経営者として

厳しい環境におかれた経験が、経営者を強くする(中華街Sさん・前編)

昨日、横浜中華街で鮮魚料理がメインのお店を営む経営者と飲んできました。

中華街そばで長年司法書士事務所をやっていた父からの縁で知り合ったのですが、「誠実な人柄だがヤリ手の経営者」という話はよく聞いていましたし、年齢が近いのも知っていたのでいつか飲みたいな~と思っていまして。

ふとショートメールで誘ったら「行きましょう!」と即レスをいただき、急遽実現しました^^

お店選びはその経営者(Sさんとします)にお任せして、僕が行ったことのない関内の小料理屋へ。

横浜のビジネスエリートがお忍びで通うらしいのですが、隠れ家的でバーのような素敵な雰囲気ながら、良心的なお値段でもてなしてくれます。

Sさんが言っていましたが、女将さんのお人柄や仕事に対する姿勢に惹かれてVIPが集うのではと。

一目お会いして、なるほどその通りだ!と感じました。結局、そこですよね。

お酒もハイボールにレモンの皮だけ浮かせて香りを引き立たせたり、料理も派手さはないですが、どこか落ち着く味付けで美味しかったです。

さて、Sさんとの話は非常に盛り上がりました。

おじい様が戦後の中国残留孤児(日本人)で、お父様は中国人との間に生まれたハーフとのこと。

そしてお母様も中国時と日本人の間に生まれたハーフ。

ハーフ×ハーフでSさんもハーフなんだとか。これは知らなかったのでびっくりしました!

中華街で経営をしている知り合いは何人もいて、国籍は中国だけど育ちは日本という人が多くて見わけもつきづらいのですが、ハーフとは全く気づきませんでした。

ご両親は家庭で中国語がメインだったものの、よくある「中華学校(日本人学校の中国人版)」ではなく普通の日本人が通う公立小・中・高に通っていたため、日本語がメインで中国語は苦手だったとのこと。

そこから、大学時代に一念発起して交換留学で2年間中国に行き、語学留学ではなく「本科生」として厳しい環境に身を置いたことで中国語も劇的に向上されたようです。

これまで、中国語でお店の人などとやりとりしてるシーンを見てきたので、意外過ぎました。

実は、公立校に行ったのはご家庭の経済状況が厳しかったようで、4畳半の空間に5人家族で住んでいたというから驚き。

中学から様々なバイトで家計を支え、自分で稼いだお金で高校も大学も(留学も)行かれたみたいです。

こうした厳しい環境で幼少期や思春期を過ごした人を何人か知っていますが、みなさんそれを笑い飛ばしながら語り、バネにしてご自身の成長に繋げています。

Sさんもまさしくそのタイプで、尊敬というか本当にカッコいいと思いましたし、彼の仕事に対する真摯さはこれがもとになっているのか!と気づかされました。

更に、留学中のインターンの実績を買われて大手広告代理店の内定も決まっていたところ、またしても試練が訪れます。

社会人になってからと今の中華街のお店を出してからのストーリー、そして今回の飲みで学ばせていただいたことを次回に綴ります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

安藤 宏和

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