2023年4月28日に、ご縁あって横須賀学院の組合員様向けの金融教育セミナー講師を務めました。
その時の概要と教員のみなさんの感想などを簡単に綴っておきたいと思います。
(同行の五十嵐組合長に許可をいただきました。)
メインテーマは「社会保険の基礎知識」や「資産形成」
今回は「どんな世代でも知っておきたい、お金のこと」というサブタイトルをつけたセミナーにしましたが、受講者はこの4月から入社した新任の先生など20代の方が多いとの前情報をふまえ、「社会保険の基礎知識」や「資産形成」をメインテーマとしました。
もちろん、いつも通り生活に役立てていただくための実践的な内容です。
冒頭では「お金に関する私たちを取り巻く環境」についていろいろお伝えし、その中で社会保険とはそもそもどういった制度なのか、丁寧に確認。
給与明細の見方も解説しました。
日本の社会保険制度はとても手厚い!
講師としてプレゼンしながら、改めて日本の社会保険制度ってめちゃくちゃ手厚いな~と。
年金は老齢・障害・遺族という3つの保障があり、物価上昇や賃金水準にも連動する上、老齢年金は一生涯(終身)でもらえますからね!
健康保険も労働保険もなかなか手厚いですよ。
その公的保障を、会社員・公務員・私学職員のみなさんは「労使折半」の保険料負担で受けることができます。
「お給料から厚生年金や健康保険の保険料を“会社にとられてる”という印象がある方はいませんか? でも実際は、会社が天引きして代わりに国に納めてくれているのです。しかも、同じ金額を上乗せして! これってすごい恵まれていて、自営業とかフリーランスだったら全額自己負担なんですよ。」
こんなお話をしたら、若手の方はけっこう衝撃を受けている様子でした。
iDeCoやNISAを使った資産形成も早めにスタートしてほしい!
ただ、社会保険制度の制度もカンペキな制度ではなく、少子高齢化による人口動態の変化の影響も当然受けます。
将来、同じ水準がキープされることはないでしょう。
また、昨今では物価上昇の波も押し寄せてきています。
そうした環境をふまえ、これからは自助努力で「資産形成」をしていく必要があることを明確に伝えました。
やはり、一番やっていただきたいのは長期投資。
iDeCoやNISAなど国の用意してくれている税優遇をしっかり活用して、コツコツとお金を育てていくのが王道ですね。
このあたりの金融知識は、あまりお持ちでない方が多かったようです。
セミナーを終えてみて
1時間という限られた時間の中で上記に加えオマケでふるさと納税について説明したり、あっという間にセミナーは終了しました。
みなさん最後まで真剣に受講してくださり、本当にありがたかったです。
アンケートでは、50代の受講者から「もっと早くしりたかった!若いひとは、すぐやろう!未来のある若い世代の学びにもこれからよろしくお願いします」といったお声をいただいたり、
20代の方からは「投資と投機の違いは知らなかったので印象的でした」との感想もあり、
やはり教員のみなさん向けにも金融教育は必要だなと改めて感じました。
先生方も、ご自身の専門教科以外はそこまで知識を掘り下げていらっしゃらないでしょうし、ましてや金融となれば知識習得の機会も少ないはずなので。
今回は私立高校でしたが、公立・私立や中学・高校などを問わず、教員向け金融教育にもっと積極的に関わっていきたいと思います!
この度の貴重な機会を提供してくださった、横須賀学院組合長の五十嵐先生に心から感謝いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
安藤 宏和