているのは明らかで、特に日本はその拡大余地がまだまだありそうですね。

それに加えて、ここまで書いたように「仕事に前向き」で「自分の成長を意識した」優秀な人財がフリーランスとなっている(なっていく)傾向が強いですから、

今後は企業も優秀な人財を「雇う」のではなく「業務委託でパートナーシップを結ぶ」方向にどんどんシフトしていくのでは?というのが、安藤の個人的な見立てです。

詳細は割愛しますが、一部の企業で既にそうした動きは出ているようですね。

個人的には、安定せずに変化を追い求めた先に大きな成長があり、経済的・精神的に得られる報酬も大きくなると思っています。

もちろんフリーランスであることによる不利益の面も多々あり、課題は山積。

だからこそ、もっともっとフリーランスが輝けるように応援していきたいですし、僕も知恵を絞っていきます!!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

安藤 宏和

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