ウェルビーイング

ファイナンシャル・ウェルビーイングってなに?

今回からファイナンシャル・ウェルビーイング(FWB)に関するテーマを多く取り上げていこうと思います。

ハビット・トラッカーを付け始め、このテーマでの発信を楽しく継続することにこだわります!

ある意味今回のブログはその「第1回」となるので、まずは「ファイナンシャル・ウェルビーイングって何?」というところから、書くことにしました。

学術的な話もちょっとだけ触れますが、このあたりのテーマは個人の感覚・価値観によるところも多いはずですし、あくまでも「安藤が思うこと」をベースに書いていきますので、どうか悪しからず。

日本ではまだ浸透していない「ファイナンシャル・ウェルビーイング(FWB)」

ファイナンシャル・ウェルビーイングの英語表記は「Financial Well-Being」で、直訳すると「経済的な幸福」です。

日本ではまだ馴染みのない言葉かと思いますが、米欧では一定程度普及していて、特に英国が国家戦略として国民のファイナンシャル・ウェルビーイング向上を目指しています。

金融能力エビデンス・ハブという組織を作り、2020年1月には国内の子供や若年層を対象にした金融リテラシー調査などを基に「ファイナンシャル・ウェルビーイングのための英国国家戦略2020~2030年」を出版するほどです。

英米の公共機関では、ファイナンシャル・ウェルビーイングについて以下のように具体的に定義づけがされています。

・英国「MaPS」(The Money and Pensions Service)

「お金について安心しており、管理できている状態。生活に必要なお金を稼ぎ、不測の事態に対しての備えと将来に向けた準備ができている。要するに、自信があり能力がある状態」

・米国「CFPB」(Consumer Financial Protection Bureau)

「現在進行中の経済的義務を果たすことができ、将来の経済状況について安心があり、生活を楽しむための選択ができる状態」

「ファイナンシャル・ウェルビーイングとは」をもう少し分かりやすくまとめると

上記のままだと少し分かりづらいので、僕なりにもっと短くまとめてみました。

「お金について不安がなく、管理できている状態」

これが、いわゆるファイナンシャル・ウェルビーイングなのだと理解しています。

FPとして今まで多くの「お金の相談」をお受けしてきましたが、一般の生活者の方でこんな不安を抱えていたり、うまくコントロールできていない人がたくさんいます。

  • 将来の教育費をしっかり準備できるか心配だけど、具体的な対策は建てられていない
  • なんとなく、自分の世代は老後の年金がもらえるか分からないという不安がある
  • 家計が自転車操業で、リボ払いなどをなんとなく使ってしまっている
  • 知り合いの保険屋さんに勧められた外貨建て保険に、内容も理解せず加入してしまった

もしかしたら、読者のあなたも思い当たることがあるかもしれませんね。

大丈夫です。“カンペキに”お金のことに不安もないしコントロールできていなくても問題ありません。(FPの僕もカンペキではないです笑)

でも、漠然とした不安があるだけで何もしなかったり、適正な消費行動や金融商品の購入などの判断ができないのであれば、それはよろしくないのは明らか。「お金に関する健康状態」として非常にマズい状態と言えるでしょう。

ようは、そんな状態に陥ることなく、「お金とうまく付き合っている状態」がファイナンシャル・ウェルビーイングなのです。

FP安藤宏和の視点

ここまで、一般論としてファイナンシャル・ウェルビーイングについて解説しました。

これ以上難しく考えなくて良いと思いつつ、僕の中ではもっと深く考えておきたい視点があります。

それは、お金というものがあらゆる面で「人によって価値が変わる」ということです。

例えば、老後資金2000万円問題というのが2018年頃にありましたが、「2000万円あったら安心」という人もいれば、「2000万円あっても不安」という人もいます。(そもそも、世代や職業や住まいなどあらゆる条件で必要資金は変わるので、あくまでも平均値かつ参考値ですが)

高収入で高いブランド物や豪華な食事とかにお金を使うと満たされる人もいれば、安くてもなんでもその場が楽しければ良いという人もいますね。

もっと言えば、特に最近は若い世代を中心に「収入が高いことよりも、自分が好きなことや社会の課題解決に貢献できることを優先して仕事を選びたい」といった考えを持つ人も増えてきているようですし、そもそもお金に対する重要度・優先度も人によって大きく異なります。

当然ながらお金は日々の生活をしていく上で欠かせないものですし、それすら脅かされるような消費行動をしていれば家族や大事な人にも迷惑が及ぶので、どんな人でも最低限必要なものです。

でも前述の通り、どれだけお金があれば「安心」と言えるのか、「準備できた」と言えるのか、「生活を楽しむための選択ができる」と言えるのか。ここは人それぞれの価値観・感覚に加えその時の感情にまで左右されます。

ファイナンシャル・ウェルビーイングとは、非常に定義づけが難しいものだと思うわけです。

「そもそもお金は重要でない」という考え方は、ちょっと特殊ケースなので一旦横に置いておきますが、

いろんな意味で「どれだけお金があれば満たされるのか」については、FPや金融業界の人を含め多くの人が抱える非常に難しいテーマでしょう。

かくいう僕もその解が見つかっておらず、今回のハビット・トラックをきっかけにもっともっと真剣に向き合っていきたいと考えています。

今回はだいぶ長くなってしまったので、この辺りでお終いにします。

次回以降で、もう少し「人はどれだけお金があれば満たされるのか」といったテーマを掘り下げていきたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

安藤 宏和

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