FPとして

令和5年(2023年)の抱負

新年あけましておめでとうございます。

FPオフィス「あしたば」のファイナンシャルプランナー・安藤宏和です。

昨年中ブログをお読みいただいた方、ありがとうございました。本年(令和5年/2023年)もお付き合いのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

昨年末は税制改正大綱決定に伴い「新しいNISA(新NISA)」の記事執筆等に追われていましたが、新年1本目の執筆はブログでしっかり抱負を述べておきたいと思います。

簡単に昨年の振り返り

これまでのブログでもお伝えしましたが、昨年は中小企業をメインターゲットとする法人向けの福利厚生・金融教育サービス「未来への希望」と企業型DCの営業活動に注力しました。

コンサルを2社お願いするなど、いろいろ試しながら、久しぶりにアニマルスピリットを発揮しての営業。金融業界がやらないことへの「大いなる挑戦」なので、とにかく動きまくりました。

様々なビジネスパーソンとのご縁が広がるなど多くの収穫を得ましたが、営業上の成果は2桁の導入に至らず、今一つ。

加えて企業向け営業活動に注力した分、社内に気持ちが向かず雑なコミュニケーションをしてしまい、経営者として統率力を失っていたと思います。。。

既存の個人のお客様に対するフォローは全力投球できていましたが、この点は大変反省しました。

自分で抱え込まなくて良いはずの仕事に時間を割きすぎていたり、その後の展開を深く考えずに経営者・個人事業主の方との飲み会を入れまくったり、非常にチグハグでしたね。

「だれに伝えるか」を変えることを決意

上記の反省から、今年は方針転換を決意しました。

まず、法人向けサービスは中小企業をメインターゲットにするのをやめます。

昨年たくさんの中小企業経営者(および中小企業のコンサルをする個人事業主)と会い、サービスの提案や意見聴取・ヒアリングを実施しましたが、中小企業は「従業員に対して福利厚生で金融教育を実施する」ことに対してニーズを感じない・感じてもコストを払うまでのマインドでないケースが多い。という結論を得たからです。

まれにそうでないケースもあり、啓蒙・提案する側としては救われる気持ちになりましたが、残念ながら90%以上の中小企業経営者には響きませんでした。(僕のプレゼンが拙かった可能性も大いにありますが…)

「従業員に対して福利厚生で金融教育を実施する」は利益向上・コスト削減等の直接的メリットはなく、従業員満足度向上等から得られる間接的なメリットも即効性がないため、事業上・財務上の余裕がないと導入への優先度が下がりがちです。

かつ、そうした「企業側にとってのメリット」ではなく、「従業員のメリット」「社会的なメリット」に重きを置く“意識が高い経営者”でない限りピンとこない。

よって、中小企業をターゲットにしていると「的外れな提案」で相手の時間を奪うだけになる可能性が高く、こちらもモチベーションが低下しやすいということがよく分かりました。「だれに(どこに)伝えるか」って本当に重要ですね。

繰り返しますが、全ての中小企業がそうではありません。従業員思いで、まっとうな思いで事業を長く継続されている中小企業経営者に何人も巡り合いましたし、実際に金融教育サービスを導入していただいたケースもあります。

そんな中小企業のサポートはしっかりとさせていただきつつ、こちらから積極的に提案していくメインターゲットは抜本的に転換することにしたのです。

新たなターゲットは「大企業」と「学校」

昨年の活動を通じて中小企業には金融教育のニーズがあまりないことを痛感しましたが、明確にニーズが存在する法人もあることが見えてきました。

それは、「大企業」と「学校」です。

前者の大企業は「企業型確定拠出年金制度(DC/401k)」を導入しているケースがほとんどで、その際は「従業員に対する継続的な投資教育」を努力義務として実施しなければなりません。

「努力義務」といっても、「義務」と「配慮義務」の中間で、“基本的にはやりなさい”と法律で明記されていることです。

ではそれをキッチリと履行している大企業がどれだけあるかと言うと、データ上も各企業の社員さんの声を拾っても、不十分であることがほとんど。ここには間違いなく「顕在的なニーズ」が存在していると言えます。

これは以前から分かっていたことなので、「最初から大企業にいけば良かったでしょ」といえばそうなのですが、大企業はアプローチする窓口・ツテがほぼないと諦めていました。

しかしながら、昨年の活動を通して「実はいろんなルートを辿ればなんとかなるかも」という糸口をつかみまして。勝手にメンタルブロックを作っていただけだったのかもしれません。

そして後者の学校です。2022年4月から高校の学習指導要領が改定さて、「公共」「家庭科」で金融教育(中でも資産形成)が必修内容に加わりました。

これも分かっていたことながら、いち民間企業である私たちが絡んでもビジネスに繋がるイメージがわかず、注視していませんでした。

しかし、金融のプロではない教員のみなさんが「金融教育」を実施するのは普通に考えれば分かります。僕は教員のお客様がかなりたくさんいるのでヒアリングしてみると、教育の現場では「教員が金融の研修を受けたいというニーズがある」と明確になりました。

これまでビジネスに繋がらないだろうと放置していたのが恥ずく思えましたが、改めて「日本人の金融リテラシー向上に貢献する」という社会的責任を果たすべく、行動を起こそうと考えた次第です。

すぐにビジネスに繋がらなくても、いつかお金も回ってくるもの。「損して得とれ」の考え方ですね。経営者としては当たり前に実践すべきスタンスなのに、できてなかった。大いなる反省と共に、新たな一歩を踏み出そうと思います。

今年は、大切なことにもっと集中!

ということで、今年の一大転換は法人向けサービスのターゲット変更です。

でも、今年はこれだけを実践するわけではありません。

「大切なこと(人・ものも含め)に集中する」

これを必ずやります!

前述の通り、昨年は営業活動に注力するあまり社内の統率などいろいろ疎かになってしまいました。

役員であり一番長い付き合いのパートナーである涼子FPに「一番大切にすべきなのは中の人間」と言われます。

「そんなことは分かってる」とか反論していましたが、行動が伴っていなかったことに気づかされました。

大々的に宣言するのは控えますが、自分でよく考えて「本当に大切な人・もの・こと」に集中する一年にしたいと思います。

そういう意味で、業務の中身やお付き合いする人もバッサリ見直するつもりです。

趣味もあれこれやらず、コツを掴みつつあるゴルフに集中!「ゴルフも上手で経営者としても魅力的」な人との関係性を深めようと思います。

今年もいろんなことが起きそうで、楽しみ!

世の中に少しでも貢献し、一人でも多くの人が笑顔になってもらえるよう頑張ります^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

安藤 宏和

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